LUNAR SSS 小説版1巻用プロット(没バージョン)

※変更メモ

・なにも知らないアレスの視点で、物語やルナの世界をえがいていく。

・なるべく早く、パーティのみんなと合流させる。パーティのみんなの旅への動機付けを強調する。

・ゲームと違うのは、15年前、アルテナの女神が転生したことによりこの世界で混乱がおこっていること。女神の力が失われたことにより、魔法力が低下、魔物や怪物が出現したり、さまざまなトラブルがおこっている。(アルテナがいないから、辺境から魔族が出て来れた)

・だが、村人たちはそれを知らない。なんでもアルテナだのみにしている村人たち。

それに対して、自分たちの力で生きようとする人々もいる。

・アレスたちパーティは新世代。そして旧世代の秩序を代表するガレオン。この対立構造をメインにして、その中心で揺れ動くルーナをえがく。

・世界のピンチを救うふたつの方法。ガレオンとアレス。人を信じる心。

・魔法力とは、人々が生きて行こうとする意志の力にほかならない。→人々の息吹。

・各キャラをもっと深くえがく。それぞれをエピソード化。

・ジェシカ→神官として、アルテナの心についての解説。ラスト、みんなを助けるために祈る。生きようとする力がみんなを癒す。キリーとのつながり。

・ミア→魔法力について。ヴェーンの本質。魔法力が吸収されたとき、真の魔法力について目覚める。

・ナッシュ→反面教師。いちばん成長する。アレスの身近なライバルとしてえがく。ゲームのエピソード使う。

・キリー→自由の意味について。ジェシカとの子供のころのエピソードをえがく。

・構成は4部構成。旅立ち→仲間との出会い→ルーナの正体→ガレオンの侵攻。

・前半はエピソードの集合体。キャラクター紹介など、楽しい場面をえがいていく。

全員集合した時点で、最初の大きなエピソード。その時に、ガレオンにルーナの正体がばれる。この事件は、アルテナがいなくなったことによる世界への影響がらみの事件。

・後半の展開はゲームをベース。悪のルーナが前面に出てくる。アレスとの対立。

・魔法力の減少によって、呪文が大幅に変化してきている。どんどん難しく長くなって覚えるのも大変。だから、ジェシカは時々授業をさぼっている。また、ヴェーンの魔道船も使えない。

・ダインと父が親友だったということは、アレスは聞いていない。そのことを話す。

・努力を知らないナッシュ。ミアのため、彼が努力するというシーンをつくる。

・アレスの魔法力への開眼は、ルーナがさらわれるところで。

・「キミは、その翼でどこまで飛ぶのか?」「人はみな翼をもっている。ひとりひとりがその翼で飛ぶときが来たのだ」→これが今回のテーマ。忘れず何回もフレーズを入れること。

※エピソード

・レイクによるアレスの特訓。ルーナを守りたいというアレスの本心。むかしの思い出。そこで、アレスは魔法力を得る。

・メリビアの武闘会でキリーと戦う。

・メルの巨大戦艦ネタ。

・キリーと牢屋で再会ネタ。

・ナッシュのふるさとのネタ。なぜ彼がこんなに魔法力を誇示するのか?

