忍殺TRPG非公式プラグイン【メタモル・ニンジャクラン】
◇前置き:これはなに?◇
ドーモ。シカナです。当記事は「ニンジャスレイヤーTRPGで一風変わったニンジャを作りたい……」と考える方に役立つかもしれない、ニンジャメイク用のプラグインとなります。
随時更新中となるため、サキブレなく内容が修正・変更される可能性があります。ご容赦ください。また、もしニンジャセッション時に当プラグインを使用したニンジャを使用したい場合、まずNMと相談し、了承を得るようお願いいたします。
ではやってみよう。よろしくお願いします。
◇風味書:メタモル・ニンジャクランとは◇
ヘンゲヨーカイ・ジツをご存知の読者は多いだろう。一時的に異形の姿をとり、カラテを高めるジツのことだ。それと同時、修行を通して異形を得るニンジャクランも数多い。
メタモル・ニンジャクランもまた、修行を介して身体を作り変え、それを持ってカラテを高めようとしたニンジャクランの一つだ。彼らが着目したのは蛹から羽化し、姿を変える蝶であった。彼らは繭を作り、その中でザゼンすることによって己を『変質』させようとしたのである。一説によれば、アーチ級のものともなればこれを繰り返すことで全盛期の力を保ったままで生きながらえたのだという。
……そのような背景を持つ、本編未登場のニンジャクランである。
当プラグインの作成には、古矢沢=サン、避雷針=サン、Feno2=サンよりご意見・アドバイスをいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
◇作中概要:ソウルサマリー◇
ニンジャメイク中に【ジツ】値1以上のニンジャがpopした場合、お前はこのプラグインを適用し、そのニンジャに宿ったソウルをメタモル・ニンジャクランのものとすることができる。
メタモル・ニンジャクランのソウル表意者はその【ジツ】値に応じて以下のジツ・能力値修正を得る。
◇メタモル・ニンジャクランのソウルサマリー
【ジツ】値:『近接攻撃ダイス』と【精神力】の補正:獲得するジツ
1:『近接攻撃ダイス』+1、【精神力】−0:『☆マユ・シールド・ジツLv1』、『●異形化』
2:『近接攻撃ダイス』+1、【精神力】−0:『☆マユ・シールド・ジツLv2』
3:『近接攻撃ダイス』+2、【精神力】−1:『☆マユ・シールド・ジツLv3』
4:『近接攻撃ダイス』+2、【精神力】−2:ジツリストから★を1個、『●異質な精神』
5:『近接攻撃ダイス』+3、【精神力】−3:ジツリストから★を1個、または★★を1個
6:『近接攻撃ダイス』+4、【精神力】−4:ジツリストから★を2個、または★★を1個
7:『近接攻撃ダイス』+5、【精神力】−6:アーチ級ルールに沿って★★★を獲得
8:『近接攻撃ダイス』+5、【精神力】−7:アーチ級ルールに沿って★★★を獲得
9:『近接攻撃ダイス』+6、【精神力】−8:アーチ級ルールに沿って★★★を2個獲得
ジツリスト:
『★甲殻のヨロイ』
『★刃の翅』
『★生体スリケン生成』
『★ギタイ・ジツ』
『★ブレードネット・エンハンス』
『★★異形拡大』
『★★自己再生』
『★★死の飛翔』:取得前提『★刃の翅』
●異形化
このニンジャに宿ったソウルは飴細工めいて肉体を変質させる。このスキルを持つニンジャの装備スロットは『ヘンゲ⇄ヘンゲ』『スリケン⇄スリケン』となり、「ヘンゲ」による『近接攻撃』時に出目6が含まれていた場合、そのダメージが+1されるようになる。
代償として『ヘンゲヨーカイ・ジツ』使用時と同様に、大型武器以外の近接武器および銃器の装備が不可能となる。サイバネ・バイオサイバネの装着は可能だが、内蔵型の特殊近接武器および銃器、そして装備スロットを占有するタイプの『バイオサイバネ』は使用不可。このスキルは『変身系』と見做されるため、スキル所有者は▶︎▶︎以上の胴体サイバネの装着が不可能となる。
●異質な精神
このニンジャは肉体だけでなく精神も変質し、真の異形への道を歩み始めた。このニンジャは「カナシバリ・ジツ」や「マインドブラスト・ジツ」のような精神に作用するジツを無効化する。ただし毒物や電脳戦による精神ダメージは無効化することができない。
また、変質した精神は他者との交流を妨げる。このニンジャは【交渉】判定の難易度が+1される。
☆マユ・シールド・ジツ
自身の変質を安定して行う為のマユを作り出すジツ。応用すればイクサにおいて緊急の盾を生成できる。
手番開始時に【精神力】1を消費し「難易度:NORMAL」で判定。成功した場合、術者は即座に「回避ダイス」1個を得る。
Lv2の場合、取得できる「回避ダイス」が2個となる。
Lv3の場合、Lv2の効果に加えて自身に隣接する味方全員へ即座に「回避ダイス」1個を与える。
★甲殻のヨロイ
このジツの所有者は自動的に『●痛覚遮断』を獲得する。このニンジャは異形化した肉体を甲殻で覆うことで、遠隔攻撃にのみ有効な『ダメージ低減1』を得る。
