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宝塚宙組推し活中の中年男性サラリーマン。宝塚は日本の宝。最後に愛は勝つ。

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【短編小説】「最後の手紙」

最後の手紙 【第1幕】 或る、春の日 或る、春の日 木埜誠也 著 1  気ぜわしい春が来た。春は出会いと別れが交錯する。入学式、卒業式、入社式。薄ピンク色の桜がセ…

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2年前
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共通するものは

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しげお
11日前
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1年生になったら

1年生になったら 1年生になったら LINEで友達百人できるかな 百人でグループ作りたいな 富士山の上でメッセージを パックン パックン パックンと 入学おめでとう

しげお
1か月前
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シンジルコトナカレ

今から数十年前の1966年 丙午(ひのえうま)と呼ばれる年がある。 「その年に産まれた女性は気性が激しい」 とかなんだかわからぬ迷信を、当時はまだ信じる人も多く…

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2か月前

完全なる日々

邦題は「完全なる日々」とでも名付けるのだろうか。そんなニホン映画を観た。 映画前の数分間、いつもの映画予告ではなく、何やら準国営企業の宣伝広告だ。 俺は非日常を…

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2か月前
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名曲「駅」

「見覚えのあるレインコート」 そんな印象的なラインから、切ない女心が描かれる、名曲「駅」 若い頃を少し過ぎた男女の、哀愁的で叙情的な世界観が、心情豊かに表現され…

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欲は同じ

不明瞭な政治資金 一体何に使ったって? そんなの簡単 旺盛な、食欲、物欲、性欲 いつの世も 欲は同じ

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交わることなき

国際色豊かに、様々な人種が闊歩する安い国、ニッポン ろくに日本語を学習することなく、ここは我が国とばかりに闊歩する、白、黒、黄色 手のひらの中では、自国の言葉で…

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3か月前
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眼鏡ザル

かつては看護師の笑顔に救われた かつては介護士の笑顔に救われた そんな患者や高齢者も多かったろう 昨年春、金策集団の中から選ばれた この国の首領は無責任に言った。 …

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誰のせいでもない

誰のせいでもない 三密回避、マスク、消毒液。 だって、コロナを抑えたかったもの 誰のせいでもない スマホ、テレワーク、メタバース。 だって、便利にしたかったもの …

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3か月前
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みんなで貰えば

赤信号 みんなで渡れば怖くない 裏金も みんなで貰えば怖くない モラルを失くしたこの国は 霜月からのクリスマスに無我夢中 ああ、この国ってやつは

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5か月前
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一瞥もない空間

無口な通勤電車 一瞥もない空間 それなら、と思い切って 窓ガラスに向けて百面相をする 悲しい顔、怒った顔 とんでもない変顔 一瞥もない空間は それでも続いていたが …

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なんでもかんでも

夢の製造現場にも この世の中に漂っている 奇妙なガスが入り込んだようだ それはそうなのだ 彼女らとて、リアルな現実を 生きているわけだから ただ、組織には自浄作用が…

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創作、という名のもとに

東京渋谷 精鋭のデザイナー連中が 17つもの公共トイレを創作した 誰もが快適に それが日本のおもてなし そう謳うデザイナーの「公共」に ホームレスの方々への眼差しは…

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5か月前
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夜明けは近い

信じることさ 必ず最後に愛は勝つ そう唄ったミュージシャンがいた そう、真実は勝つ 心配はいらない もう夜明けは近い 宙組、がんばれ!

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宙組「パガド」 全公演の中止が決定した トップスターのお披露目も 組子の退団挨拶も吹っ飛んだ 下衆な週刊誌編集者よ 勝ち馬に乗るネットタタキ族よ これで満足か? ま…

しげお
6か月前
7
【短編小説】「最後の手紙」

【短編小説】「最後の手紙」


最後の手紙
【第1幕】 或る、春の日

或る、春の日
木埜誠也 著



 気ぜわしい春が来た。春は出会いと別れが交錯する。入学式、卒業式、入社式。薄ピンク色の桜がセレモニーに華を添えている。しかしながら今年の祝典は、昨年から続くコロナ禍の影響で、時間も規模も縮小されていることが多いようだ。私が勤める会社でも今年度の入社式はオンラインで実施された。
 会社では政府の「働き方改革」の大号令のもと

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共通するものは

共通するものは

インパール作戦
大阪国際万博
袴田事件

共通するものは

意地と悲劇

1年生になったら

1年生になったら

1年生になったら
1年生になったら
LINEで友達百人できるかな
百人でグループ作りたいな
富士山の上でメッセージを
パックン パックン パックンと

入学おめでとう

シンジルコトナカレ

シンジルコトナカレ

今から数十年前の1966年
丙午(ひのえうま)と呼ばれる年がある。

「その年に産まれた女性は気性が激しい」

とかなんだかわからぬ迷信を、当時はまだ信じる人も多く、出生数が前年比で大幅に割り込んだ年だ。

現代は行き過ぎたデジタル社会。
そして崖っぷちの少子高齢社会。

再来年、2026年。
60年毎に繰り返されるこの厄介な丙午が来ようとも

デジタルネイティブノワカモノヨ
メイシンヲシンジルコ

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完全なる日々

完全なる日々

邦題は「完全なる日々」とでも名付けるのだろうか。そんなニホン映画を観た。

映画前の数分間、いつもの映画予告ではなく、何やら準国営企業の宣伝広告だ。

俺は非日常を味わいに来てるんだが?