※ストーリー構成

□ プロローグ

・15年前のアルテナ転生の場面。若きダインとガレオンの葛藤。

・場所は、女神の塔最上階の女神の間

・激しい光の乱舞の中、アルテナ転生への最後のプロセスが進行している。

・15年前のダイン(30歳ぐらい?)、ガレオン(あまり変わらず)がいる。

・次ぎのシーンは、最後のネタばらしの時のもの。ここからピックアップして、謎かけ風に構成する。

ガレオン「止めろ! こんなことが正しいはずがない!」

・転生システムの中で、魔法力を放出しているアルテナ。

光り輝いている。それに目を覆いながら、ガレオンが叫ぶ。

ガレオン「アルテナの神官として、黙ってみているわけにはいかん!」

・ガレオン、光の圧力にさからって、さらに進もうとする。

ダイン 「待て、ガレオン……」

・ガレオンの腕をとるダイン。

ガレオン「ダイン、邪魔をするな。今からでも遅くはない。アルテナさまを止めなければ、この世界は……」

ダイン 「だめだ……」

・ダイン、ガレオンの眼前へ。

ガレオン「なぜだ!? 神がいなくなるのだぞ! この世界を創り、司ってきた神が我々を捨て去るというのだ! それを黙ってみていろというのか!?」

ダイン 「捨て去るのではない。我々にすべてを託し、ひとりの人間として暮らそうと決心されたのだ」

ガレオン「同じことだ! アルテナのすべての魔法力を世界に向けて解放し、自分はただの人間として最後の転生を行う。神は死ぬ、ということだ!」

・ダイン、立ちふさがる。

ダイン 「神は生きる。万物の中に。我々ひとりひとりの人間の中に。弱く、はかない、けれど大きな生命の中に――」

ガレオン「そんなもの! 強大な力の支配あってこそ、世界は成り立つ。人間などに、なにができるというのか! できはしない!」

ダイン 「おれは、そうは思わん」

・転生システムの高鳴り、さらに激しくなる。魔法力、アルテナから世界へ向けて放出はやまる。

・あせるガレオン。

ガレオン「時間がない。そこをどけ、ダイン!」

ダイン 「……どかん」

ガレオン「……腕ずくでも通してもらうぞ!」

ダイン 「…………」

・仁王立ちのダイン。にらみつけるガレオン。

・ガレオン、片手を上げる。魔法攻撃のポーズ。けれど、ダイン、動かない。

ガレオン「どいてくれ……、ダイン」

ダイン 「…………」

・ダイン、かぶりをふる。

ガレオン「くッ!」

・ガレオン、魔法攻撃。けれど、その力は、ダインを避け、

周囲の壁にぶつかる。

ガレオン「……なぜだ……なぜ……」

ダイン 「わかってくれ、ガレオン」

・その時、システムに異常がおこる。

・放射されていた光が変動する。

アルテナ「あぁ……」

・アルテナに苦痛の表情。

ガレオン「い、いかん! 今の攻撃で転生に異常が!? このままでは……」

ダイン 「魔法力が逆流している。すべてが消し飛ぶぞ」

ガレオン「わ、わたしは、なんということを……」

ダイン 「いや、まだ手はある……」

・ダイン、アルテナのかたわらへ。システムの中枢に入って、彼女を抱きかかえる。

ガレオン「なにをするつもりだ、ダイン!?」

ダイン 「むぅ!」

・ダインの体、輝きはじめる。と、同時にアルテナも、すべてのシステムが正常に動き始める。

ダイン 「おれの魔法力を使って、アルテナをささえる。多少は、役に立つだろう……」

ガレオン「バカな! そんなことをすれば、おまえはすべての力を失うことになる!」

ダイン 「……かまわん」

ガレオン「最強のドラゴンマスターの力を、いや、それどころか、わずかな魔法力すらも無くしてしまうんだぞ!」

ダイン 「ガレオン……、そんなことは、ささいなことだ……」

ガレオン「……わからん」

・よろめくガレオン。

ガレオン「なぜだ……、なぜなんだ……。アルテナもおまえも、わたしに見えていないなにが見えるというのだ……」

ダイン 「……希望だ。ひとりひとりの人間が築き上げる未来への希望だ……」

ガレオン「……わからん」

・ガレオン、よろめきながら、部屋から出て行く。

ガレオン「……わたしには……わからない……」

ダイン 「……ガレオン」

・ダイン、その後ろ姿を見つめる。

・システムの輝き、さらに高くなる。いよいよ最終局面。

アルテナ「ダイン……」

ダイン 「…………」

アルテナ「      」

ダイン 「うむ……」

・アルテナ、ダインに何か語りかけるが、音にまぎれて聞こえない。

・瞬間、画面がスパークする。暗転。

・ひとり立っているダイン。その腕の中で輝く赤子。

・無邪気に眠る赤子を、見つめるダイン。

ダイン 「ガレオン、この子らが生きる未来を、おまえも見守ってくれ。たのむ……」

・場面かわって、夜明け前、降りしきる雨の中、開拓農民の粗末な小屋をたずねる旅の男。

・旅の男(ダイン)、かつて冒険の旅を共にした村の男に、腕の中の赤ん坊と生き物(ナル)をたくす。

・旅の男、自分の名前を言わせない。その名前の男は死んだのだ。

・ふたりには、ちょうど赤ん坊が生まれていた。

・火がついたように泣く赤ん坊。目をさましたベッドの赤ん坊が呼ぶと、泣きやむ。まるでふたごのよう。

・夫婦は、わけをきかずにふたりをあずかることとなった。

・この子を守ってくれ。ダインの指をつかむ赤ん坊。神聖な約束。

・男は去って行った。

・そして、15年の歳月が流れた。

□ 冒頭

・北方の開拓農民の村、ブルグ。その外れの小高い丘の上に、ドラゴンマスター・ダインをしのぶ塚がある。

・そこに、眼下にはるかに広がる世界を見渡すひとりの少年アレスがいた。はるか見知らぬ土地から吹き渡る風が、彼の髪をゆらす。

 風が疾る。

 風の道を、少年はみつめる。

 万年雪におおわれた白くかがやく山の頂。

 山麓にひろがる黒く深い森。

 みどりの湖。

 川。

 少年の住む小さな開拓農民の村。

 草原。

 風は、草の海をさざ波となって駆け抜け、丘に立つ少年の髪をゆらし、空へとはなたれた。

 空にかすむ伝説の蒼き星を見あげながら、風は、ゆっくりとわたぼうしのような雲をはこんでゆく。

 丘からは、はるか遠くきらめく海がみえる。

 雲は、海の彼方へとながれてゆく。

 空と海とが重なり合う彼方まで……。

 風は、自由だ。

 どこまでも、思うがままに駆け抜けてゆく。

 けれど、少年は、その向こうになにがあるのかを知らない。

 ――てな感じで進めて行く。

・ルーナ、かたわらに座って、そんなアレスを見つめている。なぜだかまぶしい。

・気を取り直して、女神の祭りの歌の練習をアレスにせかせる。お姉さんっぽいルーナ。普段は同い年のアレスを子供扱いしている。

・アレスのオカリナにあわせて歌うルーナ。風が歌声を運んでゆく。天使のように美しい歌。

・ブルグに向かう峠の小径で立ち止まるひとりの旅人。かすかな歌声をきく。(レイク)微笑む男。

・歌の練習にいまひとつのれない彼。ルーナ、アレスが冒険に出たがっていることをなんとなく感じる。

・英雄、ドラゴンマスター・ダインのことを話すアレス。竜の試練を受けに白竜の遺跡に行きたいと打ち明ける。おどろくルーナ。口論になりかける。

・ナル、ふたりのところへやってくる。

・村に珍しくも旅人がやってきたというのだ。見に行こうぜ、とナル。なにかがはじまりそうな予感。

・アレスの純粋な冒険への予感と、ルーナのヒロインらしさに主眼。

□ 魔法ギルドの少年

・ブルグ村に、大陸からわざわざやってきたという少年があらわれる。魔法都市ヴェーンから来た魔法ギルドの(自称)エリート、ナッシュだ。

・アレスと歳もそう変わらない彼。エリートである彼は、高慢ちきでいけすかない奴。

だが、村人はすなおに感心している。

・ナッシュの口を通して世界観を語る。なにも知らないイナカもののアレスたち。ブルグ村は、とんでもない辺境。ヴェーンの魔法ギルドは、ゲームとは違い、ずっと権威主義的な組織。古い魔法世界の秩序を守ろうとしている。

