自分史的なクリッピング史料

アメリカの大統領選挙がいよいよメディアで多く取り上げられるようになってきた。Make America Great Again(MAGA・マガ)と新聞では記されている。日本もかの前大統領が勝利した場合の対策を自民党は打って出るという。各候補者への支持層の違いも浮き彫りになっていると。今回のアイオワ州の予備選の結果は必ずしも先行指標とはなっていないというけど、今後の選挙戦の行方は日本としても注視に値するだろう。次戦はニューハンプシャー州の予備選とのこと。

こうして見ると、地域によってその支持層に差があるがというのもアメリカという巨大国家ならでは。一方、小さな日本でも各政党の支持基盤層の違いもある。今日は(読むのが)大好きな「地域のチカラ」というコラムから漁ってみた。

2022年8月30日 日経 地域のチカラ 街のイノベーション
センサー靴、児童事故を防ぐ

これは兵庫県三木市がアシックスと組んで、子どもの交通事故を防ぐためにセンサー内臓シューズを小学生に配布とある。ついついどんなと思うけど、ランプの点滅やスピーカーの音響で走行する自動車に子どもの存在を知らせると続く。とりあえず、トライアルの交差点でブルートゥースを通じて交差点内に設置したランプが点滅したり、スピーカーから音声が流れたりして運転者に注意喚起するらしい。この仕組みはコスト面から安価に設置できることもあり選択したというけど、確かにインフラの一つとしてこうしたシステムをビルトインしようとすれば、それなりの負担が自治体にかかってしまうんだろうなぁと読み進む。

スポーツ以外で、高齢者の着用による運動不足や徘徊による事故防止、工場作業員の行動データ分析などその活用方法は広がっているとも記されていて、案の定テクノロジーの活用領域は広がるばかり。

しかし、やはりというか市の方では今後の財源確保が課題と言っている。プロトタイプ事業では確かに交付金などが配賦されるけれど、その後は自走しなければならないから、設置数を増やしたいと思うと、新たな財源が必要になる。民間の広告収入などを期待するようなコメントもあるけれど、本来的に広告収入でよいのか?受益者は地域の方に概ね限定されるし。更に事故防止は移住などにもつながればという期待もあるとのコメントも掲載されているけど、これも移住という課題にとってトップ・プライオリティではないと思う。

地方の個性を考えるときに、その自然景観などによって大きな心象的な差が出ることは否めないため、こうした自治体は何にもないから何かをつくるというのに必死。以前地方創生の仕事をしたことがあるけど、どこに軸足を置いたらいいのかは各地それぞれで難しい。首都圏からの流入などを期待するのであれば、やはりその地域ならではの仕事の確保であったり、ITを駆使した教育の質にあるのだろうか。教育費、医療費の免除などで世帯をひきつけるというのが受益者としてはまず経済的に魅力的に映る。これは親目線。こうした競争は今ではいくらでも繰り広げられているし、当然リビングコスト(不動産の価格など)も気になるところだし・・・。

どうだろうか、個人的にはやはり教育という領域が一つのKeyになるのではないかと今でも思っている。なぜなら受益者が子どもであるし、子どものうちは教育の差という視点よりも全体的なかボトムアップで満足度を上げるような地域であったら・・・魅力的ではないかなぁ?。

その教育の魅力あるコンテンツ作りとは何かを絞っていけばよいと思う。それにはどんな子どもの吸収力をも過少評価せずに、やれることのパターンを詳細にリスト化し、子ども本位にその優先順位を考えたり、実際的にその実行可能性を考え、それがエッジになるんだという覚悟があれば。
Let's Begin。絶対的な正解はないし。

コンテンツは暗記ものではない体験習得型がベター。家内の実家は青森だけど、モノづくりではいつもアップルパイやらシードルが気になったりする(実家はリンゴ農家ではないけど)。田舎の原風景は都会ばかりを目にしてきた自分にはもちろん魅力だけでど、地元の人には当たり前すぎて見過ごしがちだから今さら特筆するものでもないのかもしれない。

それでもやはり地域におけるモノづくりというのは一つの魅力的な教材になると思う。ねぶた祭もあるし、ヒバ、ブナ、奥入瀬渓流等々。地球の歩き方ならぬ地域の歩き方を制作するとか、それを多言語化するとか・・・。そういったものを題材にサービスや商品づくりを勉強できたらいいなぁと思う毎日。

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