忍殺TRPGソロリプレイ【アタック・オブ・ツー・サーペンツ】
◇前置き◇
ドーモ。しかなです。当記事はしかながシナリオを遊んだ結果をもとに作成したテキストカラテ……一般的にリプレイ記事と呼ばれるやつです。気楽に読めるよ。
今回はソロシナリオ……ではなく、公式のサンプルシナリオに挑戦してみました。NMもPCもすべて自分だ。ご了承いただきたい。
挑戦者はニュービー……ではない。ダンゴウで明らかにしていくが、二名で挑戦したぞ。
ではやってみよう。ヨロシクオネガイシマス。
◇ダンゴウ、あるいはオープニング◇
著者注:本来はトレーニンググラウンドでの訓練クローンヤクザ戦が入るのですが、今回は諸事情により省略しテキストのみでお送りします。ご了承ください。
トコロザワ・ピラー。その上層に存在するトレーニンググラウンドにて、二人のニンジャが対峙していた。かたや金糸装束の男ニンジャ。かたや改造ミコー装束の女ニンジャだ。
やけに空気が肌寒い。トレーニンググラウンドは空調完備であるにも関わらずだ。金糸装束のニンジャ……スカウト部門筆頭、ソニックブームはメンポの奥から白い息を吐き、女に尋ねる。
「……で? あのデカブツ……あァ、名前なんだったか」
「コールドン=サン」
「そいつの仕上がりはどうだ? このクソみてェな寒さもそのせいだろうよ」
「ええ、ハイ。ようやくわたくしの言うことは聞いてくれるようになりました」
左手で肩をさすりつつ、ミコー装束の女が答える。隻腕と見え、右袖だけが虚しく揺れた。その視線の先、グラウンドの片隅に眠るのは氷に覆われたティラノサウルスめいた異形。恐るべきことに、これもニンジャなのだ。
ゆっくりと呼吸する巨体に呆れとわずかばかりの愛おしげな眼差しを向けてから、ミコー装束の女……スカウト部門筆頭補佐が一人、ディスグレイスは上司へと向き直る。
ニンジャ名:ディスグレイス
【カラテ】:8(+1) 【体力】:15/15
【ニューロン】:6 【精神力】:5/5
【ワザマエ】:4 【脚力】:5
【ジツ】:6(カナシバリ) 【万札】:2
近接攻撃ダイス:9
遠隔攻撃ダイス:4
回避ダイス:9
【特筆事項】:
【名声】:10
『ニンジャソウルの闇:ソウルの悲鳴』
【サイバネ】:
▲バイオサイバネ腕(片腕)
▽吸血バイオ器官
【スキル】:
●連続攻撃2
★カナシバリ・マスタリー
★ブンシン・ジツ(Lv3)
★レッサー・イビルアイ
★★コブラ・ゲン・ジツ
★★★半神的存在:
このニンジャの【体力】は【カラテ】+【ニューロン】となる
★★★不滅
○信心深い
【説明】
右腕を五本の冒涜的バイオ触手に置換したニンジャ。
バイオ触手と強力なカナシバリ・ジツで相手を束縛・屈服させることを好む。
元は自らの性的嗜好を苦に自殺を試みたミコー。現在はもはや堕落あるのみ。
「コールドン=サンはあの巨体のためにまともなカラテができません。特性の方を活かしたトレーニングを進めさせるべきかと」
「ハ! 暇があったら見といてやる。……でな、ディスグレイス=サン。俺様はなにもテメェの仕事ぶりを見に来たわけじゃねェ」
その言葉にディスグレイスは背筋を伸ばし、ソニックブームを見上げる。彼女もソウカイニンジャとなってからそれなりの場数を踏んできた。故に、ミッションの気配にも敏感となる。
ソニックブームは腕組みし、彼女を見下ろした。
「最近テメェのガキどもも増えてきたな。バイオやらゾンビーやらカイジュウやらも含めて」
「最後は筆頭の匙加減では?」
「モチはモチ屋ってコトワザを知らねェのか? まあいい。で、だ。テメェが何人かニュービーを囲ってんのも知ってる。それもまあいい。勝手に面倒みやがれ。だが……いい加減マンション一部屋じゃ狭いだろ? エエッ?」
「……まあ、正直」
ディスグレイスは怪訝に頷いた。コールドンを押しつけ……もとい、その世話役として任命されたことを皮切りに、彼女はそれとなくミッションを探していた。マンション一部屋では収まらないほどに出入りが激しくなっているからだ。
ソニックブームが小さく目を細める。
「だから本格的な仕事を持ってきてやった。ありがたく思え」
「ありがとうございます。内容は?」
「掃除だ。ツチノコ・ストリートにあるブラッドカタナ・ヤクザクランを潰してこい。上から出る報酬はねェが、掃除した後の事務所はテメェにくれてやる」
「まあ!」
ディスグレイスは顔を綻ばせる。成る程、願ってもない仕事だ。ここしばらくは事務作業に追われていた。鈍った身体に喝を入れるにはちょうどいい。
詳細を詰めようとした、そのときだ。「シツレイシマス!」軽い足音とともにキビキビとしたアイサツが割り込んでくる。駆け足で二人の元にやってきたのは、身体のラインが浮き出るボディスーツめいたニンジャ装束の少女。
