たくさん泣いてたくさん笑った日
今日は息子が6年間続けてきたサッカースポーツ少年団の卒団式でした。
この6年間、色々なことがありました。
でもどんな時も息子にとってサッカーは救いであり、居場所でした。
学校で傷ついた時でも、息子を息子として励ましてくれるサッカーの仲間がいた。
個性的で素直で子供らしいかけがえのない仲間がいつもいた。
裏表なくて、泣いたり怒ったり笑ったり。
どんなことがあっても息子には居場所だった。
今日の卒団式、6年生は主役だった。
見通しが持てないと不安な息子の為に式の流れを聞いて家で紙に書いて説明をした。
この時はこんなことがあるでしょう、
ここには誰が立つでしょう。
でも、1つ難関があった。
親に対してステージでメッセージを読むというもの。急に人前にたつのが苦手な息子は
手紙は書いていたが、家で手紙を握りしめて
「まま、ごめんね、、みんなの前で手紙を読めない、やりたくでもできないの
ぼくね、にがてなの。みんなの前で発表したくてもからだができないの。
まま、ごめんね。みんなのまえで言えないぼくが悪いの。本当にごめんね。」
息子は号泣した。
私も一緒に泣いていた。
あなたは、なにも悪くないんだよ。
みんなの前で話さなくてもままはあなたの気持ちをわかっているよ。
どれだけ2人で泣いただろうか。
卒団式の時間までもう少しだった。
「もうぼくは卒団式にいけないよ、まま。」
息子は一生懸命なんだ。しっかりやらなくてはいけないと思っている。だから悩んでいる。
発表会の時だってたくさんたくさん練習して
発表してきたんだった。
どうでもよいとは思ってない、大切に思ってるからこそなのだ。
私は親の会の会長に連絡することにした。
会長は息子のことをよくわかっている。
一連のことを話したら
息子に電話で、
「なんにも心配するな。読まなくてもいいようにおれがなんとかするから。きっと読みたくねぇやつ他にもいるから。心配しないで来い。大丈夫だから」
息子はその電話で救われた。
2人で会場に向かった。
私は息子が息子であればよいと思っていた。
卒団式が始まったら息子は終始笑顔だった。
卒団証書を監督から授与される時、名前を呼ばれて会場全体に響くような大きな声で
「はい!」と返事をした。
周りの子たちがちっちゃな声の中、息子の声が響いていた。
何はできなくとも挨拶だけはしっかりするのよ、あと笑顔。あなたの笑顔は最高だから。
いつもそう教えてきた。
返事を聞いて涙が出た。
ステージに上がって卒団証書をもらったあと、ステージの上から一人一人簡単な挨拶があって、
周りの子どもたちに続いて息子が言った
「監督、コーチの皆さん今までありがとうございました。あと、ままも、ありがとう」
そのあと、いよいよ親へのメッセージだった。ほかの子どもたちも言いずらそうにしていた。
読めないと、言う子どももいたが、なんとか親にメッセージを一生懸命伝えていた。
そして、息子の番。となりの親友に話す声が聞こえた、「ぼくやっぱり話すわ」
息子が私の前に来て言った
「まま、6年間送り迎えしてくれてありがとうございます。
まま、大好きです。これからもよろしくお願いします。」
大勢の前で、息子は伝えてくれた。
まま、大好きです。
読み終えて手紙を私に渡したとき
「ぼく、言えたよ。大好きって」と笑顔だった。
息子が私に伝えたかったことは、
毎日うちで言っていることだった。
他の子どもたちとメッセージは少し違ったけど、息子らしくて、涙が出た
まま、周りの人たちは
I love youと言わないの
日本では言わないの
だから今度から大好きと言うことにするの
そんな宣言を最近していたけど
あなたの
I love you も大好きもあなたすぎて
ままは涙が出るよ
最後の全体の写真撮影は一人だけ満面の笑顔
「Sの笑顔、やっぱり最高だな!」
会長が言ってくれた。
肝心のサッカーは
得点王は逃がして2位!それでも最高!
先日の大会で優勝した盾を頂いた。
息子へ
ありがとう
あなたから最高の愛をもらった1日だった。
あなたはあなたのままでいい。
毎日一生懸命生きているあなたが大好きだよ。
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