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『挨拶』(2013年11月6日)


「おはようございます」
「おはよう」
「おはようございます」
「おはよー」
なんて気持ちがいいんだ。朝から最高じゃないか。朝が最高なんじゃない。じゃあ何が最高なのかって、みんなが最高なのだよ。みんなが朝から最高なのだよ。へっへっへ。もぅサイッコウ!
朝から最高!朝から最高!
まてよ、朝も最高じゃないか!さっきさあ、あのう、朝が最高なんじゃない、とか言ったけど朝も最高じゃないか!ねえ。みなさん。これもみんなのおかげだよ!ねえ、皆様。
「おはようございます。」
「……。」
「おはようございます。」
「……。」
あれえ?聞こえなかったのかなあ?挨拶って気持ち良いものなのにな。もっと大きな声で元気に挨拶してあげれば、きっとあの人も元気に挨拶してくれるはずだよね?
「おはようございます!」
「あ?」
「おはようございまーすっ!!」
「…しつけえんだよ」
「えっ??」
「おめえ朝からうるせんだよ。気分悪いから消えろよ」
「なんだとごら?おめえさっきから俺が気持ちよおく挨拶してあげてんのによお。おめさんきたらばよーお?なんだその態度あ?あ?このおたんこなすが!」
「あん?てめえなんだそのおたんこなすって。え?なんだおめえおたんこなすって。ほんとにもう。どうゆう意味だこら?」
「あ?おめえおたんこなすも知らねえんか?バカじゃなかろか」
「じゃあなんだゆってみろよ」
「なにがだよ」
「なにがじゃねえよ」
「あん?なんだそら」
「おたんこなすだよ」
「あ?なんだそれ」
「なんだそれっておめえがゆったんじゃねえかよ」
「知らんし」
「あん?えー?なんだっけ?」
「なにが?」
「なにがなにがって、おめ、なんの話してたっけってことよ」
「ああ、おたんこなすだろ」
「ばかおめえそれはもういいよ」
「もういいって何が」
「おたんこなすだよ」
「あ?なんだそれおめえ」
「もういいよ」
「おめえ、元はと言えばおめえが挨拶しなかったのが悪いんだろが」
「あっそれだそれ。」
「それだそれじゃねえぞこのおま。挨拶すらできねえんか」
「だからしつけえんだよ。挨拶挨拶って。うざってえから」
「お前挨拶の気持ち良さを知らねえんか。かわいそうなやつだな」
「気持ちいい訳ねえだろ。なんだよそれ。きもちわり」
「気持ちよく挨拶して気持ちいい挨拶が返ってきたら気持ちいいにきまってんだろ!なに言ってんのよあんた!」
「んだからそれがきもちわりんだよ!」
「あ?気持ちいいし。」
「そんな気持ちいいんならみしてみろよ」
「あん?」
「どんだけ気持ちいいんか見してみろってゆってんのよ」
「おま気持ちよさってのは目に見えるものじゃあないのよ?」
「ほら、気持ちよくないじゃん」
「あ?おま何ゆってん。気持ちいいし。」
「じゃみしてみろや」
「…っあっ気持ちいいっ」
「そんなもんかよ」
「あ?じゃおめえやってみろよ」
「んあっ!きもちい。き、きもちいっ!」
「あん?ごら俺の方が気持ちいいに決まってんだろ」
「なんだと?」
「あっきも、きもちい。あ〜っ気持ちよか。っあっ。あぁ気持ちよかっ!っあっ!バリ気持ちよかっ!っあ〜。あー!だめっ!気持ちよかっっ!!!!」
「うそつけ!おまそがん気持ちよかわけなかろが!!」
「あっバアリ気持ちよか」
「ちょっと貸してみろて」
「嫌さ」
「貸してって」
「嫌って」
「貸せって!」
「嫌だ。」
「貸せよ!」
「嫌だ。」
「貸せ!」

「やめろ!!!!」(リバーブ)
「部長!!」
「お前たち落ち着け。」
「部長!」
「部長!」
「落ち着け!」
「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」
「落ち着け!」
「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」
「落ち着け!!!!」
「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」「部長!」
(〜以下ノイズ)


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