見出し画像

エグみ系コンポートを作ってしまった時の対処法

ジャムやコンポート、味覚の秋にはもってこいのレシピですね。ただ、柑橘系などでは、そのままジャムにしてしまうとエグみが残ってしまうことも。

今回も例にもれず埋もれずで、いただいたという「かりん」という木の実が冷蔵庫に程よく眠っていたので、これはもしやとコンポートづくりに挑戦。

案の定、エグみ満載感に、鍋の途中で気付くことに。味見ってドキドキしますよね、しかも、今回はかりんという、飴のエキスでも知られているかりんちゃんですから。甘い、洋ナシのようなえもいえぬいい香りが煮る前にはしていたので、そのまま鍋にひたひたの水を入れて投入。40分くらい煮込んだ時でしょうか、そろそろ実がやわらかくなっているだろうと、まるごと投入したかりんを一度ひきあげて、ざっくりカット。実は、かりんの実はものすごく固いので、これはもうカボチャ並み、いやそれ以上かもしれないなと。

カボチャは一度包丁が入るとメキメキと割れてくれるイメージですが、かりんは包丁に食い込むという感じと、木化しているのか、なんだかやわらかい、でも固い枝をカットしている、そんな気さえしてくるくらい固いのでした。なので、桃の湯むきのように、そのまま鍋にドボンしたのでした。

で、かけらを味見してみたところ、エグさ満載でPた!ニヤリとしつつも、内心どうしようと焦る気持ちがおさえられず、それでも一度調理しかかったかりん、皮と種を濾しシナモンと砂糖を実と果汁だけになったかりんエキスに投入してはや50分。

おそるおそる味見をしてみたら、甘いかりんのいいフレーバーと砂糖、シナモンがマッチしていてキュンだったのですが、後味にやはりエグみがぁああっつとなる。実は別鍋に移し、かりんエキスだけを小瓶に流し入れてみると、シナモン色のかりん飴が出来たので、スプーン一杯をご褒美の、水飴のようなおやつとして、喉をいたわってやろうと思いエキスは幕を閉じたのですが、問題、かりんの実は小さく山積。これはもう、人参グラッセのようにグラッセしちゃえと、バターと砂糖を投入し、おたまに3杯ほどの水とで煮込んでみました。味見してみると、美味とは言えないだろう代物が出来上がってしまったのです。梨のコンポートは、梨の種類によって、少しりんごよりもざりっとする(大袈裟に言えば)そんなイメージですが、これの20倍くらいざりっとしていて食べにくい。

エグみ化してしまったコンポートはどうする?


おすすめは「エグ味のあるジャムの果肉をグラッセ状態(再度、砂糖とバターでグラッセにする)にしてから、グラタンの最上階にセットして焼いて食べる、つまり、グラタンの具材にしてしまうこと」です!!

かりんの場合、ホワイトソースの上にかりんグラッセを並べ、最後にとろけるチーズをかけました。本来、シーフードandベーコンand 玉ねぎandアボカドandホウレンソウグラタン(レシピの一部材料紹介も同時進行してみました)とするところでしたが、ここへかりんのグラッセが加わったというわけです!

そして気になるお味はと言いますと、

めちゃ美味い!!に変身していました、不思議です。多分、オーブンでグラタンを加熱した際に、一緒に再調理(当然か)されたので、ふっくら甘く美味しく変化したのですね!そしてあのエグみが不思議と消えていました。というか、チーズやらホワイトソースで分かりづらく舌が変化したのかもしれません。今度はフライパンで焼いたお好み焼きをオーブンで再加熱してみたいと思うくらいです。ピザなんかを焼く時(冷凍の)は、トースターよりも断然オーブンで焼いたほうがほっこりするのですが、フライパン調理にもオーブンの神業なるものがあった、それくらいの感動でした。なので、応用して、ケーキの表面にも置いて焼けば美味しいのかなと。グラタンも180度くらいだったので、100度から180度の間にかりんのえぐみ成分を分解し、うま味に変化させてくれるエネルギーみたいなものがあるのかもしれない。

ということで、コンポートにえぐみ、出てしまった場合は、グラタンの具材にするのはおすすめディスね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?