・ナッシュ、こんなイナカの村にわざわざやってきた理由を話す。彼は、ドラゴンマスターになるために来た、というのだ。

・おどろくアレス。

・竜の試練に挑戦するために、白竜に会いに行くというナッシュ。道案内をたのみたい。けれど、それはとても厳しい道中になる。後込みする村人。

・ボクが行きます、と思わず声を上げるアレス。アレスとナッシュのからみ。

・ルーナも行くと主張。アレスも竜の試練を受けるつもりなんでしょ? ナッシュ、驚きバカにする。君みたいな奴が、ドラゴンマスターになりたいだってぇ。

・結局、アレス、ルーナ、ナル、ナッシュは、竜の試練を受けに白竜の遺跡に向かうことになる。

□ ゴートの森

・白竜の遺跡へ行く途中には、ゴートの森という原生林の深い森がある。

・迷い込む一行。苦難がある(内容未定)。

・魔獣が襲ってくる。なぜか、こんなところに強力な魔獣がいる。魔法力の減衰のせい。

・細かい敵には圧倒的に強いナッシュだが、自分の力が通用しないと、とたんに弱気になる。アレスは、ルーナを守るためにがんばる。呪文のこと、ここで書く。

強力な呪文は、どんどん詠唱呪文が複雑になっている。でないと、魔法力が集中しないのだ。

・だが、ついに追いつめられ、危機一髪。

・その時、謎の男が現れる。すさまじい強さ。あっと云う間に、アレスたちを救う。

・男は、さすらいの風来坊レイクと名乗った。

□ レイク

・なんだか不思議な雰囲気をもった旅人レイク。豪快なおっちゃんで、アレスたちを幼児扱いする。

・森に埋もれた古代遺跡で、一晩をすごすことになる一行。なぜか、その場所を知っていたのはレイクだ。

・たき火を囲んで、レイクと旅について語る、アレスたち。口は悪いが、レイクは冒険に旅立とうという彼らをやさしく見つめる。かつて、アレスたちと同じ歳のころに旅立った自分を思い出すレイク。

・言い伝えでは、白竜の遺跡は、もうすぐのはずだ。レイク、この辺で拾ったという古ぼけた指輪をアレスに渡す。指輪には、竜の姿が刻まれていた。バカにするナッシュ。だが、アレスは、なにやら力を感じる。それをおまえにやろう、とレイク。

・さあ、もう遅い。眠るみんな。ひとりたき火に当たるレイク、独り言。ちょっとした伏線。

・翌朝、目覚めるともうレイクはいなかった。

・朝日の中で見た遺跡には、巨大な竜のレリーフがあった。白竜だ。では、ここが入り口なのか? だが、封印の古代文字が読めない。ナッシュもダメ。

・なぜか、古代文字を読むルーナ。白竜の紋章をおさめよ。白竜の紋章って? もしかして、とアレスは、レイクにもらった指輪をレリーフにおさめる。遺跡の扉がひらかれた。(竜の紋章は、後でレイクにもらうようにする?)

・これが、白竜の紋章?

・一行は、竜の神殿への入り口を見つけ、中へと入って行く。

□ 白竜ファイディ

・白竜の間に着くまでにいろいろ苦労があったらしいが、それはナッシュの不平不満であらわしておく。

・いよいよ白竜の間だ、というところから話をはじめる。

・暗闇の中から。巨大な竜が姿をあらわす。恐ろしげだが、じっさいは、心やさしい年老いた白竜ファイディであった。

・ルーナを見て驚くファイディ。なにやらいわくありげ。でも、はっきりとは話さない。実はルーナがアルテナが転生した姿だと知っている。

・アレスの持つ竜の紋章を見て白竜、驚く。

・アレス、ナッシュ、竜の試練をうける。

・ナッシュ、ミアへの思いと彼の弱さを描く。

・アレスとルーナ、ふたりの幼なじみとしての過去を、竜の試練にひっかけて描いておく。

・幼なじみとしてのふたりのキャラ性の補強。

・心の暗闇の中で迷うアレス。彼をルーナの歌声が導く。むかしの思い出との交錯。

・白竜の試練を乗り越えるアレスとナッシュ。彼らを認める白竜。

・白竜は、ドラゴンマスターになるための本当の試練を彼らに与える。

・それは、他の3匹の竜を探しだし、その試練を乗り越え、そして、再びここに帰って来るようにというものだった。

・その時こそ、真の勇者は生まれ、新しいドラゴンマスターは誕生するだろう。

・それぞれの英雄たちに認められた時、竜の試練への扉がひらかれる。そして、ドラゴンマスター・ダインへの道も。

・ナッシュ、ともかくはやく魔法ギルドに戻ろう。さっさと帰ろうとする。それを追って、みんな去って行く。

・新しいドラゴンマスターの誕生を待っているぞ、とファイディ。

□ 白竜となぞの男

・暗闇からなぞの男、あらわれる。

・白竜となぞの男(レイク)との意味深な会話。

□ レイクの特訓

・帰路、ゴートの森でナッシュは、港町であるサイス方面へさっさと行ってしまう。

アレスの先をこすつもりだ。

・どこからか、レイクあらわれる。森で道に迷ったとかなんとか。ブルグ村まで同行するという。村長の家に泊まるのだ。

・その夜の話にする? 泉でオカリナを吹くアレス。拍手。レイクだ。アレスのオカリナは、魔法なのだろうか? いや、それは、彼の練習のたまもの。感心するレイク。

・レイク、自分が魔法が使えないことを話す。驚くアレス。この世界の住人は、みんな魔法が使えるのが普通なのだ。

・レイク、魔法力がどこからくるものなのかについて語る。アルテナの女神さまが与えてくださったものでしょ? と単純なアレス。そうかな? と疑問を呈するレイク。レイク、真の魔法力についての意味深な発言。あのダインだって、最初から魔法が使えたわけではないらしいぞ。

・あらたまってアレス、レイクに自分を鍛えてくれとたのむ。自分の魔法はたいしたものではない。剣のうでだって、まだまだだ。このままでは、ドラゴンマスターへの旅には、とてもたえられないだろう。もっと強くなりたい。大事な人を守れるように……。

