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【#7 HSPの語らい】〜HSPと自己肯定感 〜

「変わってるね。」
「不思議ちゃんだよね。」

あなたが僕と同じ繊細な気質を持っているなら、今まで何度も耳にしてきた言葉かと思います。

僕自身、それが原因で『自分は普通の人より劣ってるんだ…』と思い、必死に周りの人に合わせ、繊細な気質を隠しながら生きてきました。

そんな繊細な気質を持つ方のお力に少しでもなりたい。また、HSPの認知を広げ、"繊細さん"が能力を発揮しやすい世の中にしたい。

そう思い、本noteを執筆しています。

※本noteは僕(@shika_hsp)が、けんとさん(@kent_sensai)、たかやんさん(@takayan_kokoro)と共にTwitter上で開いたSpaceを文字に起こし、読みやすいように補足していったものです。本noteを執筆するにあたって、根拠を明確にするためにHSP提唱者であるエレイン・アーロン博士のお言葉をお借りすることが多くなります。
今回の#HSPの語らいでも、たくさんの方が聞きにきてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。

本noteのハートマーク(スキ)を押していただけると、大変励みになります。

気になる部分を拾い読みして頂けると幸いです。


  

1.繊細なあなたがまず最初に知るべき事


繊細なあなたがまず最初に知るべき事として、アーロン先生は以下のように上げています。僕ら3人も自然とこの道を辿ってきました。

1.自己認識(HSPの特徴と自分の気質を照らし合わせ、自己理解を進める)

2.リフレーミング(過去の自分を許す)

3.生きやすくなるため、自己肯定感をあげるため、
外の世界とと交わらなければならない

続いて、「HSPと自己肯定感」というテーマについて、
それぞれの自分の自己肯定感のレベルはどんなものか。
どのように変化して来たか。何を伝えたいか。
についてお話ししました。

 

  

2. HSPと自己肯定感 

・自己肯定感を高くするというハードルが高くて…

たかやんさん

僕は自己肯定感が高いかと言われたら、今でも低い方だと思う。もしかしたら低いは語弊があるかもだけど、 自己肯定感を高くするというとハードルが高くて、 逆効果になるという意味なんです。イメージとしては、自己肯定感が安定しているという感じ。 以前は、自己肯定感と聞くだけで、嫌気がさす、心が拒否反応を示すほど。そもそも自己肯定感って何?って思っていたくらい…。書店に行くと、そういう類の本がたくさんあるけど、見るのも嫌でした(笑) 言葉にするのは、難しいけど、今は拒否反応とかそういうものはないし、高いに越したことはないと思うし、低くても捉え方次第ではいい風に捉えられてると思っている。 自分を俯瞰してみられるようになったことが大きいと思う。 なぜ、そう思うかというと、「今」にフォーカスしているからなんです。 なので、「自己肯定感を無理にあげる必要なない」というのが、僕の考え方です。これはマズローの欲求という心理学理論にもあるんですが、人の欲求には段階があるように、 自己肯定感にも段階があるという考え方なんです。もちろんこれが全ての方にあてはまるとはいいませんが、ハードルを低く設定して、今の自分を 受け入れる自己受容を高めることから、始めるといいと考えています。明日から自己肯定感が一気に高まりますというのはありえないし、無理をしてしまいがち なので、まずは今自分が、どういう状態なのか、どういうことで悩んでいるのかを相談する方がいるのであれば、そういうことを一緒に整理したり、ノートに 書いてみて整理してみることから始めてみるといいかもしれません。

 

・以前と違うのは、自分を許せることが増えた

けんとさん

僕は、「自分に自信ない」し、なにかするにしても、「こんなんじゃダメだ」ってなるし、自己肯定感低いです。でも、以前と違うのは、自分を許せることが増えたということかな。僕は27年間生きてきて、 ずっと自分に自信なくて、それがある日突然”自分を肯定できる!”とはならずに今日まで生きてきた。 だから、考え方を変えてみて、「自己肯定感を無理にあげなくていいや」「こんな自分を許してあげよう」 「こういう思考を持てるように改善してみよう」って思って、完璧主義な自分が、納得できない完成度でも 客観的に見たら「悪くない出来栄えだ」と思えたらそれでいいし、自分に自信なくて「自分の選択」をいつも信じられなかったけど 事前に情報を仕入れて、根拠を持てばそれは「自分じゃなくて、専門的な人が言っていたことだから」で、ちょっと悲しいけど他人の意見だから自信を持って 言えるし、なんなら1人で決めなくて良いと思ってるんだ。僕なら、同じHSPのしかちゃんやたかやんと答えを導き出したら良いと 思ってる。1人が怖いなら1人で決めなくてもいいんだよね。 自分に自信がないなら無いでいいんだよね。 完璧じゃなくたっていいんだよね。 それが自分なら、世間がどう言おうが自分で居続けたら良いんだよ。 満足するまで自分つらぬいてさ。 自己肯定感が低いままだって、ちょっと工夫したら、多少生きやすくなるよ。 視点変えてみたり、発想変えてみたり。 いきなり意識高く持って、違う自分にならなくていい。 「全く別のものに変えなきゃ」という思考を「今の自分をちょっと良くしよう、ちょっとマシにしよう」でいい。 それを今日この場を借りて伝えたかった。

