忍殺TRPG関連SS【ニンジャズ・ダイアリー】#6

◇これはなに?◇

 当記事はしかながニンジャスレイヤーTRPGを遊ぶためにネオサイタマへ送り出したニンジャたちの視点で書いた掌編テキストカラテです。ヘッズにはたぶんスレイト方式の短編集といえば伝わるかと思う。ダイスは絡んだり絡まなかったりする。よろしくね。



 

■オオヌギ・ジャンク・クラスターヤード■
「わざわざこんな寂れた場所まで呼び出されて来てみれば……」ソウカイヤのスカウト部門筆頭、ソニックブームは不機嫌そうに眼前のニンジャを見下ろす。「俺様が来る前に終わってるとはどういうことだ、エエッ? 無駄足じゃねえか」「そ、そこでお怒りになるのは理不尽では? いえ、わたくしも警戒が過ぎたのは事実ですけれど」震えながら答えるのは同じくスカウト部門のニンジャ、ディスグレイス。もっとも震えているのは恐怖のためではない。寒さのためだ。トレードマークともいえる改造ミコー装束の上にはファー付きのコート。それでもなお、周囲の空気は突き刺さるように冷たい。ソニックブームは目を細め、横手を……ディスグレイスによって制圧された野良ニンジャを睨む。「で、そこのデカブツがこの寒さの原因か」「ハイ。なりたてのは間違いないようです」ナムアミダブツ……そこにぐったりと倒れているのは、体長10フィートにも達する巨大なカイジュウだ。ティラノサウルスめいたシルエット。全身が氷めいた皮膚で覆われ、胸元には青い宝石めいた丸い物体が輝く。微かに人の名残があるのが冒涜的であった。「名前は」「まだないようです。アイサツは交わしたのですが」「そうか。じゃ、テメェが名付けとけ」その一言にディスグレイスは愕然と上司を見上げる。名付け。それはつまり、この『ニュービー』を自分に一任するという意味でもあった。「ま、待ってください! さすがにこれはわたくしの手に余ります!」「アア? バイオニンジャやゾンビーニンジャとそう変わらねえだろうがオラー!」「詭弁! 詭弁です!」「いいからよしなにやれ! 俺様は仕事に戻る!」「有給を取れと警告されたばかりではないですか!?」珍しく食い下がるディスグレイス! 足早に去ろうとするソニックブーム! その背後でカイジュウは気絶!
◇参考な◇
ニンジャ名:コールドン
【カラテ】:4(-3)      【体力】:10/10
【ニューロン】:6(-3)    【精神力】:3/3
【ワザマエ】:3(-3)     【脚力】:1
【ジツ】:3(カイジュウ)  【万札】:0
近接攻撃ダイス:1
遠隔攻撃ダイス:1
回避ダイス:3

【特記事項】
 『カイジュウ・ニンジャクラン』

【スキル】:
 ★レッサー級カイジュウ
 ★カイジュウ動力炉
 ★コリ・ブレス
 ○ショドー十段
 
【説明】
 ジャンク漁りのストリートチルドレンにカイジュウ・ニンジャクランの
 ソウルが憑依。巨体を駆使し、無尽蔵に極寒のブレスを吐いて暴れ回る。
 反面その精神は幼いままであり、性質は臆病。無闇に刺激すると危険だ。

※上記のニンジャはkoyazawa_ninja=サンの追加ソウル案『カイジュウニンジャ・クラン』を適用して作成したものです。ありがとうございます。


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