・白竜に会ったことで、漠然とダインにあこがれていたアレスは、ドラゴンマスターという目標を持った。

・オレの授業料は高いぞ、とレイク。だが、出世払いにしてやるか、あの音楽に免じてな。レイク、アレスを鍛えることを承諾する。

・その晩から、毎晩この泉で、レイクによるアレスの特訓がはじまる。

□ アレスの決意

・ぶつぶつ言いながら、村から泉への林をぬけているルーナ。青き星が美しい。

・この所、深夜にアレスが家を抜け出しているのだ。ナルを問いつめたところ、泉に行っているらしい。まったく、夜出歩くなんて、不良化への第一歩だわ、などどお姉さんっぽく思うルーナ。

・ルーナ、泉で剣を交えるアレスとレイクを見る。声をかけようとするが、そのあまりの真剣さに言葉を失う。茂みからじっと見つめるルーナ。

・アレス、どうしてもレイクに打ち込めない。レイク、心の問題をつく。なぜ、おまえが戦いたいのか、なぜ強くなければならないのか、それを考えろ。

・アレスの中で、むかしのルーナとの思い出が浮かぶ。ルーナを守りたい! 明るいけれど、本当は泣いているルーナ。赤ん坊の頃の神聖な誓い。

・アレスの剣が輝く。彼の魔法力の発動。気がつくとレイクが吹っ飛んでいる。

・レイク、それを忘れるなと笑う。

・竜の紋章、ここでレイクから受け取った方がいいか? その場合は設定を変更。この後で白竜に会いに行くようにする。(竜の紋章ネタはなしにする)

・レイクが去った後、ルーナがあらわれる。

・ルーナ、アレスの旅立ちの決意を知る。ひとしきり反対するが、アレスの決意が固いので、自分も冒険の旅についてゆくと言い出す。

・ルーナもとてもガンコ。結局一緒に行くことになる。(ココ、次の夜のシーンか?)

□ 旅立ち

・明日の出発をひかえ、アレスとルーナは、自分の家で夜をむかえる。

・夜、アレスの部屋に両親がくる。

・父親は、アレスが旅に出ることを許す。

・アレスの父は、彼と同じぐらいの歳にダインと共に竜の試しを受けたのだ。そして、ダインとともに最初の冒険に出た。

・アレスは、ドラゴンマスターとなるため、3匹の竜を探し新しい世界を旅することに胸を躍らせるのだった。

・親父さんとの会話で世界観や設定を話す。

□ ダインの塚

・深夜。夢見たルーナ(予兆)は目覚める。夢は、アルテナの記憶が蘇りつつあるもの。ルーナには意味不明。

・ルーナ、不安。アレスを探すがいない。ナルはアレスのベッドでねている。

・ルーナ、外に出る。ダインの塚にいるアレスを発見。

・アレス、冒険へのときめき。オカリナをふく。ルーナ、不安を語れない。冒険の前の晩の男女の会話というお約束を大事にする。

・夢から目覚めるルーナ。

ルーナ 「また、あの夢……。どうして、最近同じ夢ばかりを……」

・ルーナ、起きるあがる。

ルーナ 「あした、アレスと一緒に冒険に出かける。この村を出て……」

・ルーナ、なにかとまどっているよう。

ルーナ 「…………」

・夢を見た後、ルーナは起きてアレスの部屋へ。しかし、アレスはいない。

・ルーナ、家の外へ。

ルーナ 「この音色はアレスのオカリナ……。ダインさまの塚かしら……?」

・家を出たところで、アレスのオカリナの音を聴いたような気がしたルーナは、ダインの塚へと向かう。

・アレス、ダインの塚で青き星を見つめながらオカリナを吹いている。

・近づくルーナ。

・アレス、ルーナに気づく。

アレス 「ルーナ、どうしたの? 眠れないのかい?」

ルーナ 「アレスの方こそ……」

アレス 「アハハ、だっていよいよ明日、冒険に出るんだもの。そう思うと目がさえちゃって」

ルーナ 「そう……」

アレス 「ドラゴンマスター・ダインさまも、旅立つ時はこんな風に感じたのかなぁ。それとも、あんなにすごい英雄なら、ドキドキしたりしないのかな? どう思う? 」

ルーナ 「……アレスは、恐くないのね」

アレス 「え? 恐い? どうして?」

・ルーナ、まぶしそうにアレスを見る。

ルーナ 「…………ううん、なんでもない」

アレス 「恐くなんかないさ。きっとすばらしいなにかが、ぼくたちを待っている。楽しみだね、ルーナ」

・ルーナ、感慨深げ。

ルーナ 「……なんだか、不思議だわ。わたし、なんとなくずっとお父さんやお母さん、ナルや村のみんなと一緒に、わたしとアレスがすごして行くものだとばかり思っていた。ふたり一緒で兄弟みたいに仲良く。でも、アレスは行くのね。あなたは、あなたの夢をかなえに……。でも、わたしは……?」

アレス 「どうしたの、ルーナ? なんかヘンだよ」

ルーナ 「ううん、なんでもない。ちょっと恐い夢を見たから。うふ、おかしいわよね。小さな子どもみたい」

アレス 「へぇ、ルーナが恐がるなんて、珍しいなぁ」

ルーナ 「ふん、どうせそうですよだ。あした、晴れるといいね、アレス」

アレス 「ああ、そうだね」

ルーナ 「わたし、帰る。アレスも早く寝なさいね。夜更かしは、いけないんだから。あ、ちゃんと寝る前に歯をみがくのよ。わかった」

アレス 「ふう……、わかった。わかりました」

ルーナ 「うふふ、じゃ、おやすみなさい」

アレス 「おやすみ、ルーナ」

・ルーナさってゆく。

・そして朝、旅立ち。

・いよいよはじまる冒険の旅、という感じで盛り上げる。

□ 未知への船出

・港町サイスに行くと、とっくにヴェーンに向かったハズのナッシュが足止めをくっている。

・魔法ギルドからの迎えの魔道船が来ないのだ。魔道船とは、魔法力で空を飛ぶ船。

このところ、動かないことが多いらしい。(魔法力の減少を示唆)