彼女はソニックブームに深々とオジギしてから、手に持ったコートをいそいそとディスグレイスの肩にかける。この者の名はキールバック。ディスグレイスの妹分だ。
ニンジャ名:キールバック
【カラテ】:3 【体力】:3/3
【ニューロン】:7 【精神力】:7/7
【ワザマエ】:8 【脚力】:5
【ジツ】:2(カナシバリ) 【万札】:1
近接攻撃ダイス:4
遠隔攻撃ダイス:9
回避ダイス:9
【特筆事項】:
【名声】:6
【装備品】:
▲バイオサイバネヘッド(軽度)
▽生体弾
【スキル】:
●連射2
●疾駆
●時間差
●マルチターゲット
◉スリケン急所破壊
◉タツジン:スリケン
○信心深い
【説明】
ディスグレイスに拾い上げられたストリートチルドレンのニンジャ。
カラテには乏しいものの、持ち前のニンジャ柔軟性とニンジャ器用さで立ち回る。
ディスグレイスを姉と呼び慕う。ある種狂的な忠誠心の持ち主。
ディスグレイスは微笑し、そっとキールバックの頭を撫でる。その柔和な笑みはソニックブームを見上げるころには消えていた。
「そのヤクザクランに注意戦力は?」
「フリーランスのニンジャが一人。そいつを雇ったせいで調子に乗ったって口だ。わからせてやれ」
「ではそのように。キールバック=サン、仕事ですよ」
そういうことになった。
◇本編◇
K:キールバック、D:ディスグレイス
重金属酸性雨が降り注ぐツチノコ・ストリート。ブラッドカタナ・ヤクザクランの事務所は、その一角にある雑居ビルの13階に位置していた。
「見張りが一人」
壁から廊下を覗き込んでいたキールバックは、淡々とディスグレイスに報告する。応接間へ繋がると思しき扉の前に立つのはチャカ・ガンを手にしたヤクザ。サイバーサングラス越しに監視の目を向けている。
◆見張りヤクザ (種別:モータル/ヤクザ)
カラテ 2 体力 2
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 1
◇装備や特記事項
チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1
「それだけですね。始めても?」
「ウフフ……ええ、お願いします」
淡々とした伺いに、ディスグレイスはにこやかにゴーサインを出す。それを皮切りにキールバックが飛び出す!「SPIT! SPIT!」
キールバック:移動後、通常生体弾
(1.3.4.6)(1.2.4.4.5) 成功・成功
見張りヤクザ【体力】2→0 死亡!
「アッ、バッ!?」
直後、見張りヤクザが倒れた。ニンジャ視力をお持ちの読者であれば、そのこめかみと喉に小さな穴が空いていることを見てとっただろう。
ザンシンを終えたキールバックがディスグレイスに向けオジギ。ディスグレイスはパタパタと足踏みを……彼女は拍手ができないのだ……して細やかな賛辞を送った後「イヤーッ!」無造作に壁際に置かれていたワータヌキ像を破壊!
コモントレジャー
1d6 → 2 【万札】1獲得
見張りヤクザドロップを加算し【万札】2
「ンンー……さて、大掃除といきますか」
「まずはどうされます、お姉さま? 応接間にカチコミですか?」
見張りが守っていたドアを一瞥し、キールバック。しかしディスグレイスは静かに首を横に振った。
「そこは後回しにしましょう。他にも別の部屋があと一つ……二つか。そこの掃除を終えてから、本格的に事務所内を綺麗にするということで」
「お姉さまの仰るとおりに」
ブリーフィングを終えた両ニンジャは、見張りヤクザの死体を跨いで廊下の奥へ。ドアは二つ。どうやらトイレと……ドージョーか。
トイレの前で立ち止まったキールバックは目を細める。そのニンジャ聴力が不規則な鼓動を捉えたのだ。
「……この中にも一人。こちらは私が片付けます」
「あら、アリガト。ではわたくしはドージョーに。なにかあったら呼んでくださいな」
「お姉さまのお手を煩わせるようなことにはならないですよ」
苦笑を一つ残してから、キールバックは薄汚いトイレの中へと身を潜り込ませる。それを見送ってから、ディスグレイスはさらに廊下の奥へと進んでいった。
◇トイレにて◇
トイレに足を踏み入れたキールバックは目を細める。突き当たりには薄汚れた小便器。人の姿はない。となれば……彼女は個室前まで移動した。その鍵は固く閉ざされている。バイタル反応はこの向こうだ。
(隠れるにももっと場所があるでしょうに)
ややうんざりとしつつも、少女は個室の扉前に屈み込み……
キールバック:【ワザマエ】判定(難易度NORMAL)
1.1.2.3.3.5.5.6 成功
カチャン。いとも容易く解錠! そして勢いよく開け放つと同時「イヤーッ!」「アバーッ!?」中に閉じこもっていたヤクザにカラテキックを叩き込んだ!
