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仕事の芝居か趣味の芝居か

今日は未来ある高校生の子達に、自分の話をツラツラとさせてもらいました!
このノートも見てくれてると思うので、これからも気付いたことなどポロポロ書いていこうと思います。

『自分がどんな役者になりたいのか、考えるのが大切』
という話をしたんだけど、
その大元の『役者』にも二種類あるんだよなってのを伝えそびれてたのでここに追記。

基本的に、友達や知り合いに見てもらってるだけならば『趣味、修行、芸術』
企業やクライアント、会社に求められたら『仕事』だと私は思ってます。
中小劇場で、『見に来てください』ってお願いしないと誰にも観てもらえないのであれば、それは『趣味、修行、芸術』だと思った方がいいです。
でも、実際に自分が舞台に立つときは、お客様から1円でもお金をいただいたら『仕事』なので、その意識は大切です。
言ってることがかなり矛盾してるようですが、
レベルの問題だと思ってもらえれば大丈夫です。

べつに、趣味で芝居をやる事は悪い事ではありません。
人生を豊かにする上で自分が必要だと感じるならやるべき事。
それが趣味であり修行であり芸術です。
本人がそれを求めているならばそれはとても良いことです。

これと、『仕事』の芝居は全く毛色が違います。

100パーセント自分のやりたい事を表現するのが芸術で
人(クライアント)が表現したいもの、人(お客さん)が求めるもの、世の中にとって価値のあるものを自分のオリジナリティも織り交ぜながら提供して対価を頂くのが仕事。

どっちをやりたいのか。
それを自分の中できちんと考えて、答えを出してからでないと、自分にあう事務所も見つけられないし、努力をする事がとても苦痛になります。

「やっぱり私がやりたいのは仕事としての芝居だった!」って気付いた時にはもう入れる事務所も限られる年齢になっているなんて事も・・・。

体験してみないとわからないこともあると思うので、今、どうしてもそこまで考えが及ばないと思ったら、まずは潰しがきく環境を作りながらやってみるのも良いかもしれません。
それがはっきりするまでは、いつでも芸能以外の世界できちんと生活できる準備をしておく方が安全です。

いざ『仕事』になったとき、きっとここに書いてある意味がわかると思います。
その時辞めたいと思うのか、続けたいと思うのか。
きちんと考えられたら良いかなと思います。

ここまで色々書いたけど、本当にたまに。
ごくわずかだけど、
奇跡的に趣味が仕事になる人がいる。
これはまたいつか、ゆっくりかける時に書きますね。

働きながら、お客様満足度の高いステージを作るために日々研究をしています!小劇場全体が盛り上げたいです。将来は役者やタレント達が芝居しながら企業でバイトするための紹介会社を作りたいと思い資金作り中!応援していただけると嬉しいです。