見出し画像

2020.7.25 明治安田生命J2リーグ 第7節 V・ファーレン長崎 - 京都サンガFC レビューもどき

noteでは書くの初めてですね。

レビューと呼べるのかよくわかりませんが、試合を見ていた私の頭の中はこんな感じです。

よろしければお読みください。

ハイライト→ https://youtu.be/BjHjjnYP-tU

基本フォーメーション。長崎は4-4-2、京都は3-1-4-2(DAZNでは3-3-2-2と表記)。

長崎がボールを持ったとき。長崎は3-1-4-2と変化し、京都は5-3-2と変化します。

長崎は3節の福岡戦以降は前の2枚が縦並びか横並びかの違いはあれど、基本的にこんな感じです。

サークルで囲ってあるのは、長崎が京都の陣形に対して突くべきスペースです。ここは誰がマークに行くのかが曖昧になりがちなため陣形の泣き所とも言うべき箇所で、どんなフォーメーションを採用していてもそれは存在します。

長崎は今季相手のそこを突くのが上手く出来ていると思います。

ボールを左右に動かしながら相手の陣形を動かし空いたスペースを突きます。この試合で言えば、京都の中盤3枚と2トップの外側からボールを運んで組み立てていました。2トップにロングボールという場面もありましたけど。

そうしてペナルティエリア近くでボールを持てたときに、ボールを持つ選手に対してすぐに味方の選手がサポートする選手、裏を取る選手と連動した動きが出来るのも特徴で、得点シーン見るとまさにそういう形が出ています。
澤田選手がフリーで受けたとき、足下で受けようとするイバルボ選手、裏を取ろうとする亀川選手と富樫選手が一斉にアクションをしています。このためか京都の選手も澤田選手に強く行くことが出来ず富樫選手へのパスを許してしまいます。そして、富樫選手は本多選手の外側(荒木選手の後方)のスペースに動き出していて狙い通りにそこでヘディングし決めたわけですね。

そういう連動した動きが今季の長崎の良さだと思います。




逆に京都がボールを持ったとき。京都は3-1-4-2、長崎は4-4-2。

サークルは京都が突きたいスペースです。こうして見ると京都の中盤4枚が長崎にとっては凄く嫌な位置にいて配置としては劣勢を感じさせます。特に両アウトサイドの飯田選手と荒木選手のところは縦にも横にもフリーになりがちな浮いたポジション。例えば、荒木選手が受けたときに毎熊選手が食いつけば裏が空いてそこを使えばチャンスになります。

ただ、前半の京都は連動した動きはあまり見られず、中盤の4枚にボールが入ってもそこで止まってしまい、長崎はそこに寄せて奪う場面が多くなっていました。前半、長崎が優位に立てたのはその辺の事情も関係していたように思います。


後半に入って、京都は前からのプレスを強め、球際も激しく行くようになります。長崎の縦パスを奪って速く攻め、失っても長崎が大きくクリアせずに繋ぐところをまた奪いと、繰り返しで押し込み京都が優位に立ちました。

ただ、前半からそうでしたが、京都の崩しはチームの形というよりは選手たちの即興性に多くを任せられているのではという印象を受けました。特に長崎のサイドバック(毎熊選手、亀川選手)の裏を取る形が多くなかったので、DFラインは横に間延びせず的を絞れたことで助かっていた部分があったと思います。

それでも86分の大竹選手の横パスが相手に渡って一気にゴール前まで行かれたシーンはやられたと思いました。あれは徳永選手、徳重選手、二見選手の対応が素晴らしかったのではないでしょうか。それがなければ同点でした。
ウタカ選手に入ったときの周りの動き出しは速く、怖さを見せた部分があったので、そういう形を多く作れるかというのが今年の京都のような気もします。


長崎の完成度をよく感じられたゲームでしたが、それを基準に相手のスタイルも見えてくるような気がするので、長崎サポとしては勝敗だけでなくサッカーを楽しめる状況なのではないでしょうか。