◆トイレヤクザ (種別:モータル/ヤクザ)
カラテ 2 体力 1
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 1
◇装備や特記事項
チャカ・ガン、メン・タイ所持
キールバック:カラテ
(1.3.4.6) 成功 トイレヤクザ【体力】1→0 死亡!
【万札】2→3、メンタイ獲得
後頭部を壁に叩きつけられヤクザが死! ザンシンしたキールバックは鼻を鳴らし、無造作に死体の懐を漁った。見つけ出したのはサイフとなんらかの違法薬物。
「トイレ掃除のお駄賃みたいなものですかね」
うんざりと呟いたキールバックは、勢いよく個室のドアを閉める。後にはただヤクザの死体だけが残された。
◇ドージョーにて◇
「「ハッキョーホー!」」
静かにドージョーのフスマを開きエントリーしたディスグレイスを出迎えたのは、激しい鍛錬を行う二人のスモトリヤクザだ。彼女は目を細め、ドージョー内を検分する。壁に架けられた「血刀」「極めて」のショドーはなかなか見事。売ればカネになるか。
◆スモトリヤクザ (種別:モータル/ヤクザ/スモトリ)
カラテ 3 体力 4
ニューロン 1 精神力 2
ワザマエ 2 脚力 2
ジツ ー 万札 1
◇装備や特記事項
装備なし、スキル:『突撃』
『突撃』を行うと脚力の2倍までの距離を移動できる。
ただし曲がることも後戻りもできず、一直線の移動しかできない。
この移動時は一直線でさえあればナナメ方向への移動も可能である。
『突撃』の使用直後に近接攻撃を行う場合、そのダメージは+1となる。
ただし、『突撃』を使用したキャラは次の出番まで一切の回避が行えない。
「……ドッソイ?」「アッコラー……?」
スモトリヤクザたちが鍛錬の手を止め、怪訝な顔で闖入者の姿を見やる。ディスグレイスは微笑した。ひとまずは、掃除が優先だ。
「ドーモ。はじめまして。ソウカイヤのディスグレイスです。大掃除に参りました」
「ナン、」「イヤーッ!」「アバーッ!?」
ディスグレイス:バイオサイバネ→スモトリヤクザ2
(3.3.4.5)(1.2.4.6.6)
サツバツ!判定
3 急所破壊! スモトリヤクザ2【体力】4→-1 死亡!
残虐ボーナス 1d3 → 1 【万札】3→4
突如としてスモトリヤクザの片割れが首と無防備股間を諸共に破壊され死亡! その場に崩れ落ちる! それを為したのは……おお、心臓の弱い読者は目を背けられたし! ディスグレイスの右袖より伸びた二本のバイオ触手だ!
「差し当たってはあなた方をブッダの元に送ります。ヨロシクお伝えくださいな」
「ど……ドッソイオラー!」
生き残りスモトリヤクザがヤバレカバレの突撃! しかしその渾身の一撃は虚しく空を切った。ニンジャに対する恐れが故か!
スモトリヤクザ1→『●突撃』からのカラテ
(1.2.2)失敗
ディスグレイスは微笑し「イヤーッ!」「アバーッ!?」その瞳から金色の妖光を放つ! 苦悶の悲鳴をあげるスモトリヤクザ! カナシバリ・ジツだ!
ニューロンを打ち据えられたスモトリヤクザは棒立ちとなる。もっとも、仮にジツの支配から逃れていたとしてもその結末は変わらなかったろう。「イヤーッ!」「アバーッ!?」弾丸めいて射出されたバイオ触手によってその頭をスイカめいて弾けさせる運命は。ナムアミダブツ。
ディスグレイス:カナシバリ・マスタリー
(1.1.2.2.3.3.3.4.4.5.5.6) 成功
スモトリヤクザ1 【精神力】2→1
抵抗判定
(2) 失敗、カナシバリ状態に
ディスグレイス:バイオサイバネ
(1.2.4.6)(1.2.4.6.6)
サツバツ!判定
1d6 → 2 頭部破壊!
スモトリヤクザ1 【体力】4→-1 死亡
残虐ボーナス 1d3 → 3 【万札】4→7
沈黙に包まれたドージョーの中、ディスグレイスは粛々とショドーを回収する。このショドーもあるいはブラッドカタナ・ヤクザクランにとっては貴重な品なのかもしれぬ。だがそれは彼女にとって関係のないことだ。
スモトリヤクザのドロップ 【万札】7→9
見事なショドー二点回収な
◇廊下から応接間へ◇
「ごめんなさいね、キールバック=サン。待たせてしまったかしら」
「まさか! むしろ私のほうこそお手伝いできず、申し訳ありませんでした」
それぞれに『掃除』を終えたディスグレイスとキールバックは、再び廊下に集まっていた。奥ゆかしい会話を交わしつつ、その視線は見張りヤクザの守っていた扉……すなわち応接間への道に注がれている。
「では、そろそろ中を本格的に」
「そうですね。手早く片付けてしまいましょう」
二人のニンジャは頷き合った。キールバックがドアを……押し開ける!「イヤーッ!」そして入室!
