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DATからWAVへ変換する。2020

日本作曲家協議会より過去音源のDATをオーディオデータに変換依頼が来た。2000から2020年の21年分をアーカイブしたいとのこと。

弊社が録音を担当したのは2010年、2011年からはメモリーレコーダーになっていたので、2000-2010までの11年の音源をオーディオデータ化することとなった。

過去は業務録音の代名詞でもあったDAT、会社にもピーク時には11台ぐらいのDATデッキがあった。懐かしんで型番を書いてみる。

SONY PCM7030
SONY PCM7010
SONY R-500
SONY DTC-A8
TASCAM DA45HR
TASCAM DA-30mkⅡ
TASCAM DA-25
TASCAM DA-20
Panasonic SV-4100
FOSTEX D-5

こんな感じで所有していたのだけど、SONYは早々に全滅して最近R500を知人から譲り受けた。業務機最高峰のPCMシリーズのメンテを終了したときは100万する機械のメンテをやめるんだとものすごい喪失感だった。

で、なんでSONYのR500を譲り受けたかというと、DATはSONYとTASCAMで激しく相性問題がある。

テープにダメージが無ければ互換で再生できるんだけど、テープにダメージがあった場合はそれぞれの機械での再生が異なる。今回のケースていうと、TASCAMのDA45HRで音飛び(デジタルエラー)する場所があった。このテープはダメですという事も出来るのだけど、可能性としてSONYで再生できるのでは無いかという疑念が払拭できなかったからである。

で、友達に借りた(というかもらった)SONYのR500ではテープエラーのアラートはバシバシでたものの、エラー部分を補正して再生してしまった。

ということで、エラーがあるDATのテープはメーカーを変えると再生できる可能性があるということ。この知識は以前からあったので、今回試すこととなったのだけど、見事に読み通りだった。

ということで、20年前のDATのテープを再生するのはほんと嫌なんだけど。(切れる可能性がある。)なんとか山場を越えてあと数本を変換するのみとなった。

楽譜は紙という媒体で残り続けるけど、オーディオはどういった形で残っていくのだろう。手っ取り早くはハードディスクっぽいモノでクラウド上にというのが方向性ではあるけど、データは紙のように目に見えないから、肥大するゴミのような状態で残り続けるのであろうか。

ということで、ずっと言われ続けてたアーカイブ化をもう少しで終了。

DATも過去の遺物だよね、カーステになった時期もあったのに・・・

DAT・MD・デジタルカセット・カセット・マイクロカセット、そろそろ円盤系のCD、DVD、BDも無くなるのかな?レコード(アナログ)が細々と残っているのは凄いこと。カセットテープも特定のジャンルで生き延びているとのこと。今後はトイカメラのようなレトログッツとしておもしろがられるのであろうか。

DATに話を戻すと、デッキの製造が終了してから長い時間が経っている。どこかで変換しないと、DATテープも再生できなくなるよね。

8mm、ベータ、VHS、miniDV、映像のテープもだいぶ無くなったな、DLTなんかも過去の遺物?一部のテープストレージはサーバーのバックアップ用に使われてるのかな。

なんて、この情報も使い道が無い過去の遺物。

弊社で作ったCDが見れる場所があったのでリンク張っときます。

2007年から2018年まではアイブライトが製造です。

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