★刃の翅
背から刃めいて鋭い翅を生やし、すれ違いざまに敵を切り裂く。このジツを持つニンジャは『連続側転不可』となる代わりに『飛行移動』と『滑空攻撃』が可能となる。
さらに「ヘンゲ」による『近接攻撃』時、「精密攻撃」が可能となる。これは「連射」を「連続攻撃」と読み替えることができ「サツバツ!」も発生させることができるものの、ヒサツ・ワザの発生出目緩和は発生しない。また術者が「タツジン(イアイドー)」前提のヒサツ・ワザを習得している場合、「ヘンゲ」装備時にもヒサツ・ワザを発動可能となる。
★生体スリケン生成
鋭く変形させた己の肉体の欠片、あるいは分泌した溶解液をスリケンとして射出する。手番開始時に【精神力】1を消費し、「難易度:HARD」で判定。成功した場合、発動時の手番にのみ有効な「連射+1(他の連射数増加系サイバネとは重複しない)」と「装甲貫通1」を得る。
また、『マルチターゲット』を適用しないことを宣言することで、射線の通る箇所を中心とした「3×3」の爆発を発生させることも可能。この場合の爆発は範囲内にいる敵味方全員にダメージ1を与える。『◉スリケン急所破壊』のようなスリケン強化スキルや射撃スタイルの効果は、範囲中心点にのみ作用する。
★ギタイ・ジツ
ヒトめいた甲殻を纏うか、あるいは皮を織り上げるか。この者は自身の異形を隠す術に優れている。非戦闘時に【精神力】1を消費することで発動可能(判定不要)。ジツ発動中のみ、このニンジャの装備スロットは「素手⇄素手」となり、『●異形化』により制限されていた武器の使用が可能となり、【交渉】判定の難易度を-1することができる(『●異質な精神』の効果と相殺され、通常の難易度で交渉可能に)
このジツを発動中にイクサへ突入し、かつ敵への『近接攻撃』を行うとき、術者は『近接攻撃』判定前に『アンブッシュ』を宣言することができる。宣言した場合、ジツは直ちに解除され、直後に行う近接攻撃の基本回避難易度がHARDとなる。
★ブレードネット・エンハンス
このジツの所有者は自動的に『●壁歩き』を習得する。自身を守るためのマユを攻撃的に転用。敵を捕らえ、血を啜るための凶器とする。「ヘンゲ」装備時にのみ使用可能。手番開始時に【精神力】を1消費して「難易度:HARD」で判定。成功した場合、戦闘終了まで有効な「拘束」「回避ダイスダメージ1」を得る。
さらにこのジツを使用後、「ヘンゲ」または「拘束」による攻撃で「種別:ニンジャ」「種別:モータル」「種別:バイオ生物」を撃破した時、術者は自身の【体力】を1回復させることができる。この回復が本来の上限を超えることはない。
★★異形拡大
シナリオ中一回のみの使用。自身の異形を強制発達させ、イクサへの助けとする荒技。「★ギタイ・ジツ」使用中は発動不可。手番開始時、【精神力】3を消費し「難易度:U-HARD」で判定。成功した場合、戦闘終了時まで術者は「連続攻撃+1」「近接攻撃リーチ+1」を得る他、「ヘンゲ」の基本ダメージが2に強化される。
★★自己再生
「★ギタイ・ジツ」使用中は発動不可。手番開始時に【精神力】2を消費して「難易度:HARD」で発動可能。成功した場合、術者は手番終了時に以下の効果を得る。
・【体力】が1回復する
・『サツバツ!』等で受けた欠損効果を回復する
このジツは術者の【ジツ】と同数のターン数だけ効果が持続する。が、ジツを維持したい場合は手番開始時に【精神力】1を消費する必要がある。また、このジツの保有者はシナリオ中に受けた欠損効果を余暇開始時に自動回復させることができる。
★★死の飛翔:取得前提『★刃の翅』
生み出した翅をカラテによってエンハンスする、あるいはカラテ粒子を鱗粉めいてばら撒くなどの手段により、広範囲に死を振りまく。『飛行移動』宣言後、【精神力】2を消費して「難易度:HARD」で発動。成功した場合、その手番中のみ術者の「滑空攻撃」が以下のように強化される。
・術者の【ジツ】値と同数の敵へ攻撃可能
・「ダメージ2」「回避ダイスダメージ2」を自動的に与える(回避難易度HARD)
・移動後に行う『近接攻撃』の難易度が-1される
◇メタモル・ニンジャクラン専用の効果◇
『羽化』:メタモル・ニンジャクランのソウル憑依者は【ニューロン】値が【ジツ】値の2倍以上ある場合にのみ、『余暇』4日を使用して『羽化』を行うことができる。巣篭もりをし、自身をマユで包み込み、文字通り『一皮剥ける』のだ。
これは特殊な『ジツ修行』と見做され、確実に【ジツ】値を上昇させることができる。ただし無理な人体異形化の代償として【ニューロン】値が半減(端数切り上げ)されてしまう。
◇参考◇
当プラグインは、シカナが過去に作成した非公式プラグイン『ウカ・ニンジャクラン』をリメイクしたものです。旧版がどのようなものであったかは以下をご参照ください。
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