「「「「「「「「ザッケンナコラー!」」」」」」」」
出迎えたのはクリスタルテーブル! その左右に設置された黒い革張りソファ! そしてそこから立ち上がった八体のクローンヤクザである!
「SPIT! SPIT!」「「グワーッ!?」」
キールバックが口をすぼめると同時、最前列のクローンヤクザ二体が額に小さな穴を穿たれ死亡! 彼女の口内に仕込まれたバイオサイバネから射出された液性生体弾だ!
「イヤーッ!」「「アバーッ!?」」
ついで開け放たれたドアから飛び込んできたディスグレイスがバイオ触手を振るい、さらに二体のクローンヤクザを破壊!
「「「「スッゾオラー!」」」」
BLAMBLAMBLAMBLAM! 生き残りクローンヤクザが非人間的統一感で一斉掃射! その狙いはディスグレイス!「イヤーッ!」ディスグレイスはこれをブリッジ回避!
『1ターン目』
キールバック:通常生体弾→クローンヤクザ二体
(1.3.4.5) 一体死亡!
(1.2.3.4.5) 二体死亡!
ディスグレイス:バイオサイバネ→クローンヤクザ二体
(3.4.4.5) 三体目死亡!
(1.1.2.6.6)
サツバツ!判定
1d6 → 6 心臓破壊! 四体目即死!
残虐ボーナス1d6 → 2 【万札】9→11
クローンヤクザ一斉射撃
(1.2.2)(3.6.6)(3.4.4)(1.2.6)
ディスグレイスまとめて回避
(2.2.3.3.4.4.5.5.5)
「SPIT! SPIT!」「「アバーッ!?」」
クローンヤクザが一糸乱れぬリロードを披露した瞬間、前列二体が仰向けに倒れて死亡! ディスグレイスは微笑した。やはりあの子は気が利いている。
「イヤーッ!」「「アバーッ!?」」
ディスグレイスは踏み込み、バイオ触手で残り二体のクローンヤクザを打ち砕く! ゼンメツ! だが彼女がザンシンしたそのとき! ガコンプシュー!
「「スッゾコラーーッ!」
◆ショットガンヤクザ (種別:モータル/ヤクザ)
カラテ 2 体力 1
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 1
◇装備や特記事項
スダチカワフ・ショットガン:遠隔武器、ダメージ2
応接間左右の扉からエントリーするはショットガンを構えたリアルヤクザ二名! ディスグレイスは微笑し、アイサツを繰り出した。
「ドーモ。ソウカイヤから来ましたディスグレイスです。そちらはキールバック=サン。お引っ越しの手伝いに来ました。ジゴクへのね」
不敵!
『2ターン目』
キールバック攻撃専念通常生体弾→クローンヤクザ二体
(2.2.3.3) 五体目死亡!
(1.3.4.5.5) 六体目死亡!
ディスグレイス:バイオサイバネ→クローンヤクザ二体
(2.3.3.4) 七体目死亡!
(4.4.5.5.5) 八体目死亡! ゼンメツ!
ショットガンヤクザ二名がpop
「「ザッケンナコラーッ!」」
ショットガンヤクザたちは激昂しその銃口をディスグレイスへ向ける! だが……SPIT!「アバーッ!?」その片割れが側頭部に穴を穿たれ死亡! キールバッグの援護射撃だ!
「な、オイ!?」
「では、オタッシャデ」
「あ……アバーッ!?」
生き残りショットガンヤクザが狼狽する。次の瞬間、ディスグレイスにワン・インチ距離にまで踏み込まれた彼は目を見開き……バイオ触手の一撃でその首をへし折られ、相棒の後を追った。
『3ターン目』
キールバック:攻撃専念通常生体弾→ショットガンヤクザY4
(1.1.2.5)(4.4.5.5.6)
ショットガンヤクザY4【体力】1→-1 死亡!
ディスグレイス:バイオサイバネ→ショットガンヤクザY3
(1.1.3.3.4.4.5.5.6)
ショットガンヤクザY3【体力】1→-1 死亡!
【万札】11→13
トレジャー回収な
(2.3.4.5) 【万札】13 → 19
◇応接間にて◇
応接間の掃除を終え、タンスの中まで綺麗にしたディスグレイスとキールバックはシャッター型ドアの前でブリーフィングを行なっていた。反対側のドアにロックがないのは確認済み。となれば。
「カラテで破壊するにも骨が折れそうですね……どうですか、キールバック=サン」
「お待ちください、お姉さま。……今、仕掛けます」
ドア前に屈み込んだキールバックは、自らのハンドベルトUNIXを用心深くドアのLAN端子と接続! 猛烈な勢いでタイピングを開始する!
