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3年パンツ

着心地の良いパンツを追求しています。
パンツというのは、ふんパンのことでは有りません。
ふんパンというのは『ふんどしパンツ』のことです。
パンツというのは昔風に言えば『ズボン』です。

自分の服は自分で作っています。
一番大切にしていることは、着心地が良いということです。
生地には結構こだわっています。
ちなみに年齢を重ねる毎に着心地の良い生地は変わってきています。
木綿➔オーガニックコットン➔綿麻➔リネン+シルク&ウール

パンツの型も年齢と共に変わってきています。
ジャージ系➔ジーンズ系➔チノパン系➔カーゴパンツ系➔完全手作り

今現在の心地良いパンツについて記録しておきます。

私にとっての良いパンツとは


1,作りやすい
2,着やすい
3,乾きやすい
4,重くない
5,寒くない
この5ポイントでした。

年に3本ぐらいずつ作って着回しているうちに

もう1つ重大なポイント

を痛感するようになってきています。

それは

6,擦り切れない

ということです。
天然繊維なのである程度は仕方がありませんが、擦り切れない工夫が必要です。なんと一年間ヘビーに着用して洗濯を繰り返すと、擦り切れてくるのですね~。どこがと言えば、そう、太ももの内側、オマタです!!

これには、私の足が太いという事に加えて深い理由があります。
太ももの内側の縫い代の厚くなった部分が擦れます。私がロックミシンで布端を始末しない主義なのがいけないのですが、それにしても丁寧に始末したが故に厚みが出て擦り切れるなんてなんだかがっかりです。
ちなみに、表紙の画像は擦り切れたオマタをおたまダーニングして、まだ着用しているパンツのお尻です。アハハ😅

どうやれば擦り切れないのでしょう?

そこで、考えたのが

オマタ部分に縫い代が無い型紙にする

という案

これは、一般的なパンツではほぼ無理です。
では、どういう型紙なら大丈夫でしょうか??
また考えます。オマタが擦り切れるのは困りますので真剣に考えました。
思いついたのは、次のパターン

解決策1、太ももがゆったりした型紙

サルエルパンツやタイパンツがそうですね。太ももがゆったりしています。暑いお国柄、熱がこもらないために必要な形です。

これは、若者ならOKですか?
私的にはボツです。仕事で着用できないパンツは作れません。
それにとても生地を使います。生地を使うと重くなります。ボツです!!

解決策2、昔ながらの型紙で昔のパンツ

今まで難しそうでしたので見向きもしませんでしたが、型紙をまじまじと眺めましたら大丈夫です。探したのは、野良着と呼ばれる類いのパンツです。

昔ながらのと言うキーワードで思い浮かぶのは、まずはモンペですね。モンペについては、ブームになって色々な型紙が出ています。腰回りが太すぎるので作ったことは有りませんでしたが、探してみるとオマタに縫い目の来ない型紙はあまり見当たらず、良さそうな物は紐使いで、紐はトイレで時間が掛かるためボツ。足元が太い仕様は長靴が履きにくいのでボツ(雪国ですので長靴が優先します)

作ってみたのはたつけとさるっぱかまとおりめパンツ

たつけ

石徹白商店さんの動画を参考に作りました。


リネン100%のたつけ 仕事で着用します。裾にはゴムを入れてます。

簡単に作れます!これだけで相当ポイント高いです!!
薄い綿麻と綿ローン、綿着物のリメイクで薄地のたつけ3本とリネン100%の計4本を続けて作りました。使う生地も少ないし、足元がスリムなので長靴が履きにくい問題も有りません。素晴らしいです。ハナマルになりそうです。
が、縫い合わせ目の強度に難があります。縫い代をしっかり取らないと解れやすいかもしれません。よく観察しながら着用しましょう。

綿の着物のリメイクで仕上げました。inたつけ(インナーです)にします。

山ばかま(さるっぱかま)

はんてん屋さん監修の型紙を使って作りました。

簡単に作れます!縫い代の強度に問題ありません。丈夫そうです。さすがですね。素晴らしいです。が、パーツが多いです。腰回りとお尻周りがものすごく膨らんで短足に見えます。農作業以外での着用は難しいでしょう。日常着にするには少し膝から上にボリュームが有りすぎます。

後ろ姿はすごいモノが・・・😅


おりめパンツ

松下純子さんの本を見て作りました。

型紙なしできものをリフォ-ム まっすぐ切ってまっすぐ縫うだけ!
/角川マガジンズ/松下純子

もう相当古い書籍なんですかね。中古品しか見つかりませんでした

自分サイズに足を長くして、裾にゴムを入れます。裾が広くて自転車に乗った時に裾が巻き込まれそうになりました。ストレートっぽいシルエットになりますが、ゆったりしています。たつけとさるっぱかまの中庸的な感じで、おりめをつけないのでモンペにも見えます。

ゆったりしています。

まとめ


今のところたつけが着心地が良いです。
伸びない生地で足元がスリムになって、かがんでお尻が出ないということは、それなりにお尻と股上に緩みがあるということなので、もちろんお尻は大きく見えます。が、少ない生地で作れてパーツが少なくカーブも少ないところが魅力的です。もう少し作って解れない工夫をしていきたいです。

オマタに縫い目が無いパンツになれば、3年解れずに着用出来るかしら???と思ってまとめてみました。

自分の覚え書きです。
あまり参考にしたい方はいらっしゃらないでしょうね・・・

+++

天然繊維だけで衣服を作り気ままに装って暮らしています。自分に合う型紙を探して日々試行錯誤しています。課題がたくさんあって尽きることは有りません。面白いです。行き着くところは昔の衣服生活かもね~と思って作っています。時々自分の考えをまとめていきます。
天然繊維に包まれて生活してみたい方が増えると嬉しいです。
身にも心にも良のですよ。気まま着で暮らしましょう。

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