自分史的なクリッピング史料(番外編)

最近は都知事選挙の候補者が多数にわたり、毎回選挙を賑わしてくれる人たちのメディアでの露出が多い。東京都は最大の都市でもあり、1国の予算を上回る、世界的な規模感のある都市だから、そのトップに就く人は誰なのかは当然注目に値する。但し、都民ではないので個人的には客観的な見方しかできないし、誰がいいとか悪いとかの判断はできない。選挙権もないので。

事実上やはり、蓮舫さんと小池さんの一騎打ちの様相だろうか。いずれにせよ、ここに割って入ってくる人は想像しにくい。ということは、またまた女性都知事の可能性は高い。最大都市で女性リーダーが再度登場するという、まさに女性社会進出の象徴的な事象になろうとしている。

週末はいつも大好きな競馬中継を観て楽しむ。それは、以前も書いた記憶があるけど、要は動物の走っている姿がかわいいし、一生懸命なところが伝わってくるから。犬も散歩中、走りたそうだなという雰囲気は分かる。とてつもないダッシュ力。馬はトップスピードで、時速60㌔を超えるスピードでゴールを駆け抜ける。ジョッキーもゲートの出方や、折り合いをつけながらポジションを考えて勝負にでる。脚をためて最後の直線にかける馬もあれば先行逃げ切りで勝負に出る馬もある。勿論これらはジョッキーのエスコートによるもの。昨日はGⅢのマーメードステークスで、永島まなみジョッキーが見事重賞初制覇を遂げた。昨年は50勝をあげてキャリアハイ。そしてここまでも順調に勝ち星を積み上げている。彼女にとって重賞10度目の挑戦でのこと。馬主を始め、厩舎から信頼がないと騎乗依頼は来ない。土曜日の競馬番組では、斤量の軽度も考えて逃げていきたいとインタビューでコメントしていたけど、まさにその通りの展開。

4コーナーを経て、直線でも最後まで逃げ切ってゴールを駆け抜けた時の喜びはひとしおだろうなぁ。騎手の世界もまだまだ男性優位。女性ジョッキーも男性騎手と変わらない騎乗を認めてもらうことをインタビューで掲げることも多い。でもこの世界は、男女平等に少なくとも騎乗機会があるだけでも先進的な取り組み。馬というパートナーを介在してその技術だけで競い合うというチャンスがあるからこそ、もっともっと女性騎手が登場してくればいいなぁと思う。競馬学校での訓練・教練は非常に厳しいと言われているのでなかなか女性騎手も一挙に増えるということはないのかもしれないけど、地方競馬では女性の名ジョッキーも何人かいる訳だし、男性とも伍して競技を競うということもあってもよいのかもしれない。例えばゴルフ。確かに飛距離の問題はあるけど、今の女子選手もかなり飛ばす選手も出てきているし、グリーン周りのアプローチ技術やグリーンでもパット技術など、男子選手と伍してできる機会も多いのではと思いつつ。

無論、性別によって競技が分けられているものがほとんどだから、今から急にその制度や仕組みを変えることには抵抗も多いのかも知れない。そもそも性別とか年齢とかにこだわった区切りというのも時代と共に考えの根底が変化している領域はたくさんある。こうして女性ジョッキーの活躍をピックアップしていること自体にも色々な意見がありそうだけど、昨日は単に競馬が好きで、その中で女性ジョッキーの活躍が見られたということだけに感心しているだけではあるけど。都知事選とは違い、魑魅魍魎とした世界ではなく誰よりも速くゴールを駆け抜けた人が勝ちという極めて分かりやすい世界は見ている人にも魅力的に映る。永島ジョッキー、おめでとう!!

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