キールバック:ハッキング(難易度U-HARD)
(1.1.2.4.5.6.6) 成功
パワリオワー!(アバーッ!?)軽やかな電子ファンファーレと遠くから聞こえる男の悲鳴がユニゾンする。キールバックは立ち上がり、ディスグレイスへ微笑を向けた。
「お待たせいたしました。問題なく」
「ウフフ! 流石ね、キールバック=サン。……先ほどの悲鳴はハッカーかしら」
「おそらく。カウンターハッキングを仕掛けてきた者がいましたから。もっとも、もうニューロンを焼かれているでしょう。問題ありません」
キールバックはシャッター型ドアを押し開ける。寒々とした廊下が招かれざる客を迎えた。二人のニンジャは無造作に歩を進める……
◇電算機室にて◇
キールバックは突き当たりで足を止める。左手の部屋からは複数のバイタル反応。右手の扉にはなにやら仰々しいヤクザ・レリックが飾られている。貴重品が納められているのだろうか?
背後のディスグレイスと数秒のアイコンタクトを取ったキールバックは「イヤーッ!」左手ドアを蹴り開け室内にエントリー!
「ドーモ。ブラッドカタナの皆さん。ソウカイヤです。あなた方を処分しに来ました」
待ち構えていた二人の人影に向け、キールバックは慇懃無礼なアイサツを繰り出す。慌てた様子でショットガンを構えながら、ヤクザらしき男がもう一人に声を張り上げた。
「チクショ、こんなところまで……センセイ、ドーゾ!」
「ハイ、ハイ……ドーモ。ミコチです」
アイサツを返したのは女だ。キールバックは目を細め、観察する。ほぼ半裸の全身に刻まれるのは流体ネオンタトゥー。顔には360度対応型サイバーサングラス。右のサイバネ腕に装着されたのは電磁クロー。
◆重サイバネ・オイランアサシンの『ミコチ』 (種別:モータル/重サイバネ/オイラン)
カラテ 3 体力 3
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 3
ジツ ー 万札 3
◇装備や特記事項
チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1
電磁クロー内蔵型テッコ:近接武器、ダメージ2、近接攻撃ダイス+1個、回避ダイス+1個
逃走:体力が残り1になり形勢不利と見た場合、ミコチは窓からマップ外に逃げる
◆ショットガンヤクザ (種別:モータル/ヤクザ)
カラテ 2 体力 1
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 1
◇装備や特記事項
スダチカワフ・ショットガン:遠隔武器、ダメージ2
そこまで把握し終えたキールバックは嘲笑の笑みを浮かべる。
「重サイバネアサシン? ニンジャへの対抗戦力としては不足ですね」
「アッハ! ニンジャなんているわけないじゃない。ニンジャ気取りのサイコ野郎……アハ、興奮してきちゃった」
甘い電子的エフェクト音声で嘲笑を返すミコチ! その電磁クローが火花を散らす。サイバーサングラスに灯った丸い光がキールバックを見据えた。
「随分とバカにしてくれるじゃない。殺すわね」
キールバックは……呆れたように肩を竦めた。そして、SPIT!
「グワーッ!?」
駆け出そうとしていたミコチがつんのめった。その脚をキールバックが撃ち抜いたのだ。「センセイ!?」狼狽するヤクザ!そこへ「イヤーッ!」
「え」ヤクザが茫然と声を上げる。色つきの風めいて室内に舞い込んできたのはミコー装束の女。その右袖から緑色のなにかが、
「アバーッ!?」「ンアーッ!?」
ナムアミダブツ。おお、ナムアミダブツ……!
『1ターン目』
キールバック:フェイント投擲→ミコチ
(2.3.4.4)(3.3.4.5.5) 失敗・成功
ミコチ回避
(1) 失敗 ミコチ【体力】3→2
ディスグレイス:バイオサイバネ→ミコチ、ヤクザ
(3.5.5.5.6) → ミコチ
(1.4.5.5) → ヤクザ【体力】1→-1 死亡
ミコチ回避
(2) 失敗 【体力】2→0 戦闘不能
ドロップ・トレジャー回収
【万札】13→14
『記憶素子』獲得
※ディスグレイスの手心によりミコチからの【万札】回収なし
◇素晴らしい宝物庫にて◇
「アッ……アッ……」
「ウフフ! 思わぬところでいいオモチャを拾いました。でかしましたよ、キールバック=サン」
「私はなにも。……それにしても、お姉さまは本当にお好きですね」
「性分なのですよ。幻滅しましたか?」
「まさか」
UNIXからブラッドカタナ・ヤクザクランの顧客名簿を含む記憶素子を回収しつつ、キールバックは振り向いた。その視線の先では、大口を叩いていた重サイバネオイランアサシンがバイオ触手に束縛され、持ち上げられていた。
ディスグレイスは妖しく瞳を輝かせ、オイランアサシンの目(と思しき単眼めいた光)を凝視している。彼女が自分に敵意を持つじゃじゃ馬に対してよく行う『洗浄』だ。ニューロンを徹底的に綺麗にし、自由と尊厳を奪う。
キールバックは微笑すら浮かべてその様を眺める。もはやオイランアサシンに抵抗の意思はない。自分がなにをされているのかもわかっていないかもしれない。だからこそ、なにもかもを奪われる瞬間を見届ける観察者が必要なのだ。自分のような。
彼女は知っている。ディスグレイスの性的嗜好も、それを受け止めるには自分一人では足りないことも。それを受け入れた上で彼女は付き従っている。
閑話休題。
「私は向かいの部屋を調べてきます。お姉さまは、ごゆるりと」
「スミマセンね。……なにかあったら呼んでください」
「ええ、アリガトゴザイマス」
断りを入れてから、キールバックは向かいの部屋へと侵入。そこはどうやらブラッドカタナ・ヤクザクランの宝物庫。壁には額に納められた歴代オヤブンの写真が飾られ、奥ゆかしいトロフィーやショドーの数々も収められている。
とりわけ目を引くのは……キールバックは部屋の中央を見やる。ガラスケース内に飾られているのは、鞘までが真っ赤な漆で塗られた年代物のカタナだ。まさにブラッドカタナ、といったところか。
あれも回収しておくか。何気なく進もうとしたキールバックは……ふと不穏なアトモスフィアを察知する。
キールバック【ニューロン】判定
(2.3.4.4.5.5.6) 成功
「……と」
足を止め、目を細めて左右を見渡し……彼女は違和感の原因を探り当てた。ちょうどブラッドカタナの手前。その左右の壁になんらかの発射口が隠されていたのだ。トラップ!
