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仕立て直しで素敵ワンピを完全体にしたよ

2023年4月、私は迷っておりました。
思春期の頃から好きなイラストレーター・天野喜孝とグラニフのコラボが発表されたのです。

欲しい、と思ったのは妖精の女王「ティターニア」を描いたイラストを用いたシャツワンピ。
色柄は最高なのですが、経験上、グラニフのシャツワンピは、形が絶望的に私に似合わない。

モデルさん画像はそりゃ素敵だが私には絶対似合わねぇ

それでも、最高の色柄の天野喜孝作品を身にまとうチャンスを逃したくない。
着てみたら意外とどうにかなるかもしれないし……。
購入を決意し、確実に手に入れるべく、オンライン予約購入をしました。

そして商品が手元に到着。
色柄、やはり最高です!
元のイラストが最高というのもですし、ベースの限りなく白に近い淡い紫や、その淡い色が黒やダークカラーで締まっていて、私に似合う。
色柄はね。色柄は似合うの!

問題は形、シルエットですよ!
案の定、いや、覚悟してた以上に似合わねぇ!!!🫠
全体がボテッとして体が大きく見える! 野暮ったい!!

体も腕もぼってりして見えるね!

診断系大好きピープルの皆さまのために記すと、私は骨格ウェーブで、恐らくグラニフのシャツワンピって骨格ストレートの方を想定して作られているんですよね! 

とはいえやはり色柄は最高だし、せっかく買ったからにはお洋服として実用したい。
ベルトでウエストマークしたり腕まくりで手首を出したり、試行錯誤を始めました。

何もしないよりましになったけど、まだぼってりして見えるね!

やがて「ボディラインに沿ってないからぼってりして見えるわけで、ボディラインに沿わせれば良いのでは?」と思いつき、たどり着いたのがこちら。
カシュクールワンピ風に体に巻き付けて、ベルトで留める!

少し「キモノローブ」っぽくなる

このアプローチは正解で、このアレンジでお出掛けしたところ、行く先々でアパレル店員さんに褒められました。
「グラニフなんですか!? どこのデザイナーズブランドのかと思いました!👀」
なんて嬉しいコメントも。

とはいえ、着にくさは残ります。
無理やりベルトで締めているので、きつくしないと緩んできますし、裾の合わせが段ずれしちゃうのも気になる。

ぼちぼち春服のことを考えはじめた2023年12月、私はある決断をしました。
ワンピースを、仕立て直しに出そう。

お洋服の仕立て直しなんてしたことがありませんでしたが、私には心当たりがありました。
私の行動圏内に、仕立て屋さんがあるんです。
社交ダンスの衣装をオーダーメイドしたり、既製服の仕立て直しをしているお店です。
ディスプレイされているマネキンが着ているお洋服も、シルエットがきれいで、ここであれば、という期待がありました。
(私も以前、一度だけお洋服の補修の相談をしたことがありました。結局そのときは依頼はしませんでしたが、その経験があって、心理的ハードルが低かったというのもあります。)

12月のある日、ワンピースを持参して、相談と見積のお願いをしました。
正面ではなくサイドで合わせが留まるようにしてカシュクール風にしたいこと、袖口をすっきりさせたいこと、をお伝えしました。
ダーツを入れてシルエットをすっきりさせましょう、肩も本当は合わせた方が良いけど費用が上がりすぎるので今回はやらずに、など話し合って、出た見積額は15000円。
元のワンピースが7900円なので、約2倍ですね!🤗
けど仕立て屋さんが手を動かしてくださる訳だし、これで素敵なワンピースをちゃんと素敵に着られるようになるならオッケー💪 依頼しました!
納期は最短1ヶ月程度のようでしたが、春服として着る想定で急いでいないので、2月納品で、と決めました。

仕立て屋さんもワンピースの色柄を絶賛してくれました。
ドヤ顔になるわたくし🤗(※描いたのは天野喜孝さんです)

1月に仮縫いができ、実際に着てイメージと乖離してないか、袖口など細部の処理はどうするか、といった確認をしました。

そして2月。
仕立て上がりました!

腰回りがすっきり

beforeと比べると別のお洋服みたいですね!?
これでベルトで締めたり腕まくりしなくても済むよ!!!
ティターニアのイラストが正面に着てるのも良い感じですね。

後ろ姿と、コートを羽織ったところ

構造がわかる画像がなくてごめんなさいですが、右サイド内側と前身頃の左サイドを、旅館の浴衣みたいに内側で留める→前身頃の右サイドを左サイド外側に付けたボタンで留める、という作りになってます。
(※画像は全部鏡像なので左右逆です🪞)
ボタンホールは元のシャツワンピのものをそのまま使ってます。
留めるボタンホールによって上半身の緩み方が変わり、襟元の開き方が変わります。(面白い!)

春服がずっと苦手だったのですが(パステルカラーとふんわりしたシルエットが似合わないため)、今春はこれで迎え撃つ準備万端! の気持ちです。

さっそくこれで試着旅に出て、某ブランドスタッフさんたちに大絶賛されました😉
元値と仕立て直しに掛かったお値段を言ったところ、
「けどそれに更にゼロがもう1個付いてそうに見えますよ!」
とまで言っていただけました🥳

死蔵してしまってるお洋服、断服するのも一つの手ですが、着ていない理由が形やシルエットなのであれば、「仕立て直し」という選択肢も視野に入れてみてほしいです!

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