ウマ娘のキングヘイローのイメージソングを作りました。
曲
歌詞
掲げた言葉を 何度でも はためかせる
馬鹿げたことなど 何もない 譲れないだけ
胸を打つ鼓動 熱く激しく
汗をぬぐう手も 震えるけれど
私は私を信じてたい
空さえ星さえ越えて
逆光のカゲも消してしまうような
照明(ヒカリ)に向き合いたい
私は私を諦めない
キセキを刻む先には
跳ね飛んだ泥さえ 私を 彩る 宝石
振り向かず 駆け抜けていく
掲げた誓いを 何度でも 握りしめる
馬鹿げたことだと 笑うなら それでもいい
王の名を呼ぶ 声が聞こえる
膝の震えが 今 止まった
青草に倒れ 鳥たちを見上げ
雲に手を伸ばした その時を!
泥だらけに輝く緑は
折れない不屈のしるし
逆光のカゲに何度隠れても
証明(ヒカリ)を追い続けて
私は私を諦めない
見据えた光の果て
たったひとつだけの輝き 逃さない 渡さない
駆け抜ける 夢の先へ
My name is King. Beyond the special sky, beyond the wonder bird.
この道を刻みつけろ
制作者コメント
甘えび / ボーカル
・上記のキングヘイローのイラストの顔を参照しながら収録しました。
・「キングの発音(※日英問わず)はもっと美しく上品なはずだ」「もっと明るく高く聞かせないと」「こんな野太い声で……」という悩みがありましたが、ゴロパイセンからGOサインをもらえたので振り切りました。いつもの歌い方です。
・ウォーミングアップは例によってうまぴょい伝説
・記憶が正しければ終盤から録っていった気がします。叫ぶところを優先的に。
・インストの程よい疾走感と爽快感のおかげで、まさにレース場を気持ちよく走っている気分で歌うことができました。ありがたや。収録中ずっとマイクの向こうにはターフと青空が見えていました。
・サビの「跳ね飛んだ泥さえ」や「たったひとつだけの輝き」の直後でふっと静かになって、リムショットの鼓動とギターと私だけになる瞬間がいい感じの小休憩になりました。終盤でわずかにスタミナが回復する。
いずれも〆で口角が上がっているのがはっきりと伝わると思います。
・運動不足による左後脚故障のため、椅子に座ったままの歌唱となりました。
ライブ中やむを得ず椅子に腰掛け、足をさする場面もありつつ1000曲歌いきった水木一郎の姿を思い出して根性が20上がった。
・ロングトーン終わりの処理は一生の課題なのですが、「最後の一瞬で声を裏返す」「息を力強く吐き切る」「放物線を意識してゆるやかにピッチを下げる」等歌詞に合わせてうまいこと使い分けられてい……るように聞こえていたらいいなぁと思います。
・ラスサビの「私は私を諦めない」をファルセットにしたのは、苦境を乗り越えて吹っ切れた解放感のイメージでした。
ここで力を抜いておかないと、最後の最後のキメでパワーを発揮できなかったりスタミナ切れしそうだなぁという懸念もあり。
・スペちゃんとスカイさんが来ません。
・自分に一流がつとまるのか本当に不安で仕方なかったんですが、歌う権利を手放さなくてよかったです。
・ウマ娘・キングヘイローを最強にするために生まれてきた女です
・チュートリアル後、初手でキングヘイローの育成にとりかかったあの頃の私は、今思うと怖いもの知らずだったなと思うが「お前は間違っちゃいない」と伝えたい
・「めちゃくちゃ歌える人」みたいな認知をされそうなので断っておくと、私はほんと音楽ちょっとわかるだけのただのオタクです……
ウマ娘・キングヘイローのトレーナーになるためにこの世に生まれてきた
ただそれだけの。
シカクドット / 作詞作曲
今回キングヘイロー(ウマ娘)とのエピソードと改めて向かう中で、いくつか分からなくなったことがありました。一つは、彼女がなぜ走るのかということです。
キングヘイローは一流の才能の証明(実質的には母親がレースの世界をあきらめさせることを否定するほどの結果を残すこと)のためにレースに挑み続けますが、クラシック級までのエピソードではその目標はかないません。キングが走り、母親が認めず、さらにキングが走る…という堂々巡りになっています。しかし、堂々巡りにハマる前にまず、母親関係なしにキングが走りたいと願った”最初の1回”が存在するはずです。例えばナリタタイシンではレースにのめりこむまでのエピソードが書かれていますが、キングヘイローはストーリー3話でその”最初の1回”があることは確認できるものの、詳細な理由はわかりませんでした。
最終的には、シニア級有馬記念勝利の隠しイベントで、非常にささやかではありますがこの疑問を解決できるであろうテキストに触れることができました。母親のセリフ『(ネタバレ防止)』はキングが純粋に走ることが好きだったことが想像されます。
私はこのセリフからロリキングヘイローがめちゃ笑顔で走っている光景を想像し、「クッソ可愛いぃぃぃぃぃ!!!!!」と叫んで爆発しました。
ライトゴロ / 作詞作曲
キングのお母さまはなぜずっと向いていないと言い続けていたのでしょうか。
僕の中でその答えとなったのが日本ダービー勝利イベントでした。キングは優しすぎるのです。
別の子の話じゃないけど誰かが勝てば誰かが負ける。私が勝つことで悲しむ誰かがいる。勝つとはそういうことです。
でもウマ娘は勝つことが宿命であり本能。クラシックでのキングはその優しさと上手く折り合えなくてちぐはぐになってしまったのではないでしょうか。
菊花賞を終えて、やっとその覚悟ができた。一流の証明はここから始まったのです。
でも、キングは最後まで優しいキングでした。シニア級の有馬記念、勝った時と負けた時と、できれば両方見てください。いいぞ。