「セキュリティ意識がしっかりしている、と。いいことですね」
お姉さまを呼ぶような事態でもあるまい。キールバックは状況判断し……これまた巧妙に壁に隠されていたLAN端子穴に歩み寄ると、自身のハンドベルトUNIXと直結させた。
キールバック:ハッキング
(1.3.4.4.5.5.5) 成功
パワリオワー!「よし」キールバックは微笑する。先ほどのハッカーとのやり取りよりはよほど楽だ。彼女は悠々と停止したトラップの前を通過し、ガラスケースを破壊してブラッドカタナを取り出した。もはや今日で滅ぶヤクザクランには不要なもの。有効活用させてもらうとしよう。
*ブラッドカタナ*獲得
◇反対側へ◇
すっかり従順になったミコチを電算機室に放置し……もはや逃げないとわかりきっているため、見張りを残す必要もないのだ……ディスグレイスらは反対側の廊下へと踏み入っていた。おそらくこの事務所を管理するグレーターヤクザはこちらに潜んでいるのだろう。
「アイエエエ……」
横手から啜り泣くような声。ディスグレイスはふとそちらを見やる。厳重に物理施錠された頑丈そうな扉。その向こうから聞こえてきたのは、確かに女の声だ。
「……ええと、ごめんなさいねキールバック=サン。寄り道させてください」
「もちろんです。私は隣の部屋を調べてきます」
本当に得難い妹分を持ったものだ!「イヤーッ!」無造作に扉をカラテ解錠したディスグレイスは、足早に室内へエントリーした。
◇オイランの檻◇
「まあ」
「アーレエエエエ!?」
ディスグレイスは目を丸くした。大仰な悲鳴で出迎えたのはオイランだ。だが彼女の両腕は拘束され、鎖で壁に繋ぎ止められている。ブラッドカタナのオイランであればこのような扱いは受けまい。どこかのヤクザクランの捕虜か。
「ドーモ。ディスグレイスです。……ブラッドカタナの掃除に来ています」
「ど、ドーモ……スズリです……」
◆チェインド・オイラン『スズリ』 (種別:モータル/オイラン)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 2 精神力 1
ワザマエ 2 脚力 1
ジツ ー 万札 2
◇装備や特記事項
カルマ:善
「念のため確認しますが、あなたはブラッドカタナのオイランではありませんよね?」
ディスグレイスの問いにスズリは激しい頷きで肯定。その目には恐怖の色が浮かぶ。先ほどのミコチとは違い、ニンジャの恐ろしさを知っているらしい。
数秒の思案とともにスズリを見下ろしていたディスグレイスは「イヤーッ!」不意に右腕からバイオ触手を射出! スズリがギュッと目を瞑る! ナムアミダブツ!?
ディスグレイス:【ワザマエ】判定(難易度NORMAL)
(2.4.4.6) 成功
パキン。「……え」室内に響いた軽く澄んだ音に、スズリは困惑して目を開けた。そして解放された自分の両腕をまじまじと見やる。
「……ブラッドカタナの関係者以外を同行する気はありませんので」
「あ……」
「逃げてもいいですよ。もうこの事務所には数人しか残っていませんし、それもこれからわたくしたちが潰しに行きますので。では」
ミコー装束の女が去っていく。スズリはわけのわからぬまま、その背中をいつまでも見つめていた。
「……お早いですね、お姉さま?」
「なにもしてませんからね。ところで、隣は?」
「ヤクザがいたので始末しました」
「チョージョー。では、最後の掃除といきましょうか」
キールバック:ヤクザをカイシャク
【万札】14→15
コモントレジャー
1d6 → 6 トロ粉末獲得
◇グレーターヤクザの部屋◇
「残るはこの部屋……ですね」
突き当たりの扉前で、キールバックが深呼吸をする。その右手はキッチンに繋がっていたものの、特に目ぼしいものはなかった。故に、ここで最後だ。
「フリーランスのニンジャとやらもここで待ち構えているのでしょう。……仕留めます。いいですね、キールバック=サン?」
「もちろんです。では……参ります! イヤーッ!」
ディスグレイスに頷きを返し、キールバックがドアを蹴り開ける! そのまま側転でエントリーした彼女は部屋の中央で制止。カタナを構える重サイバネ・グレーターヤクザと、黒づくめの傭兵ニンジャにアイサツを繰り出す!