・うろたえているナッシュ。ヴェーンに帰れない。

・船便で、大陸の大都市メリビアにわたろうとするが、定期船も出ない。海に怪物が現れたとかで、だれも船を出そうとしないのだ。アレスらも困る。

・そのアレスらに話しかけたきたのが、やたら元気な女の子、ジェシカ。アルテナの神官見習い。

・ジェシカ、自分のヨットにアレスらを乗せてくれると云う。メリビアから、ウワサの怪物退治に出たのだが、出くわさなかったのだ。運がいいという町人、反対に運が悪いとなげくジェシカ。おもしろそうだったのにぃ。

・ナッシュとジェシカの間ですったもんだあったものの(魔法で動かすんじゃなくて、風で疾るだって!? なんて野蛮な! とかなんとか)結局、ジェシカのヨットでメリビアに向かうこととなる。

□ 空賊キリー

・のんびりした船旅。ルーナのアレスへのゆれる想いを描いておく。

・怪物について、なんとなく心当たりがありそうなジェシカ。船酔いのナッシュ。

・突如、空にあらわれるあやしい影。すわ、怪物か!

・それは、巨大な飛行船であった。しかも、魔法を使わずに飛んでいる。

・やっぱり、アレが怪物だったのね!? おこるジェシカ。ナッシュ、キリーのことを知っている。おたずね者キリー。魔法ギルドでも有名な男だ。

・飛行船、ジェシカのヨットの上で静止。キリー、登場。やたらカッコつける空賊のお頭。

・キリー、命は奪わないことを約束。ただし、有り金の半分を要求。アレス、従わない。キリーと対決。強いアレス。キリー、アレスを見直す。だが、コケにされてだまっているわけにはいかない。本気になるキリー。

・ジェシカ、甲板に出る。その姿を見てあわてるキリー。どうやら知り合いらしい。

・このところの怪物さわぎについて、問いつめるジェシカ。それは、知らないと弁明するキリー。と、突然、キリーが叫ぶ。巨大な影が、海中を近づいてくる!

・その手に乗るモンですか、とジェシカ。だが、それは本当だった。

・たちまち巨大な影に粉砕されるヨット。キリー、必死で助ける。アレス、ルーナを救う。ナッシュはナルか? 飛行船で空中へ。

・空中から見ると、それは、巨大な影であった。深海へと潜って行く怪物。いったいあれはなんだったんだろう? (実は、魔法皇帝の手によって造られた魔道船。機械城実験用。ひとさらいをしていた。後で、青竜対魔道船をやる)

・キリーとジェシカは、幼なじみらしい。ケンカ友達のよう。

・キリーら空賊は、ナッシュを快く思わない。魔法ギルドが嫌いらしい。反発するナッシュ。

・腹の虫がピンチを救う。ルーナがお料理。みんな喜ぶ。アレスのオカリナ。

・飛行船は、メリビアへと向かう。

・ナッシュ、こっそりなにか魔法の道具を飛行船の中に隠しておく、伏線。

□ メリビア

・飛行船を街の近くに隠してメリビアへ。キリーは、おたずね者。どうどうと街には入れない。それだけではなく、個人的にメル提督に会うのはまずいようだ。

・自由都市メリビア。四英雄のひとり、メル・デ・アルカークの治める街。獣人族も人間もわけへだてなく暮らせる、自由で良い街だ。

・キリー、ジェシカ、やけに街のことに詳しい。

・ナッシュ、はやくヴェーンに帰りたい。そそくさと別れようとすると、街頭に大々的に掲示が掲げられていることに気づく。

・掲示は、メル提督が武闘大会をおこなうというおふれだった。理由は、このところの魔族の跋扈をうれいたメルが、ダインのような野に埋もれた英雄を探そうと思い

立ったかららしい。優勝者は、ドラゴンマスター候補として、竜の試練を受けさせるとある。

・メル提督は、竜の居場所を知っていたのか、と色めきだつナッシュ。

・さらにおふれを見て目の色を変えるキリーとジェシカ。さらに、優勝者にはメルの娘のお婿さん候補になる資格があるというのだ。

・なに考えてんのよ、と、なぜかおかんむりのジェシカ。キリーもなにやら考え込む。

・キリーとジェシカは、ここで別れる。

・ナッシュ、黒バラ通りへ。興味ないふり。

・アレス、結局、この武闘会に参加することになる。

□ メル提督とその愛娘

・武闘大会参加者によるパーティ。

・ナッシュもちゃっかり参加。不思議な剣を持つ。魔法の威力の剣。

・おかしな覆面をつけた戦士がひとり。あからさまにあやしい。すぐにキリーだとわかるが、知らないふりをしてあげる。

・メル登場。愛娘をみなに紹介。それは、あのジェシカだった。おどろくアレスたち。

・それぞれでおもしろおかしい会話。

・ジェシカ、ネコをかぶっている。覆面のキリーとジェシカなど。メルと仮面のキリーのヘンな会話。

・武闘会前の舞踏会。覆面キリーと踊るジェシカ。水面下で足の踏みあい。表面にこやか。

・アレス、メルに気に入られる。お婿さん候補? ルーナ、プンスカ。メル、ルーナにドレスを与える。

・とてもとても美しいルーナ。アルテナさまみたいだ、とナル。

・踊る、ルーナとアレス。港の見える庭園での語らい。

・そして、あすは武闘大会。

□ 武闘大会

・予選をへて本戦へ。アレス、キリー、ナッシュの戦いを描く。キリーを心配するジェシカも少し描く。

・ナッシュ、魔法でずるをした剣を所持。ばれてしまって失格。

・いよいよ、決勝は、アレスと覆面戦士、キリー。

・アレスの控え室にレイクが来る。神出奇抜なおっさん。アドバイスをくれる。

□ 決勝

・アレスとキリーの戦い。先日の船の上での戦いでは、あきらかにキリーのほうが強かった。今度は? やはりアレス、おされぎみ。勝ちを確信するキリー。レイクのアドバイスを思い出すアレス。アレス、勝利。

・キリーの正体ばれる。メル、驚く。アイツを捕まえろ!

・武闘会場上空に、飛行船。キリー、高笑いしながら去って行く。

・優勝したアレス、竜の居所を教えるメル。それは、深い海底の底。だが、行く方法がない。がっかり。ちゃっかり聞いているナッシュ。行く方法はヴェーンの魔法図書館で調べればわかるかも?

