彫刻のように彼は白く、彼女も白い
50年もの間、2人は壷のそばで愚かな顔をして突っ立っていた
8月中旬のある夜、月明かりがとても強くなった時
彼らは台座から降りてこの歌を歌った
銃座と漂白剤のような白い骨の横を通り
ネズミとツタの間を通り抜けて浜辺に出た
海へと向かい視界から見えなくなるまで
ハニー、いざとなったら何もできないよ
水中の月明かりが体を自由にする
水中の月明かり、ベイビー、君と僕
水中の月明かり
水中の月明かり
彼はピンクで彼女もピンク、2人は漕いだ
ダイオウイカはとてもゆっくり動いていたのに見えなかった
海の底に着くと2人は完全に死んでしまった
その場所に彫像が置かれ、代わりに2人は家へと再び漕ぎ出した
水中の月明かり、赤ん坊を寝かせて
水中の月明かり、愛に溺れる赤ん坊を見て
月明かりの中で
水中の月明かり
水中の月明かり
水中の月明かり