 

・昔は自己肯定 感が壊滅的で、自分が嫌いでしょうがなかった。

しかちゃん

僕は今では結構自己肯定感があるなって自分でも思うし周りからも言われるんですけど、昔は自己肯定 感が壊滅的で、自分が嫌いでしょうがなかったので承認欲求が凄かったし、人間関係を自己犠牲の上に成 り立たせるし、一人反省会でも自分に原因を帰結させて「僕が悪いんだ…」みたいな考え方をしてたんですね。 それでまぁ自己啓発本とか読んでると「常に笑顔で。」とか「姿勢を正して過ごす。」とか色々あるじゃない ですか。それらを無理に頑張ってみたんですけど、結局自分には無理で。なんなら焦りまで出て来て。 「絶対に自己肯定感なんて上がらないや。」って結論に至ったんです。 そこで出会ったのがアーロン先生の言葉だったんです。「”たとえば、とても寒かったとする。あなた は寒さを我慢してもいいし、もっと快適な環境に移動してもいい。火を起こしたり、ヒーターを付けた りして暖を取ってもいいし、コートを着てもいい。やるべきでないのは、寒さに弱い自分を責めること だ。”」嫌な状況に直面した時、その場を離れてもいいし、我慢し てもいい。HSPが得意な"仮面"を被ってもいい。だがたくさんの刺激に弱く、すくんでしまう自分を責 めてはいけないということだ。自分を責める機会が減り、自己否定感がかなり和らいだ。 気づいたのが、自己肯定感をあげようあげようって、新たな自分を作り出そうとしてたんです。なん だけど、怠けちゃう自分、すぐ一人反省会をし落ち込んでしまう自分を許してあげたんです。あと、 HSPを知ったのも大きいですね。これが自分なんだから。怠けに理由なんてなくたっていいんだ。 そしたら焦りもなくなって、今度は「自分から頑張ってみよう」って心が前に進んだんです。焦燥感だっ たものが自発的なものに変わりました。 そこからは小さな努力を積み重ねて積み重ねて、他人から褒められる事も、自分で褒めてあげられるこ とも多くなりました。何かと向き合って自分を何度も褒めてあげる経験って本当に大きい。 僕にとってこのTwitterでの発信で。これ、生半可な覚悟じゃできないし、メンタルブレブレになるんで。 でも、そんな中乗り越えて来た経験が、大きな自信になりました。あと思い切ってジムに入会したりして 筋トレを1年以上毎日続けてます。 自己肯定感が生まれて、「自分は努力すればなんでもできる!」って思ってるので、心の余裕が生まれて。 笑顔でいれるし、メンタルも安定するし。なにより、自分を責める事がなくなりました。自 己啓発本は全寄り添ってくれないので僕は苦手ですが、HSPの身から言うんですが、僕の辿り着 いた結論は、自己肯定感あったら楽しいよ。って事です。自己肯定感が壊滅的だった時期を経験したか らこそ、自己肯定感あげたいって方の背中を押せたら嬉しいです。

 

3.質問箱

 

「繊細な気質に悩んでます。こういう時どうしてますか?」

など、質問を匿名で募集しました。Spaceで答え切れなかった質問も、こちらで回答しています。

ーーーSpaceで回答した質問ーーー

質問①

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しかちゃん

HSP提唱者であるエレインアーロン博士が、繊細さや敏感さが影響するため、HSPの方はうつ病になりやすい傾向にあると仰られています。5人に1人居るらしいですが、みんな隠すので日常では中々気づかないですよね。なのでリアルでHSP仲間を見つけたときはすごく盛り上がります笑

たかやんさん

HSP=うつというわけではない。ネットではなりやすい傾向があると書かれている。しかし、これはきっかけにすぎない。それを知ることで自分の心が軽くなるのであれば、きっかけに値するものだと思う。イコールだから自分はうつになったんだということではなくて、自分を受け入れる材料になればと思います。

