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いよいよ作品展が近づいて来ました。

しかし、自分で企画したので仕方が無いとはいえ、当日までの雑用が多いですね!
プロの皆様は主催者やマネージャーが取り持ってくれる部分も多いのでしょうが、すべて自分がやりたくてやっている事ですので、こればかりは致し方がありません。

プログラムにフライヤーは勿論、物販(曲集9種類とCDが新譜含めて9種類)
物販表におつり類。私は趣味でバミラー「舞台のバミリ(立ち位置や椅子のの置き場所の印のテープ)を管理する人)」なのでバミリも全ての小合奏から大合奏までのバミリを切って準備していきます。
合奏連盟での本番も舞台の係りの方々が「へ~!指揮者がバミリ切って張っているんですか!」と驚かれます(笑)

チケットは幸い前売りも当日も1000円で統一したのでさほど混乱は無し。
当日のリハーサルの流れや全体合奏のポイントや椅子の配置。控室の移動や大部屋の準備と2つ前ぐらいまでの奏者への呼び込みの手順。

リハーサルも出来るだけ立ち会って、(なんせ一応作曲者ですから)困っている場所などあったら奏者たちに的確なアドヴァイスをしてあげたいです。

とまあ当日まで色々と心配事も多いのですが、私の場合は逆に体調も悪くなく、爪や指のけがも無くステージまでたどり着くと、ほっとします。

やっとゆっくりギターが弾ける。または指揮はもうリハーサルざっくりとやって皆さんの危機管理を少しだけしながら、少しづつ音楽に乗って頂く。
他の全ての雑用からやっと解放されて安心するのですね。

場所にもよりますがステージは明るく、客席は薄暗くてよく見えません。
集中すれば、なんだかナイトスタンド付けてベットで文庫本を読んでいるような雰囲気と言ったら分かって貰えるでしょうか。

なにせ、もうまな板の鯉ですし、じたばたしても良い結果は得られません。
人によっては合奏指導も最後のギリギリまで細かく合わせる人もいますが
、私はそのタイプではありません。

ギリギリまで細かく自分で約束事を決めて、そんなすぐ壊れそうなガラス細工のような演奏を恐る恐るステージに持って行くよりは、独奏ではお客様の前に出て椅子にどっしり座ってから、ねじり鉢巻きをして(本当はしませんが心な中で)「さあ、それでは一から音で音楽を作って行きますよ!」という感じです。この状態からの理想は集中して一曲の演奏を終えて拍手が来るとお辞儀をしながら「おぉ!そういえばお客さんが入っていたのだな!」ぐらいの感覚です。勿論、これが理想ですが(笑)

そして、指揮をするときには、もう楽器すら持っていませんから(棒は持っていますが)何の不安もありませんので、皆さんの拍手でステージに迎えられて、奏者の皆さんとアイコンタクトでこれから流れる音楽のテンポと雰囲気を伝えて、静かに棒をアインザッツの為に構えます。
奏者の為に空港の管制官のような役目をする時や、幇間のように「よ!調子いいね!」または親の様に「急がないでね!」と心の中で褒めたり、いさめたりと様々な役割をしながら最後までメンバーと音楽を構築していきます。

合奏が上手く行った時の喜びは私にとってかけがえのない瞬間で、
そのためにも、数日前からにやにやしながら譜面を見たりバミリを切るのです。










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