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父の夢#5「入賞」2022.07.13

真夜中に見た夢だったし今日は朝から予定が詰まっていたからこんな時間の更新になってしまった。では早速参りましょう。

友人と共作したものが校内のコンクールで入賞する夢。
ピンズのようなゴールドの記念品と賞状を受け取り友人と2人で記念写真を撮ってもらう。他の入賞者はどうやら家族や親しい人を交えて写真に映っていたようで、私も家族と一緒に撮ってもらえばよかったと後悔する。
辺りには入賞作品が掲げられており、父にも見てほしいと自分たちの作品を探すがどれもピンとこない。
そうこうするうちにそろそろ帰らねばと父が姿を消してしまう。
直後、共作者である友人(写真撮影後暫く別れていた)に会い尋ねると作品を持っているという。まさかの折りたたんだ状態で。
「貸して!」と手に取り(ここから場所がなぜか自宅になる)玄関を開け階段を降り「お父さん!」と呼びながらエントランスのドアを開けるとそのすぐ左側に父が立っていた。まだ帰っていなかった。良かった。
父はちょっと驚いた様子で「おっ」と一言。「これ!」と作品と順位表のようなものを見せると口角を上げ「ほう」とまた一言。
私としては最後までその作品が自分のものであるという確信が得られなかったが(うっすら「確かに友人の制作活動に協力したかもな…」くらいの記憶はあったがずっとピンとこなかった)、父が順位表にある我々のチーム名(それも覚えているけれどあまりに恥ずかしいので伏せておきます)を指差す。
私が単に入賞したと思っていたものは実のところ堂々の“1位”入賞だったのだ。

いろんな嬉しさが充満したなかで起床した。前日に13時間くらい寝てしまったこともありこの日はうまく眠れない日だったから、父の夢に気付いて目を覚ましてもまだ深夜の2時半過ぎ。

その後再び眠りについた時に見た夢は、蛇の首を持つ2体の怪物にビルの窓の外から狙われるというなかなかに怖い夢だったから、父の夢の記憶で必死に中和させた。

来月お盆だしね、ちょっと早めに会いに来てくれたのかもしれない。今年は諸事情あって私も早めにお参りしようと思っていたところだから、それを感じ取ってくれたのかな。結構な長尺で私は嬉しかったよ。静かに喜んでくれるところがいかにも私の父らしい。元気そうで良かった。

父と最後に写真に映ったのは8年前の病室だったかな。身体も起こせないほどだったけど、その時も優しく口角を上げてくれた。無理をさせてしまったかなと申し訳ない気持ちにもなったけれど、やっぱり撮っておいて良かったなと思う。

そして記憶にある限り父は褒めて褒めて褒めちぎるようなタイプではなかったから、でもだからこそ、認めてもらえた時の嬉しさったらなかった。夢の中では最後まで自分の成果を実感することができなかったけれど…いや、現実の私もそんな感じかもしれない。最後に努力という努力をしたのはいつだっけ。5年くらいは適当に生きている気がするな。父はなんて言うかな。父のことを想う時間は好きだけど、そうすると父に誇れる生き方をできているか…みたいな考えにすぐシフトしちゃうから、そしてだいたいいつも答えはNOだから、なんとなくため息が出てしまう。なんか前回も似たようなこと書いた気がするな?笑

じゃあもう変わらないのかもしれない。いっそ開き直ってみる?いや…うーんそれはちょっと危険な気がする。でも夢の内容みたいに、ただ毎日生きているだけで実は一等賞獲っていたなんてことがあるかも…いやなんだかんだ夢では入賞はしていたからな…まず何かこう…生きる上での最低限の何かを突破・達成していないといけない気がする。それが何か分かれば苦労しないんだよなぁ。

ああ、またしてもふにゃふにゃした感じで締め括ろうとしている。ここまできたら決断力のなさや芯のなさ、意志の弱さこそが私なのだと思えてくる。学生の頃のほうがよっぽど真面目に生きていた。いや、本当はもうずっと前からこんな感じで地盤が緩くて、それを必死に隠そうとしていただけなのかもしれないね。

妙に納得してしまったし、そろそろお開きにしましょうか。次に会えるのはいつかな。冷静に考えると夢で会うことを割と本気で願ってるってちょっとおかしいのかもしれない。それをこうして綴って世に放つことも。でもそれしかないんだもん。まだまだ縋っていたいよ。つくづく弱いねぇ。でもしょうがない。これが私だから。

じゃあ、またね。

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