⬛DVDオーサリング 今さら聞けない DVDオーサリング 超初級編
動画をDVDプレイヤーなどで再生できるようにすることをオーサリングといいます。簡単に言うと、ディスクをプレイヤーに入れたら簡単に再生できる構造を作るということです。もっと簡単に言うとDVDの原本を作るということでしょうか。
さて、動画をDVDにするにはいろいろな方法がありますが、業者のホームページを見ると様々な価格やソフト名が出てきてどうしていいのかわからない方へ、一つの指標を提示したいと思います。
プロジェクト予算から逆算したおすすめDVDオーサリングソフト!
金が有り余っているなら Scenaristを使っている会社に頼んでください。
■総予算 0円~5万
無料おすすめソフト:DVDStyler
オーサリングにかかる費用:0円~(基本は自分でやる)
■総予算 5万~15万
有料おすすめソフト:CyberLink PowerDirector・TMPGEnc Authoring Works・EDIUS(DiscBurner)
オーサリングにかかる費用:3000円~(3000~1.5万)
■総予算 15万~100万
有料おすすめソフト:Adobe ENCORE ・ Apple DVDStudioPRO
オーサリングにかかる費用:1万円~(1.5万~3万)
■総予算 100万~
有料おすすめソフト:DVDオーサリング Scenarist
オーサリングにかかる費用:3万円~10万(平均5万~7万)
さて、ご紹介したオーサリングソグとの簡単な説明とメリット・デメリットなど
■DVDStyler
Winのフリーソフト(無料)で定番中の定番です。メリットは無料。なんといっても無料でできる。
デメリットは設定をしないと変なDVDができる。基本はヨーロッパで使えるDVD使用になってます。それを日本で使えるように直さなければなりません。操作が簡単な反面、小難しいことをやろうとするとメチャクチャなDVDが出来上がりますし、そんな物ができても誰も責任をとってくれません。全て自己責任。このへんがやや難しい部分ではないかと思います。
■CyberLink PowerDirector
世界一売れている編集ソフトらしいです。メリットはネット上に説明動画が多いこと、操作が非常に簡単であるということです。本当に簡単な事だけで良くて、無料ソフトが心配なかたはAmazon限定?で売っているPowerDirector単体版がいいでしょう。
サイバーリンクは自社では統合ソフトしか販売してません。
■TMPGEnc Authoring Works
ちょっとマニアックなソフトになりますが、イチオシです。デメリットは操作にちょっと癖がある(サイバーリンクほど親切な設計ではない)のとネットに説明記事が少ないことでしょうか。ただ、有料版を1ヶ月無料で使うことが出来ます。人生で1回しかDVDを作らない方は超おすすめです。
■EDIUS(DiscBurner)
EDIUS自体は編集ソフトで簡易DVDを作る機能が付属のDiscBurnerです。EDIUSはプロ用編集ソフトとして一定のシェアがあるソフトです。一般の方にはあまり関係ありませんが、DiscBurnerで作成したDVDでは不良を起こしたことがないので、フォーマットに忠実にDVD作成できるのかと思います。
デメリットは簡易オーサリングソフトのため、メニューを自由に作成できません。テンプレートをカスタマイズする感じですが、リモコンの順番などの指定ができないので細かな設定は出来ない思ってもらったほうがいいぐらい何も出来ません。(逆にDVDスタイラーはその部分を開放するので変なDVDができるのですが。。。)
-- ここからはプロ仕様 販売用は以下のソフトがおすすめです。 --
■Adobe ENCORE
残念ながら、新規で買うことが出来ません。開発終了しています。Adobeのプレミアという編集ソフトの付属ソフトですがCS6というバージョンで終了しています。CC契約で2019年までサポートされていたのですが、2021年完全に動かなくなりました。ということで、PremiereCSバージョンを購入されていないとENCOREは動きません。
メニュー付きのDVDオーサリングでかなり自由度が高いです。フォトショップとも連動しますのでメニュー作成ではNo.1ではないでしょうか。
教務でオーサリングをしている会社でオーサリング専業ではなければENCOREをるかっているケースが多いと思います。
このソフトからプレス用の設定ができるようになります。具体的にはCSSキーの設定やリージョンコード、レイヤーブレイクなどの設定が出来ます。これらはDDPでマスターを作ったときに有効で、同ソフトを使ってDVD-Rを作ったときには設定がすべて飛ぶので注意がひつようです。
※CSSとリージョンはオーサリングエリアという別のエリアに記録されますので、現在主流のDVD-Rには書き込みができません。昔はDVD-R for Generalという汎用規格とプロ用規格のDVD-R for Professionalという2つの規格が合ったのですが、DVD-R for Professionalは廃れてDVD-R for Generalだけが残り、DVD-R= for Generalとなっています。ちなみにProfessionalはCSS、リージョンを書くことが出来ます。ドライブとメディアが違いますので非現実的ですが、
■DVDStudioPRO Apple
残念ながら、新規で買うことが出来ません。開発終了しています。Adobeより早く終わってしまったのとブルーレイを作れないので、ENCOREに一気に移り変わられてしまったソフトです。機能はENCOREとほぼ同じです。
AppleのFinal Cutという編集ソフトの統合ソフトに入っていたソフトでFinal Cut Studio3というのが最終バージョン(Mac専用)
※Macの場合はOSを上げると過去ソフトは動かなくなる傾向が強いので、DVDStudioPROを実際に使っている会社は相当少ないと思います。
■DVDオーサリング Scenarist
ソフトの値段が現在でも100万ぐらいする桁違いのソフトで、映画などはほぼこのソフトでDVDがつくられています。とうことで業者のページでScenaristを使っているということを全面に出す会社が多いのですが、DVDの機能を全てコントロールできる代わりに、めんどくさい!
ということで、機材費が高いのと、作業に時間がかかるので値段が高くなる傾向にある。といえます。
最近シナリストの記事を書いたので興味がある方は読んで下さい。
配布するDVDを作る時に絶対に使ってはいけないソフト
ワンダージェア、フィモーラ、DVDメモリー
特定のプレイヤーで致命的な再生不良が起こります。
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