Adobe Encore 覚え書き 2023
DVD・Blu-rayオーサリングソフト Adobe Encore CS6 をがっつり復習しているので気になった部分を備忘録
1.ドルビーデジタル(AC3)の音ズレ問題
EncoreはAC3をタイムラインに載せると音と映像がずれる。
このことはかなり前から気づいていたのですが、音声を「LPCM」にすれば解決するということも解っていたので放置しておいたのですが再チャレンジ。
TMPGEnc Video Mastering Works 7
で音声をAC3でエンコードしたストリームをEncoreのタイムラインに持ってくると映像と音の長さが違う。
1つの映像であれば1フレームの1/30ぐらいのずれなので大して問題にならないのだけど、ストーリームを重ねる度にずれていくので、いくつか重ねると1フレームぐらい映像と音声がずれます。これは大問題!音声のトリミングが出来ないので困っておりましたが、とりあえずの解決策が解りました。
音声トラックをずらす。こうすることにより、音声はクロスしてとりあえずそれぞれの映像頭では音声が合うことになります。
もしかして他社のエンコーダーを使っていたから?
Adobe Media Encoder 2023
こちらでDVDエンコードをしようとしたら音声がLPCMしかない!!!!
ネットで見つけた記事に助けられた。
まじかよーーー2018の時点で出来なくなったんだ、思えばEncoreがCCのサブスクから外されたのも2019年だったから、ドルビーと相性良く無いんかな・・Adobe
ということでEncoreCS6のネイティブのメディアエンコーダーを試しました。
Adobe Media Encoder CS6
普通に音声は3つ選べる。ありがたい・・・しかし・・・・結果は同じです。ac3は音ズレする。涙。
2.Encoreで作ったDVDは映像が汚い
これはああんコールの問題では無く、エンコーダーの問題。コレは以前から解っていた。しかし・・・・
Adobe Encoreは Blu-rayとDVDを同じプロジェクトで書き出せる。
メニューを作ったときなどはBlu-rayを一つ作ればDVDにプルダウンして書き出すだけなので楽なんてもんでは無い。
しかし!
画質を優先するならやってはいけない。
Blu-rayはフルハイのmp4とか適当に貼り付ければいいのですが、DVDはEncoreでエンコード(トランスコード)させると鬼のように汚い画像になります。必ずメディアエンコーダーでエンコードしましょう。
で、先ほどに戻りますがCC契約だと音声がLPCMしか選択できません。
ということは!最高画質でDVDを作れない。
そもそも今の契約ではAdobe社はDVD作れませんけど。メディアエンコーダー何のためのDVD書き出しなのか?
3.EncoreのDVDメニューについて
Encoreが手放せない理由の一つにDVDメニューのデザインの自由度があります。Photoshop2023 連動して起動します。動作も問題なし!最高!
EncoreはTMPGEnc Authoring Works 7のようなあらかじめフレームが作られているオーサリングソフトでは無いので、自由に設計が可能。ということで色々出来るけども知識が無いときつい面もある。
今回発見したこと
プレイオールの作り方とチャプターを飛ばしたリストの作り方。
チャプター飛ばしのリストって使い所どこなんだろう・・・・
まとめ
1.Encoreの音声はLPCMがいい、ただし音声に容量が食われるので画質を優先させるならEncoreはかなり厳しいであろう。
2.Encoreのエンコーダーはかなり酷い。ハイビジョン映像をSDにダウンコンバート(エンコード)するのは避けたほうがいい
3.メニューの自由度が高い。ということが今更わかった。
おまけ、TMPGEnc Authoring Works 7について
■素晴らしく進化した点
メニュー周り。H.265にも対応。
光ディスクのPro仕様ということではペガシス社一択にナリそうな予感。
■残念でならない点
お試し期間に作ったものに宣伝動画が差し込まれるようになってしまった。
Authoring Works 6までは1ヶ月は製品版がまるまる使えたので散々宣伝したのに・・・涙
■ペガシス社の素晴らしい点
サポートが本当に知識豊富で回答も早いし迷子にならない。これはいろいろなソフトのサポートを受けた中では圧倒的上位、Blackmagic Designもサポートしっかりしているよな。
Adobeは・・・・・コミュニティー頼みか・・・いや、ネットで検索した方が早い場合が多い。流石のユーザー数というかなんというか・・・
さて、頑張って画像をはめなければ。
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