まあ、いいわ。

映画ではずいぶんと政治的な臭いがする、綺麗で洒落たトイレが次々と紹介され、昭和感満載の主人公が黙々と清掃する。

そんな綺麗なトイレなら俺も掃除夫になりたいわ。

まあ、いいわ。

映画も終わ

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名曲「駅」

名曲「駅」

「見覚えのあるレインコート」

そんな印象的なラインから、切ない女心が描かれる、名曲「駅」

若い頃を少し過ぎた男女の、哀愁的で叙情的な世界観が、心情豊かに表現されている

後半、クライマックスの場面

「ひとつ隣の車輌に乗り、うつむく横顔見ていたら、思わず涙こぼれてきそう」

隣の車輌に乗った彼女の手のひらと、俯く彼の手のひらにはまだ何もなく、駅や電車では、物憂げな男と女が何気に視線を配りあって

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欲は同じ

欲は同じ

不明瞭な政治資金
一体何に使ったって?
そんなの簡単

旺盛な、食欲、物欲、性欲

いつの世も
欲は同じ

交わることなき

交わることなき

国際色豊かに、様々な人種が闊歩する安い国、ニッポン

ろくに日本語を学習することなく、ここは我が国とばかりに闊歩する、白、黒、黄色

手のひらの中では、自国の言葉で、巧みにサービスが案内されている

究極のコミニュケーション社会
無言の交わることなき国際社会

眼鏡ザル

眼鏡ザル

かつては看護師の笑顔に救われた
かつては介護士の笑顔に救われた
そんな患者や高齢者も多かったろう

昨年春、金策集団の中から選ばれた
この国の首領は無責任に言った。
「マスク着用は、個人の自由です」
「マスク着用は、組織の判断です」
つまり、外せるものなら外してみろよ、と。

その結果、看護師、介護士、その他大勢の屁垂れが、自身の顔を、人生の半分を白い布で隠すはめになった

あの眼鏡ザルのせいで

誰のせいでもない

誰のせいでもない

誰のせいでもない

三密回避、マスク、消毒液。
だって、コロナを抑えたかったもの

誰のせいでもない

スマホ、テレワーク、メタバース。
だって、便利にしたかったもの

「間引きされた社会」だと
俺が嘆いても仕方ない。
この世界を愉快に過ごす人は大勢だ

俺の知る世界が変わったのだ。
ただ、それだけのことだ

みんなで貰えば

みんなで貰えば

赤信号
みんなで渡れば怖くない

裏金も
みんなで貰えば怖くない

モラルを失くしたこの国は
霜月からのクリスマスに無我夢中

ああ、この国ってやつは

一瞥もない空間

一瞥もない空間

無口な通勤電車
一瞥もない空間

それなら、と思い切って
窓ガラスに向けて百面相をする

悲しい顔、怒った顔
とんでもない変顔

一瞥もない空間は
それでも続いていたが

斜め上の防犯カメラが
そっとこちらを向いていた

なんでもかんでも

なんでもかんでも

夢の製造現場にも
この世の中に漂っている
奇妙なガスが入り込んだようだ

それはそうなのだ
彼女らとて、リアルな現実を
生きているわけだから

ただ、組織には自浄作用がある
大人の組織は自浄するのである

だからもう、タタキ族さんらよ
無責任な正義感は気持ちの中に
そっと閉まっておいてくれ

なんでもかんでも
文字にすんじゃねえよ

創作、という名のもとに

創作、という名のもとに

東京渋谷
精鋭のデザイナー連中が
17つもの公共トイレを創作した

誰もが快適に
それが日本のおもてなし

そう謳うデザイナーの「公共」に
ホームレスの方々への眼差しはない

排除アートという
グロテスクなコンセプトアート

さり気なく
創作、という名のもとに

夜明けは近い

夜明けは近い

信じることさ
必ず最後に愛は勝つ

そう唄ったミュージシャンがいた

そう、真実は勝つ
心配はいらない
もう夜明けは近い

宙組、がんばれ!

矛先を収めぬか?

矛先を収めぬか?

宙組「パガド」
全公演の中止が決定した

トップスターのお披露目も
組子の退団挨拶も吹っ飛んだ

下衆な週刊誌編集者よ
勝ち馬に乗るネットタタキ族よ

これで満足か?
まだ満足出来ぬか?
次の犠牲者が必要か?

相手に土下座させるまで
矛先を収めぬか?