「ドーモ。ブラッドカタナ・ヤクザクランの皆さん。ソウカイヤです。この場にいる全員を掃除しに来ました」
グレーターヤクザがやや後退りする。一方の黒づくめニンジャは動じた様子もない。彼は不適にアイサツを返す!
「ドーモ。ソウカイヤの皆さん。ブラックマンバです。どっしりと構えておれキヨシ=サン。この俺がいるのだ」
「……ヘイ! ザッケンナコラーッ! もはやソウカイ・シンジケートなんざ恐るるに足らねえ! ブラックマンバ=サン! やっちまってください!」
「フハハハハ! よかろう! サンシタが何人来ようと我がコブラ・カラテの前に敵はない!」
◆重サイバネ・グレーターヤクザの『キヨシ』 (種別:モータル/重サイバネ/ヤクザ)
カラテ 3 体力 5
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 3
ジツ ー 万札 5
◇装備や特記事項
チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1
ヒートカタナ:近接武器、ダメージ2
テッコ:近接攻撃ダイス+1個、回避ダイス+1個
スキル:『突撃』
『突撃』を行うと脚力の2倍までの距離を移動できる。
ただし曲がることも後戻りもできず、一直線の移動しかできない。
この移動時は一直線でさえあればナナメ方向への移動も可能である。
『突撃』の使用直後に近接攻撃を行う場合、そのダメージは+1となる。
ただし、『突撃』を使用したキャラは次の出番まで一切の回避が行えない。
キヨシははじめブラックマンバに戦闘をまかせ後方からチャカで支援するが、ブラックマンバが不利になると
自らもヤバレカバレとなり、ヒートカタナを構えて無謀に『突撃』してくる。
◆ブラックマンバ (種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 8
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 4 脚力 3
ジツ 3 万札 5
◇装備や特記事項
ドク・スリケン:遠隔武器、ダメージ1、食らうと次のターンの終了時にさらに1ダメージ(回避不可)
コブラ・カラテ:近接武器、ダメージ1、食らうと次のターンの終了時にさらに1ダメージ(回避不可)
カナシバリ・ジツ:効果はPCたちが使用するものと同様。
◆クローンヤクザY-10型 (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ ー 万札 0
◇装備や特記事項
チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1
「そうですか。イヤーッ!」
キールバックはその場でのけ反り「SPIT! SPIT!」口をすぼめて生体弾射出!「「グワーッ!?」」背後で銃を構えていたクローンヤクザ二体を撃破!
「隙だらけだぞ……!」
ブラックマンバが嗜虐的な笑みを浮かべ、踏み込もうとしたそのとき!「イヤーッ!」「何ッ!? イヤーッ!」遅れてエントリーした色つきの風がその前に立ちはだかる!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!?」
押し寄せるバイオ触手! 捌き損ねたその一つが強かにブラックマンバの肩を打ち据えた。アンブッシュを終えたミコー装束の女がオジギを繰り出す。
「ドーモ、ブラックマンバ=サン。ディスグレイスです」
「グ……ドーモ。ディスグレイス=サン。ブラックマンバです。成る程、この事務所に殴り込むだけのカラテはあるというわけか!」
「あら、見くびられては困ります。貴方を始末するのに充分なカラテがありますので」
「抜かせ! イヤーッ!」「イヤーッ!」
不規則な軌道を伴い放たれたチョップ突きをディスグレイスは左手で捌く!「コノヤロー!」BLAM!「イヤーッ!」キヨシの弾丸を触手の一つで弾き飛ばす!
『1ターン目』
キールバック:通常生体弾→クローンヤクザ2体
(4.5.5.5) クローンヤクザ一体撃破!
(1.3.3.6.6) 急所破壊! クローンヤクザ二体目撃破!
