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皆さんはメトロノームってどう使いますか?

今日は楽器の練習に必須ともいえるメトロノームでの練習方法の話をしましょう。

私もスケールを弾く時や新しい楽曲の練習をする時にメトロノームは使います。でも、大きな問題があってどう使うかが大事なんです。

勿論、曲の最初にテンポ指示がありメトロノーム記号(1分間に打つ回数という事は皆さんご存じですよね。ですから4分音符=60はカチカチと動く秒針の時計なら代用できますね)があれば鳴らして参考にします。

メトロノームを使ってのスケール練習。

たとえば4分音符=60でハ長調のスケールを60に4分音符一個入れたとしましょう。スケールの種類はセゴビア版でもローポジションからの解放弦込みでもこの場合は同じですが、2オクターブ弾くこととしましょう。

メトロノームを鳴らして、ゆっくりですので間合いを取って走らないように音に合わせて弾弦していきます。ここまでは良いのですが、どこかで多かれ少なかれポジション移動が出てきます。最初の問題はここなのです。

ポジション移動の時に行きも帰りも力を込めて「せーのっ!」という感じでメトロノーム音に合わせて練習をしていると、テンポは取れても演奏的には百害あって一利なしだと思います。なぜなら、一番ポジション移動で力を抜いて移動しなければ行けない時に移動のモーションがカクカクしてそれをテンポの音に合わせていたら、早くなればカクカクの動作が大きく障害になるばかりですよね。

ではどうしたらよいのか?弾弦したら鳴っている音を聞いて、次のメトロノーム音のタイミングでまた右手の弾弦をしますが、左手は音を伸ばした状態から次の音までスタートからゴールまでを音と音の間に移動距離をはめる感じす。
カクカクの方はギリギリまで待ってスタートしたら一気にゴール向かい壁にぶつかる様に次の音に止まる方が多いです。

この状態のままテンポを早くしたら、絶対に早く弾けませんよね。
理想の左手の動きは音と音の間を脱力して右手の弾弦に合わせて
移動することです。

左手の動きに合わせて右手の弾弦は、特別な場合(ボサノバなので左手でリズムを刻むなど)基本的に行いません。

今回は移動の話が中心でしたが、エレキを弾くギタリストが右手のアップダウンで高速でトレモロの様に弾いて、それにそろばんの達人の様に軽やかに左手を合わせていることを見るとやはり右手のリズムの刻みに左手を合わせていることが確認できます(エレキは速弾きしやすい理由ですね)
ですから、メトロノームを鳴らすのは良いですが体を揺らすように1拍ごとの拍感の感じて左手を動かしていたら、絶対に早くはならないのですね。




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