けんとさん

仲間ですね。僕も、HSPを知ってからすごく楽になりました。
僕自身、内向型のHSPですが、「うつではないのかな?」と思っています。
ただ、契約社員でパワハラを受けていた頃は、うつっぽくなっていのかなと
今になっては思います。なので、その経験から僕が思うのは、HSPがというのもあると思うんですが、気にしやすい方や頑張り屋さんの方、あとは完璧主義になりがちな方には多いのかもって印象です。

質問②

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たかやんさん

僕の彼女は最初からですね。僕自身はある意味助かりました。自己肯定感の上げ方は「これだ。」みたいななのはないと思っています。なぜなら、自分にあうかどうかわからないからです。これを大前提に頭においてほしいです。
自己肯定感は、まずは自分を受け入れることから始まります。ここできておらず、自己肯定感あげるぞってなると、しんどいです。とはいえ、具体的なものが欲しいと思うので...
好きなことをやることと睡眠をしっかり確保することは今も大事にしていますね。これが僕の自己肯定感上げ方ですね。

けんとさん

僕の彼女は、元々家族全員が自己肯定感高い一家です。僕からしたら、新人類なんじゃないかくらいです。(笑)一度、「なんでそんなに自己肯定感高くいられるの?」と聞いてみたことがあるんですが、特に意識してることはないそうで、彼女の一家は天性のものなんだろうなと思いました。一人っ子というのと、大人に囲まれたり、周りがの大人が子供が居なくて、かわいいかわいいって言われてきたのも、現在の人格を構成している理由なのかなとも思います。

ーーーSpaceで回答しきれなかった質問ーーー

質問①

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しかちゃん

分かります…分かりすぎます…。僕はですが、前者は普段から嫌われないように努力しておけばある程度和らぐのと「そんな事ない!」って自分に言い聞かせる事ですかね。後者は、LINEをなるべくせず電話に持ち込んだり、対面で会話をするようにしてます。LINE苦手です。

たかやんさん

そのお気持ちすごくわかります。
悪口が聞こえる場所からは、すぐに退散します。僕は視野に入れない、耳にいれないがベストです。LINEの返信に関してもありますよね。僕の方法は、悪いほうに考える時は、一旦返信はしません。もちろんあとで返信するし、直接会ったときに返信できなくてごめんと伝えます。LINEでもやもやするより、直接話せる方が気持ち的には楽です。

けんとさん

前者の二人と同意見ですごく共感できますし、実際僕も質問者様と同じことを考えてしまいます。僕の場合なんですが、質問者様と同じ感情になったときは”そう思った相手が自分にとってどれくらい大切か(必要な存在か)”で考えるようにしていて、嫌な言い方に聞こえるかも知れませんが、あまり
大切でない存在、必要でない存在ならば「関係切られてもいいし、どう思われてもいいや」と、割り切っています。一人が好きなのも理由としてあるかも知れませんね。大切な存在なのであれば、結構怖いですが「何話してたの?」と聞いたり、LINEをやめて電話にしてみたりします。それで相手が特に何もない様子なら信じます。「答えを自分で導き出せないなら、考えるより今までの信頼関係に託そう」が、僕のモットーです。

質問②

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しかちゃん

皆が皆、人の気持ちに寄り添えるわけではないので、自分との違いに圧倒されますよね、、。自分に合った環境、適性、人間関係、ペース。この辺り意識して仕事を探してみるのがHSPさんにとっておすすめです。

たかやんさん

僕も転職回数は多いですね。HSPと知ってからは、うまく自分をコントロールできるようになりましたけど、質問者様と同様の悩みで、かなり悩んできました。質問者様の状況が詳しくわからないので、お答えしにくいですが、自分と相手との距離感を考えるといいかもしれません。もし、ご相談などありましたら、DMくださいませ。

けんとさん

僕も転職ばかりの人生です。理由は大体、僕も人間関係です。根性論みたいで、好きではないんですが当たりを引くまで妥協できない不満があれば僕は、これからも辞め続けます。自分の希望と妥協が一致したところが、働き続けられるのかなって。又は、個人で生きる道を選ぶのも一つの手かなと思います。ぜひ、ご参考までに。

質問③

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しかちゃん

身近にネガティブな人を見ると自分もネガティブになってしまって助けたくなる心理、よく分かります。普段からネガティブな人を助けたい!と思って意気込んでいれば話は別ですが、そうはいきませんもんね。僕も質問者さんと同意見で離れるしか方法はないと思っていますが、もし相手を「人間的に好きで救いたい」みたいな人であれば、アドバイスはせずに話を聞いてあげるのも一つの手かと思います。

