自分史的なクリッピング史料(番外編)

昨日は、元横綱・曙、そして個人的にはもっとショックが大きかったのはJRAジョッキー、藤岡康太騎手の訃報だ。

曙は言わずと知れた若貴のライバル。貴乃花とは全くの五分の成績。優勝回数も11回と大横綱の一人に数えられるだろう。全盛期は類い稀なパワーで憎らしいほど強かった。その不敵な強さは、同じく大横綱・北の湖と似た雰囲気があった。ハワイからその後、武蔵丸なども横綱に駆け上がり、外国人横綱の先駆け。日本の伝統国技に外国人がその頂点に名を連ねること自体、とても鮮烈な印象と歴史を作った。

次いで、藤岡康太騎手。昨年のマイルCSでの(モレイラの)乗り替わりながら、ナミユールでの見事な優勝。勝利ジョッキー・インタビューでの爽やかさは忘れられない。余りにも爽やかすぎた。同じくジョッキーの兄、藤岡佑介がまだ意識は戻らないと先日コメントしたばかりなのに・・・。落馬による事故死はジョッキーにとっては余りに酷いことのように思える。でも以前、池添謙一がオルフェーブルでの優勝インタビューで、ジョッキーは命を賭けて騎乗していると答えていた。本当にそうなんだと思う。時速60キロ近くで走り、そして馬群の中に放り出されたら、後続の馬などに不運にも蹴られたり踏まれたりするから本当に命がけだ。

競馬を特に視聴するようになったのはここ4、5年。一つは武豊の活躍。そしてもう一つは愛犬を亡くした後に、やたらと動物が走るという姿に重ね合わせた気持ちがあった。走っている姿は人がみると可愛いのだけど、やはり競走馬となると、ムチを入れられ、そして他馬との競争をやらされているという宿命的なものもあるのだろうとは思いつつ。ジョッキーのコメントでは馬は良く走ってくれた、頑張ってくれたという言葉もよく聞くけど、本当にその通り。その時、その瞬間に走りたい訳ではないかもしれないけど、厳しい調教を経てレースに臨んでいるのだから。

曙の訃報は国技、初めての外国人横綱ということもあって、各メディアで多くとりあげられているけど、藤岡康太はまだまだ一線級で活躍できる現役のジョッキー。今後も活躍の場が十分に与えられる筈だったのに・・・と悔やまれる。

大昔、F1でアイルトン・セナという不世出のドライバーが亡くなったことも衝撃を受けたし、プロレスでもリング上で人気レスラーが大怪我を負って命を落とした人もいる。何れにせよ、アスリートの最高の舞台は本当に命がけなんだということを改めて感じる。

クリッピング史料の中には、訃報の記事もある。よくシリーズとして掲載されることもあり、その人がどんな功績を残し、どんな記憶を残していったのかを知るため。生前の苦労や功績が故人への思いというのを再起させる。そうした人の功績、生き方、故人をいたむ周囲の声など勉強になること(表現が不適切かもしれないけど)が多い

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