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ふくろうが鳴いたから

昨晩ちょうど眠りにつこうとしていた23時ごろ、ふと近くの山のあたりから「ほー、ほー」と鳴き声が聞こえた。はじめはいつものキジバトあたりがないているんじゃないかと思ったが、よく聞くとやはりキジバトとは少し違う。僕は子どものころから二十歳前後までキジバトの鳴き声をフクロウのものだと勘違いしていたのだが、今回に関してはその逆で、キジバトと思ったその鳴き声の主は、確かにフクロウだったのである。

珍しいか珍しくないか、と問われると僕の住む片田舎ではそうそう珍しいものではないのかもしれない。しかしそもそも夜中YouTubeやらラジコやらを流して眠ることが普段となってしまった僕には夜中自然の音に耳を澄ませて寝る、という行為がそれもまた二十歳を前後に消え去ってしまっている。なので鳴いているのかもしれないが、僕の主観の世界には存在していない。そう考えると少し惜しい気持ちもするのだが、まだ夏の気配の薄い世界では、静かな夜は耐えられないのである。

しかし一度聞いてしまうと、またなくかな、とかどこでないてるのだろう、とか、それならば何匹かいるのかしら?など楽しい想像は勝手に膨らみ、ではたまには電子の音を消して静かな夜中の純粋な音に聞き耳を立ててみようかしら、などとも思ってしまう。実行するのなら翌日の今日が適当だが、果たして仕方は習慣化した電子音の波が消え去った世界で落ち着いて過ごすことが可能かしら。多少リハビリは必要かもしれない。これがホトトギスとかならきっぱりとラジコをとめ、音を出していなくとも電波が気になるなど怪しいことを言ってきっぱりやめる自信はあるのだが。ま、なんといっても夏はもう目と鼻の先だ、焦らず余裕をもって待つことが現在の僕ならば可能なので、とくに僕の希望にこたえなくてもよいぞよ夏よ。しかし冬はもう綺麗に持ち去ってくれ。

とま、今日は記事を書く予定はなかったのだけれど、フクロウが鳴いたので記録として書き留めました。

ではまた。


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