この世には想像以上に「詐欺」が多い
2021年、新年イッパツ目のnoteは「身近に多い詐欺」の話。
「オレオレ詐欺」「国際ロマンス詐欺」をはじめとして、この世には詐欺事案が多い。日本が特に多いかどうかは僕にはわからないが、たぶん多い。
そして特に多くて困るのが「悪質な詐欺なのに犯人は逮捕されずにのうのうと生きてる」事案だ。僕の身の回りだけでもいくつも知ってる。
警察には「民事不介入」の原則があるから「ぼったくり」とか「ビジネスに出資したけど実際なんもやってねえ」のたぐいではまったく動かない。この原則はしょうがないんだけど、市民を守るっていう意識が希薄と言われてもしょうがないかなあ、と思える面はある。
詐欺罪ってのは立件が難しい。実質的には詐欺を働いてても、逮捕とか全くされず暮らしてる輩は多いんすよ。
特に、ある程度以上年齢が上の女性が引っかかってる。以下の事例はプライバシー問題あるからちょっとフェイク入れてるけど、ほぼ実例ね。
彼氏ができたと思ったらクレカ使われた
40代独身女性から聞いた話。彼氏ができ、自分の部屋に出入りするようになって幸せ、と思った矢先にクレジットカードを勝手に約200万円使われた。
クレカをお店で使うときは名前は見るから、使ったのは女性。つまりこの男の本当の彼女がグルで買い物をしまくったというわけ。
「クレカなら保証されるんでしょ？」って思うのは甘い。この場合は管理が悪いし、使ったのが本人ではないということは証明のしようもないから、クレカ会社は容赦なく請求する。
警察も交際していた男女の金銭問題は自動的には事件としては扱わない。徹底的に証拠を集めたら刑事事件化はできたかもしれないが、仮に相手を逮捕できたとしてもお金は戻ってこない。
この件はクレカ会社との交渉もまずく、結果として泣き寝入りで貯金を全部はたいて支払ったんだそうだ。悲惨だ。
会社を作るといわれ一時的に出資したら逃げられた
70代独身女性。知人の若い男が会社を立てるから、資本金としての見せ金を貸して欲しいと頼まれる。すぐ返すからという話を信じて約1000万円を出したらいきなり姿をくらまされる。
出資金のテイを取っているから、これを詐欺として警察を動かすのは難しく、仮にお金がなくなっても「出資を受けて事業を行ったが失敗した」という話にされると何も言えないのだ。
「何でも買っていいクレカをあげるから最初にお金出して」
これは前2例より稚拙ではあるのだけど、若い女性ならひっかかりかねないやつ。
内容は「クレカを作ってあげる、それで服でもアクセサリーでも好きに買っていいよ。支払いは僕がする」と、まだクレカも持ってない世間のことも知らない女性に近づく。即日受け取れるマルイのカードとかで。
そして買い物して浮かれてるところで「20万円キャッシングして半分を僕に渡してくれる？返済は全部僕の口座からするけど、最初の手続きに現金が必要だからさ。残りの10万円はあなたのお小遣いね」と話すわけ。
好き放題買い物したぶんも、キャッシングも、もちろん騙された女性のほうに請求される。でも「払ってあげる」という言葉を信じてるとしばらくは気づかない。気づいたときには相手は消えてる。
これ、騙す男が得るのが少額でセコい犯罪だけに、ある意味悪質ね。
詐欺事件のつらい点
詐欺事件のつらい点は、被害者が常に「そんなのに騙されるほうが悪い」って言われること。そりゃあ、あとから考えれば簡単だよね。騙すってわかってるんだから。
でも上記にあげた事案って人と人との信頼を逆手に取ってるだけに、その状況に直面したら本当に防げるのかっていうのは、考えてはしまう。だからこそ許されざる犯罪なんだよね。
立件しやすい形を考えとこう
誰かにお金を預けるというのはすべてにおいて危険だし、預けるお金がなくても詐欺には合ってしまうから、簡単に人を信用しないってのは大事なんだよね、残念ながら。
僕自身も、自分の会社に出資をお願いしたりすることは人生においてあるだけに、信用してもらうためにはいろいろと気を使う。なのだけれど、世の中にこうも詐欺的事案が多いと、個人の出資というのはなかなか難しいよね。
こういうのを防ぐのは割と難しい。被害にあっても刑事事件として扱ってもらえず、単なる債権回収事案として扱われてしまいがちだから。
で、被害にあってしまったり、被害にあうことを未然に防ぐには、いくつかの作戦はあるかなとは思っている。この作戦について書きたいんだけど、ちょっと微妙な点もあるのでそこは避ける。気になる人は僕のTwitterアカウントを探してDMでも送ってみてください。
ちょっとだけヒント。
1993年の映画「ザ・ファーム」（原作ジョン・グリシャム、監督シドニー・ポラック、出演トム・クルーズ＆ジーン・ハックマン）では、お話しの重要な部分で「立件しやすい詐欺罪に当てはめる」ってのが出てくるんすよね。これがヒント。
ということで、今年も役に立たなさそうなnoteちょいちょい書きますね。
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