畑に蛤
川沿いを走っていると、何かに魅入られたかのようにふと住宅街に目がいきました。
そこは車一台通れるくらいの車道が、堤防に沿って続いていました。
すると、その車道の脇に自分の進行方向と逆の方向にすすむ青白い光を見つけました。
初めはランナーかと思いました。しかしそれにしては光がブレてなさすぎる。
自転車かとも思いました。
その光が近づくにつれてだんだん輪郭がわかるようになってきましたが、どうにも人の形や自転車の形をしてるようには思えませんでした。
なんだあれ…もしかして…もしかして…
段々と冷や汗が出てくるのを感じました。恐るるも近づいてくるその青白い光…
ついにはその青白いとすれ違う時が来ました。そしてとうとう私はその正体を知ることになりました。
正体はそう…
「街灯」でした。
なんだよ街灯かよ、思わず口を突いて出た言葉です。
そしてここで私はとあることを思い出すのです。
あぁ、物理でやった相対位置とか相対速度ってこれかぁ、ということを…
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