残虐ボーナス1d3 → 1 【万札】15→16
ディスグレイス:連続側転
(3.4.6.6) 成功
ディスグレイス:バイオサイバネ→ブラックマンバ
(2.3.3.6)(1.2.3.5.6)
ブラックマンバ回避
(3.3.6)(2.3.3) ブラックマンバ【体力】8→6
ブラックマンバ:コブラ・カラテ→ディスグレイス
(2.2.4.5.5.6)
ディスグレイス回避
(1.1.3.6.6.6)
キヨシ射撃
(2.2.4)
ディスグレイス回避
(4.4.4)
キールバックは狙いを定める。第一目標はブラックマンバの撃破。グレーターヤクザの処理はその後でもよい。故に「SPIT! SPIT!」
「グッ、グワーッ!?」
ブラックマンバが苦痛の悲鳴を上げる! キールバックの視線からキヨシへ射撃が開始されると判断した彼は咄嗟に雇い主を庇おうとした。そこを狙いすましたかのように生体弾が襲ったのだ! 狡猾なフェイントである!
「余所見とはいい度胸……! イヤーッ!」
「グワーッ!?」
悶絶していたところにディスグレイスの眼光! ブラックマンバはニューロンを総動員する。理解したのだ。カナシバリ・ジツ! 相手が自分と同じジツの使い手であることを!
自らを縛ろうとするジツを弾き飛ばした彼はカラテを構えようとした。そこを触手が襲った。鈍化する時間の中、ブラックマンバは悟る。自分が敵を……ソウカイヤのニンジャのカラテを、致命的なまでに見誤っていたことを。
「イヤーッ!」「アバーッ!? サヨナラ!」
首をねじ切られ、ブラックマンバは爆発四散! ディスグレイスはザンシンし、冷徹な視線をキヨシへと向ける。
「せ……センセイ……? そんな……!」
「さて。貴方が最後です。ハイクでも詠まれますか?」
「う……ウオオーッ!」
ナムサン! なんたるヤバレカバレ!? 熱で赤く染まるカタナを大上段に構え、キヨシが駆ける! その先には……キールバック!
「……成る程。私なら殺せると?」
キールバックがカラテを構える。不愉快さを隠さず、斬りかかるキヨシを睨みつけながら。
「イディオット! イヤーッ!」「グワーッ!?」
振り下ろされるカタナを躱し、キールバックは反撃のカラテ・パンチ! たじろぐキヨシ!「SPIT! SPIT!」「グワーッ!?」生体弾がその身体が穴を開ける!
よろめくキヨシの首と胴体をバイオ触手が捉えた。
「わたくしのキールバック=サンに手出しするとは……」
「ア……」
「その罪、ケジメして償いなさい! イヤーッ!」
「アバーッ!?」
な、ナムアミダブツ! バイオ触手がキヨシの首を捻り切る! 当然即死! 死体を打ち捨てたディスグレイスはザンシンする。後にはただ、惨状と外で降り注ぐ重金属酸性雨が打ちつける音だけが残された。
『2ターン目』
キールバック:専念フェイント生体弾→ブラックマンバ
(3.3.5.6)(1.2.4.4.4)
ブラックマンバ回避
(2)(3) 【体力】6→4
ディスグレイス:カナシバリマスタリー
(1.2.2.3.3.4.5.5.6.6.6.6)
ブラックマンバ回避
(3) 【精神力】5→4
ブラックマンバ抵抗
(1.2.3.4.5) 成功
ディスグレイス:バイオサイバネ
(1.2.3.6)(1.1.2.5.6)
ブラックマンバ回避
(2)(3) 【体力】4→0 爆発四散!
キヨシ:●突撃+ヒートカタナ→キールバック
(1.3.4.4)
キールバック回避
(2.2.3.4.5.5.5.6.6)
カウンターカラテ! キヨシ【体力】5→4
『3ターン目』
キールバック:専念フェイント生体弾
(5.5.5.5)(1.2.3.4.6) キヨシ【体力】4→2
ディスグレイス:バイオサイバネ
(1.2.2.6)(3.3.5.5.6) キヨシ【体力】2→-2 死!
ドロップ:【万札】16→26
アンコモントレジャー×2
(1.5)→【万札】26→29, 追加判定
1d6 → 1 サイバネアイ
ピポロピポロピロペペー。ザンシンを保ち呼吸を整えていたディスグレイスの耳に、軽快なIRC着信音が届く。彼女は深呼吸してから自身の携帯IRC端末を取り出した。
「ハイ、モシモシ」
『ドーモ。ソニックブームです。もう済んだ頃合いだと思ってな』
「……さすがのご慧眼。ええ、今しがた掃除を終えたところで」
『ならブラッドカタナのオヤブンの首持って戻ってこい。その間にソウカイヤクザを送って本当の掃除をさせておく。モタモタすんじゃねえぞ?』
「ハイヨロコンデー。あ、オイランが二人残っているかもしれませんが、それらも収穫物ですので」
『ハ! それだけ余裕のある簡単なミッションだったってか? わかった。そいつらには手出しさせねェようよォく言い聞かせておく』
「感謝いたします。では」
誰にともなくオジギし、通信を切る。見ると、キールバックが既に持参していたバイオフロシキにキヨシの首を包んでいるところ。
ディスグレイスは周囲を見渡し、満足げに息を吐いた。多少手間はかかったが、ここが自分のものになる。よいミッションであったことだ!
【アタック・オブ・ツー・サーペンツ】終わり。余暇編へ続く
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