たかやんさん

僕だったら、そう思う気持ちの原因を聞きます。とにかく話を聞きます。逆に質問者様はなぜイライラするのでしょうか?何も言わずに、まずは話を聞くことが楽になる第一歩だと考えます。

けんとさん

お気持ち、わかりますよ。そこには何か別の理由があるのかも知れませんね。ご自身でも気づいていない、別の要因とか。例えばですが過去に、身近な方がそうおっしゃっていて、とてもつらい顔ばかり見てきてしまったとか…わかりませんが、理由がないとイライラはしないのかなって。今後、同じような気持ちになってしまったら、静かな空間で5分測って、今の感情を紙に全部書いてみると、もしかしたらそれがきっかけで今より楽になれるかも知れません。ぜひ、ご参考までに。

質問④

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しかちゃん

人にも状況にもよると思うので一概には言えないのですが、仲良くなったから発言のモラルロックが若干外れるイメージですかね。素直に嫌だと言えればいいのですが、どこかリスクに感じられて言えないですよね、、。僕ならそっと距離を置くか、嫌な顔したり薄い反応します。

たかやんさん

僕も体験あります。正直何も返さないですね。自然と距離感が出てくるので、距離をおきますね。攻撃的な言い方に対して、返してもいいことはないからです。

けんとさん

”親しき仲にも礼儀あり”と言いますもんね。もしかしたら、心から質問者様のことを受け入れてくれている証拠なのかもしれませんね。ですが、もしそうだとしても攻撃は良くないですし、された方が嫌な気持ちになっているのは改善したいですよね。攻撃的な口調になってしまった際に、相手の方に聞いてみるといいかもしれません。「今のって、どういう意味??」と。僕は相手の意図を知ることが先で、その後に言い方の改善を提案してみてもいいのかなと。「今のって、どういう意味??」と聞いたことに、相手は「なぜ聞いてくるのか」と聞き返してくると思うので、自分の気持ちを素直に伝えた上で、「勘違いなら良かった!」とまずは引いて様子見をし、改善されなければ、やんわりと「もしかしたら、その言い方だとこういう意味にも聞こえるから勘違いする人多いかも!」と、徐々に伝えていってください。
あくまでも、僕ならこうするかな?という方法なので良いなと思われたら、試してみてください。

質問⑤

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しかちゃん

愛する人から褒められたらもうニヤニヤニチャニチャですよ。素直に褒めてくれる彼氏さん、素敵です!

たかやんさん

それは好きな人から褒められたら、自己肯定感あがるってもんじゃないですね(笑)

けんとさん

めっちゃわかります!!僕の彼女も、質問者様と全く同じ感じです。僕も自己肯定感低いですが、彼女が褒めてくれると「普通だよー」とか言いながら、内心凄く喜んでます(笑)素敵な彼氏さんで、ほっこりした気持ちになりました。

質問6

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しかちゃん

僕はそういうとき、とりあえず近くに行って、話しかけたい人の目を見つめるようにします。そしたら向こうから「どうした?」とくるので!

たかやんさん

これはほんと難しいですよね。これって結構永遠の課題だと思います。メモで質問共有できるなら、その作戦がいいですね。これは今僕が思う答えなんですが、参考までに。
質問するお相手との距離感もあると思います。距離感があるとさらに質問しづらくなります。なので、まずはそこからだと思います。あとは他の方がどのように質問のタイミングや距離感で話をしているかを見てみるといいかもしれないですね。

けんとさん

すごくわかります。僕も、タイミングつかめないので、会話をしていない時に「今、お時間ありますか?」とか忙しそうなら「お時間ある時に聞きたいことがるのでお時間ください」って、言うかメモを渡しますかね。

質問⑦

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しかちゃん

感受性の違いをお互いに受け入れる事ですかね!頭の中のことなので完璧には理解できないと思いますので、どこまで折り合いをつけるかだと思います。

たかやんさん

会話をするということですね。あとは非HSPの感覚も調べたり、知ろうとして、理解しておくことをやりました。そうすると、傷つく機会も減るし、軽いもので抑えれます。

けんとさん

僕は、自分の自己肯定感のレベルを理解してもらって、それぞれ違う感覚や価値観があるということを伝えました。理解してくれるか、その姿勢があるかは、相手次第なので伝えるべきことを伝えて、自分自身も最低限の気遣いをして、あとは委ねます。それでも一緒にいる時間が辛いならば、合わないなと距離を置くとおいう選択をするのもひとつの手段かと思います。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。#HSPの語らいをより一層、良いものにしていきたいと思っています。右下のハートマーク(スキ)頂くと励みになります。

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