⬛DVDオーサリング Scenarist SDサブスクリプションサービス
DVDオーサリングの最高峰Scenarist SDがサブスクリプションサービスを始めるとの案内が来た。
ソフト買い切りは約100万
サブスクは約30万/年
そんな価格設定のようだ。
ダイキンがScenaristの取り扱いをやめてから代理店が変わったのだが、サポートらしきものは無くなったらしい。
DVDオーサリングで今後Scenaristを使うという可能性は、Scenaristを既に使ったことのある人に限定されるように思う。
業務ソフトをサポート無しで販売するのもかなりの気合いだが、価格も昔の価格とまでは行かないまでも、DVDがオワコンという現代においてはかなり強気の価格だ。買う人が居ないのだから価格はどうでも良いのかもしれない。
売る側の理屈はわかる。買う側の理屈はどうだろうか?
Scenaristを購入できない帯域の人々はアップルのDVD studio PROまたはAdobeのEncoreというオーサリングソフトを使っていたのだがいずれも開発サポートを終了してしまった。
いよいよDVD王者Scenaristの復権があるのか?
横道に大きくそれるが、2つのソフトが終わってしまった経緯と私見の推測など書き記す。
アップル DVD studio PROが終わった理由(私見)
元々アップルはフォーマットを作る会社で他社が作ったフォーマット(ディスク)などにはあまり興味が無かったという事もあるのだろうが、決定打はDVDの次世代メディア争いに負けた事だと思う。
アップルが推した光ディスクの次世代規格、TOSHIBAのHDDVDは一度Blu-rayに勝ちかかったのだが、結果的に負けてしまった。ソニー松下のBlu-rayがフォーマット争いに勝ったことになる。
これに激怒したジョブスが光ディスクメディアを徹底的に排除する方向に向かった。ファイナルカットという編集ソフトでBlu-rayが作れるにもかかわらず、アップルはBlu-rayドライブを販売していない。し、ノート系にドライブは排除されてUSB外付け対応となった。
アップル=人のフォーマット大嫌い。覇権争いに負けてジョブス激おこ。
これが私の推測である。
アドビ Encoreが終わった理由(私見)
アップルがDVDに見切りをつけたと同時に同社のファイナルカットも7までの業務使用をXでiMovie PROと揶揄されるぐらいに民生に寄ってしまった。これのあおりというか、恩恵を被ったのが、アドビのPremiereでアドビの映像と言えばAfter Effectsが有名なぐらいでどちらかというとDTP(Illustrator、Photoshop)が強かったのだが、MACの一定層が一気にアドビに流れた。
丁度サブスクリプションを始める前後で、サブスクリプションで一気に映像系も花開いたかんじである。YOUTUBEの発展も相まって、映えるAfter Effects、Illustrator、Photoshopを編集するPremiereもちょうどいい位置に居たのだろう。
EncoreはCS6で開発が終了したが、サブスクリプションでCS6は残すというアドビのアナウンスを真に受けて使い続けた人が多く居たのではと思う。
ところが、都市伝説によると、DVDだか、mpeg2だかがサブスクのロイヤリティーに文句をつけた結果、他人に金を払いたくない(コンテンツ的に終わってるし、かわいそうだからという方が強かったと思うが・・・)CC2019で過去のバーションを限定するとかいきなり言い出してCSはあえなくサポートというかダウンロードも出来なければ使えない状態になってしまった。CC2021も7月ぐらいまではソフトさえあれば使えていたEncoreが立ち上がりにシリアルを求められるようになり、CC契約では完全に使えなくなってしまった。
映像フォーマット訴えた側:サブスクユーザー分だけ金払え
アドビ:終わったフォーマットに金払う気はありません。
ということで、アドビはそれ以降メディアも作れなくなってしまった。ある意味アップルよりひどい会社なのかもしれない。(笑)
話がそれた。話を元に戻す。
映画を含めた市販品でそこそこのDVDはScenaristでしか作れない!という状態が戻ってきてしまった。(のか?)そういう意味では市販品を作るソフトとして価格が高いのは別に良い。
ただ、1万枚にも満たないDVDを作るのにScenaristで作る必要があるのかは甚だ疑問である。
費用対効果の話
例えば、シナリストが年間36万のサブスクリプションだとすると月額3万の固定費となる。オーサリングは原価が無いから人件費以外全て利益だとして、3万でタイトル受注していたら10タイトルで30万その1割をソフトの使用料と考えるみたいな構造。
それぐらいがコンスタントにとれれば購入しても良いけどぐらいが採算分岐だろうか。
昔のオーサリング費用は10万前後、最近は5万近辺に落ちているらしい。昔から考えるとあり得ない凋落ぶりだが・・・Scenaristを使って3万のオーサリングは安い方だと思う。
頼む方、頼まれる方、うちに問い合わせをしてくるお客様は3000円のオーサリングで固まる方が多々いらっしゃる。Scenaristを購入するには月間100タイトルぐらいこなせてようやく、購入かどうかのたたき台に上るれべる。そのレベルでも価格で固まる方が結構いらっしゃる(笑)
道のりは高く険しい。
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