・ジェシカ、アルテナ神殿の神官見習いは休暇ということで、しばらくメリビアにとどまるとか。

・アレス、ナッシュ、ルーナ、ナル、ヴェーンに向かうことになる。

□ 女神の塔と大神殿

・女神の塔を中心に、天空に浮かぶ魔法都市ヴェーン。ナッシュに連れられ、その偉容を目の前にしておどろくアレスら。大得意のナッシュ。

・ヴェーンへの転送ゲートは、女神の塔の建つ山の麓のアルテナの大神殿にある。ここは、ジェシカが学んでいる場所でもあった。

・ナッシュは、大神殿の神官長であるフェイシアと顔見知り。アレスをフェイシアに紹介する。ドラゴンマスターを目指して旅をしているというアレス、歌のうまいルーナに興味を示すフェイシア。ジェシカのことなども話すが、なぜかフェイシアは、彼女のことは知らなかった。

・転送ゲートを仕切っている魔法ギルドの人間のはなもちならないエリート意識を描く。魔法力のあまりない人間をバカにする雰囲気。それを肯定するナッシュ。

・フェイシアの機転で、アレスらは転送ゲートを使い、ヴェーンへ。

□ 魔法都市ヴェーン

・千年の歴史を誇る魔道の中心都市ヴェーン、目をまわすイナカもののアレスたちであった。

・ナッシュ、報告のために宰相のガレオンさまに会いに行くといって去る。控えの間に残されたアレスたち。

・アレス、ナル、さっそく探検に出かける。

・ルーナ、控えの間に残っている。しばらくして、どこからかリュートの音が聞こえてくる。アレスがオカリナ出よく吹いていた曲。ルーナ、さそわれるように美しいテラスにでてゆく。

・白いバラが輝いているテラス。

・リュートかなんかをつま弾く私服のガレオンが、座っている。

・ガレオン、曲を止める。ルーナに気づく。

・ルーナ、ガレオンに近づいて行く。

ルーナ 「あ……、おじゃましてすみません。わたし、アレスが……、その、友達が弾いているのかと思って……」

ガレオン「いや、かまわんよ……」

・冷たい印象だが美男子のガレオンに、ちょっとルーナどっきり、どきどき。

ルーナ 「きれいな曲ですね。わたし、大好きなんです、この曲」

ガレオン「……ダインが子どものころ、冒険にあこがれて作った曲だそうだが……」

ルーナ 「まあ、ドラゴンマスター・ダインさまが!? わたし、知りませんでした。アレスったら、どこで覚えてのかしら? お父さんに教えてもらったのかしら? もう、わたしには、なんにも話さないんだから!」

ガレオン「フフフ……、元気の良いお嬢さんだ。魔法学校の新入りかな?」

ルーナ 「え? あ、いいえ、全然! そういう才能、ありません。わたしに出来るのは歌うことだけ。このヴェーンには、アレスにくっついて来たんです。彼、ドラゴンマスターになるのが夢なんです」

ガレオン「ほう、それは……。だが、どうかな? 君が気づかないだけで、君自身も旅の中で探す物があるのではないのかね?」

ルーナ 「わたしが、ですか?」

・ルーナ、小首をかしげる。遠い目。

  ルーナ 「……そう、夢……」

ガレオン「夢?」

ルーナ 「なんだか、わたしがわたしじゃないような夢……。それがなんなのか、この旅が教えてくれる。そんな予感が……、あったのかもしれない……。あ、わたしったら、なに云ってるんだろ。はじめてお会いした人にこんな話して……」

ガレオン「フフフ……。だれでもが、本当の自分を探すものだ――」

・ガレオン、立ち上がる。

ガレオン「だが、それを真に知ることのできるものはとても少ない……」

ルーナ 「あ、あの……?」

ガレオン「それは、危険な罠かもしれん。近づかぬことだな、お嬢さん。か弱い動物は、身を低くして眠るもの。その知恵を笑ってはいけない……」

・ガレオン、立ち去って行く。

ルーナ 「なんだか……不思議な人……。それに、少し……こわい……」

・テラスにひとり立ち尽くすルーナであった。

・気を取り直して控えの間に戻ると、アレスとナルが番兵に見つかって連れ戻されてくる。

・ルーナ、今あった印象的な人物について話をしようとしたが、ナッシュがむかえにくる。

□ ガレオンとの謁見

・ヴェーンの宰相ガレオンとの出会い。アレスにとっては、あこがれの四英雄のひとりに会えるので緊張している。

・ガレオンを見て驚くルーナ。さっきの人だ!

・友好的なガレオン。ナッシュをいろいろと助けてくれたことについて礼を云う。

・リッツアやキリーたちのこと、秩序を乱す困った者たちだというニュアンスで語る。激しく非難はしない。

・白竜の試練を乗り越えたアレスのことを気に入る。ガレオンやレミリアも新しいドラゴンマスターが必要だと考えている。それに適した人材を得るために、魔法ギルドに特別クラスを編成して人材を育成しているのだ。ナッシュもそこの生徒。一応、本当のエリートだったのだ。

・アレスも、ドラゴンマスターを目指すなら魔法ギルド内の特別クラスに入るように熱心に勧められる。ルーナについては、その歌の才能を生かすために、アルテナの神殿に行ってはどうかと勧めるガレオン。

・とりあえず考えることに。ナッシュ、アレスらを連れてヴェーンを案内するように言いつけられる。

□ ミア・オーサ

・ナッシュに、ヴェーンを案内してもらう。

・ヴェーンのエリート主義のイヤなところを具体的なエピソードで見せる。魔法学校のあたりか?

・魔法図書館で、ひとりの少女と出会う。ナッシュ、とても緊張。彼女は、ヴェーン当主レミリア・オーサの娘、ミアであった。

・ナッシュによって、アレスが白竜の試練をクリアし、ドラゴンマスターを目指していることを知るミア。しかも、まだ魔法ギルドに所属していないことも。

・人見知りし、常におどおどしているミア。けれど、以上のような情報を聞くと、なにか話したそうな雰囲気。

・だが、ナッシュがさっさとアレスらを連れ去ってしまう。ヤキモチも少し。

・竜の居場所について、ミアに質問するナッシュのシーンを描いておく。

□ 魔法ギルド

・ヴェーンで何日かすごさせたい。

・この間の出来事をこまかく書く必要はなし。ただ、なんとなく魔法ギルドの魔法絶対主義についての違和感を感じていることを描く。

・どうして何日かとどまっているか、その理由を考える。

・この間に、ナッシュとあらそって図書館で竜の情報探しというのもいいかも? そこで、ミアと何度かニアミス。

・ナッシュのミアに対する気持ちを描いておく。

・ここで、ガレオンがアレスの魔法の才能を引き出すエピソードをいれておきたい。

剣は、ダイン(レイク)から、魔法はガレオンからというお約束。独立してもっと大きなエピソード化(武闘会ぐらいの)したほうがいいか?

□ ミアの訪問

・ある夜、アレスとルーナの部屋にノックの音が。ドアを開けると、たミアがいた。

・ミア、アレスたちに相談があるという。

・最近の魔法ギルドをどう思うかと問いかけるミア。イナカからでてきたばかりで良く分からないアレスら。

・外の世界の人と話す機会がめったにないと云うミア。情報が欲しい。

・いまの魔法ギルドは変わってしまった。お母さまは、ヴェーンを中心とした魔法中心の統制された社会を造ろうとしている。でもそれは、以前のお母さまの考えとは反対のものなんです。

・ミア、ナッシュの報告を聞いていて、アレスたちは信頼できるかもしれないと思っている。

・こんなこと、ギルドの人には話せない。ドラゴンマスターを目指しているアレスさんは、魔法についてどう思いますか?

・魔法についての話をする。設定など。

・ミア、お母さまが本当はなにをお考えなのか、それを知りたい。

・最近、レミリアはよくヴェーンの中枢へと下りて行く。そこは迷宮の中心で、このヴェーンを空へと浮かべる大魔法陣があるところ。だが、そこへの立ち入りはかたく禁じられている。ミアは、そこになぞを解くカギがあると考えている。

・ミアを助けるため、アレスたちも同行することになる。

・途中、ナッシュと出会う。ガレオンは所用でヴェーンを離れている。しかも、レミリアさまに無断で地下迷宮に入るなんて!

・でも、結局ミアをたすけるために、彼も一緒に迷宮へと行くことになる。

□ ヴェーンの秘密

・苦労して迷宮を進んできた一行。ヴェーン中枢へたどりつく。だが、そこの巨大魔法陣は作動していなかった。

・では、ヴェーンを飛ばしていたこの膨大な魔法力はいったいどこから?

・そこには、巨大な魔道機械があった。魔法を糧として働く機関。それが、魔法陣にかわってこのヴェーンを飛ばしていたのだ。

・いったいこれはどういうことなのか? ぼう然とするミアとナッシュ。そこへ、レミリアがあらわれる。

・冷酷なレミリア。我が娘ミアでも容赦しない。魔法ギルドの最高機密を見てしまったからには、もうしかたがない。

・アレスらも捕まってしまう。ナルだけ、脱出に成功。

□ 牢獄

・魔法ギルドの牢獄に入れられる、アレス、ルーナ、ナッシュ。ミアはべつのところに幽閉されている。

・アレスたち、明朝ギルド反逆者として処刑されるという。

・なんてこった、エリートとしてのボクの人生設計がぁ! わめくナッシュ。

・うるせぇぞ! と牢屋の奥から人の声。なんと、それはキリーであった。

・飛行船が、魔法ギルドの襲撃を受けて、彼は捕まってしまったのだ。じつは、それはナッシュの仕業。彼が残した魔法の道具が、ギルドの魔道兵団を導いたのだ。

・ケンカになるキリーとナッシュ。でも、ルーナにしかられてシュンとなる。どうせ死刑だ。いまさら恨んでもはじまらない。

・なんとかみんなで脱出しなければ。それにしても、あのレミリアさまのなさりようはいったい? ギルドのみんなの手前、ミアを殺すことはないだろうが、ひどい目にあうに違いない。ナッシュ、ナイトを気取る。

・牢獄で、鉄仮面を着けられた異様な囚人を目撃する。(じつは本物のレミリア)

□ 脱獄

・逃げ延びたナルのおかげで、ひとまず牢獄を抜け出す一行。ナッシュの誘導で、ミアを助けに向かう。

・もう一歩のところで、レミリアに見つかる。とつぜん魔法皇帝の出現。巨大な力。とてもかなわない。だが、アレスが危機一髪のところで、ルーナの不思議な力が魔法皇帝を退ける。魔法皇帝、ルーナに興味を持つ。

・レミリアと魔法皇帝によって、絶対絶命のピンチ。そこへ、空賊の飛行船が突っ込んでくる。舵をとっているのは、ジェシカだった。

・みんな、からくも脱出。だが、ルーナが逃げ遅れる。はやく行ってアレス。そんなことできない。だが、アレスも、みんなも深手を負っている。

・結局、ルーナは魔法皇帝の手に。彼女を置いて、飛行船はヴェーンから脱出する。

□ リッツア

・飛行船は、なんとか本拠地に戻ってくる。

・断崖絶壁にうがたれた空賊たちの本拠地リッツア。予想に反して、きわめて生活感あふれたところ。谷と谷にはロープが張られ、洗濯物がはためいている。

・なにより自由を大事にするリッツアの人々。魔法はあまり得意でない。

・魔法ギルドの締めつけに反発している。キリーは義賊扱い。

・ここの人々とは、ジェシカも知り合い。

・ナッシュは居心地がわるい。

・ジェシカの神官としての必死の働きで、アレスたち、回復する。

・すぐにルーナを助けに行きたいアレス。焦るな、と声がかかる。それは、レイクであった。本当に風来坊。

・完全装備の魔法ギルドとヴェーンに忍び込むには、準備が必要だ。

・レイクに諭され、アレス、みんなと協力してもう一度ヴェーンに行き、ルーナを助け、ことの真相を明らかにすることを決意する。

・マイトと会う。魔法ギルドを追放されてきた変人。魔法を使わず空を飛んだり、地を走ったりする機械を研究している。同じ研究をしていたバタネンという魔族の親友がいる。ドラゴンマスターがキライ。かつて、彼の造った飛行船を落っことされたかららしい。アレスと仲良くなる。

・ヴェーンを浮かべている機械は、バタネンの魔道機関ではないかという話をマイトからきく。

□ ルーナの力

・リッツアでルーナを想い、青き星にむかってオカリナをふくアレス。

・一方、ヴェーンの鐘楼で幽閉されているルーナ。おなじく歌をうたう。

・ルーナの歌にヴェーン、脈動する。例の地下迷宮、魔法陣が輝く。死んでいた魔法陣が蘇ったのだ。そして、あまりの過負荷に魔法機関、暴走する。

・それを見ているレミリアと魔法皇帝。では、彼女こそが……。闇の中の潜むような笑い。

□ ヴェーン潜入

・おもしろいネタ、考えていません。(トホホ)力技ではなく、コミカルにいきたい。旅芸人の一座? う~ん……。

・ガレオンを巻き込んで、彼も一緒に行動させておく。これで、魔法皇帝はあらわれないから、レミリアひとりなら今度は負けない、というシチュエーションにしておく。

□ ゼノビア

・ゴタゴタを起こしたあと、ついにルーナを助けるためにレミリアとの対決。

・ミア、あなたはお母さまではない! 

・レミリアの正体、魔族の長、ゼノビアであった。

・ガレオン、ようやくアレスたちの云うことが本当だとわかり、ゼノビアと戦う。敗退し、逃げ去って行くゼノビア。

・ルーナを助け出すアレス。信じていたルーナ。ラブラブ。

・本物のレミリアも助け出される。魔法力はすべて奪われ、記憶もさだかではない。

・魔法ギルドは、宰相のガレオンとミアが導くことに。

・(魔法機関を壊して、ここでヴェーンを墜落させておくという案もある。そして、2巻のラスト付近で、みんなの想いで浮上させて機械城と対決でもいいかも? どうするか?)

□ 白竜のもとへ。

・ガレオン、アレスに白竜のもとへ案内してくれるように頼む。ガレオンが、ドラゴンマスターになるというのだ。

・引き受けるアレス。ほかのみんなとはお別れ。

・メリビアから船でホンメル島に向かわなければならない。船を借りにメリビアのメルに会いに行く。

・ガレオンとメルの再会。親友同士の絆。アレス、ちょっと感動する。

・一五年まえのことについて話すガレオンとメル。肝心なことはぼやかすガレオンであった。青竜の居場所など、ガレオンしつこく訊く。だが、わからない。やはり、いまわかっている竜は、白竜のファイディだけであった。

□ 船

・ガレオンとアレス、ルーナ、ナルは、メルの特別船でホンメル島へ。緊張している

アレス。ガレオン、アレスと話す。この世界のこと、魔法のこと、ダインのこと。伏線。彼の複雑な信条を描いておく。

・ルーナも複雑。ブルグに戻れるうれしさ。冒険がひとまず終わることの寂しさ。そして、なにより旅立ちの時と大きく違ってしまっているアレスへの気持ち。とまどっているルーナ。

□ ブルグ村、ダインの塚

・ようやくブルグにたどり着く一行。

・ダインの塚で、意味深なガレオンの発言。

□ 白竜の洞くつ。

・アレス、ルーナと共にガレオンを連れて白竜に会う。

白竜 「おおアレスか……。しばらく見ぬうちに、たくましくなったな。ん? おまえは、ガレオン。どうしたのだ、久しぶりだな」

ガレオン「……そうだな。ダインがあのようなことになって以来だ……」

白竜 「むぅ……」

ガレオン「ファイディよ。おまえに訪ねたい。この娘は、あの時の子なのか? あのダインが……」

ルーナ 「…………?」

アレス 「……」

白竜 「ガレオン、それを聞いてどうするつもりなのだ?」

ガレオン「新たな動乱が迫りつつある。わたしは、それをどうしても知らなければならないのだ。信じてくれ、ファイディ」

白竜 「……ふむ。ダインの親友であったおまえの云うことに間違いはなかろう。……そうだな、わしは、そう確信しておるよ」

ガレオン「…………」

白竜 「どうしたのだ? ガレオン」

ガレオン「フフフ……、ククク……」

・ガレオン、笑う。

ガレオン「……ククク。では、ついに時が来たということだ。世界にふたたび神を与える時がな!」

白竜 「ガレオン?」

ガレオン「その手始めに、おまえの身体をもらいうける、ファイディ!」

・ガレオン、魔法皇帝へと変身する。

白竜 「お、おまえはッ!?」

ガレオン「我が名はガレオン。魔法皇帝ガレオン!」

白竜 「ぐわぁ~ッ!!」

・ガレオン、白竜に攻撃する。

・白竜の身体、消失する。ガレオンに吸収された感じ。

魔法皇帝「新たな目覚めのために、おまえの力、使わせてもらおう、ファイディよ。そして、後は……」

ルーナ 「キャーッ!」

アレス 「ルーナッ!?」

・魔法皇帝、ルーナを魔法障壁かなんかに包み。我が手に。

アレス 「ルーナを放せ!」

魔法皇帝「すべてを手中におさめたとき、この世界はわたしのものとなる。邪魔をするというのなら、容赦はしない」

・アレスと魔法皇帝の戦闘。戦闘。

・アレス、こてんぱんにやられる。

魔法皇帝「ククク……、ハハハハハ…………」

ルーナ 「アレス~ッ!」

・ゲームと違って、ここでルーナが女神アルテナの転生した姿だとばらしてもいいかも?

・その場合は、もっとショックを大きくするネタが必要か?

・ルーナを連れ去られたここで、1巻の終わりとする。


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