LUNAR ETERNAL BLUE「最初期の企画メモ」

おそらくこれがLUNAR2としてのわたしが作成した最初期の企画メモです。火野くんが初期のあらすじをまとめている横で、それとはべつに自分の妄想を形にしたくて勝手に書いてたやつですね。

LUNAR1から10年後なんで、完全な続編として考えていますね。レイク(ダイン)とかメインキャラででてくるし……。

とはいえ、本編のゲームにつながるようなものもチラホラと見えていてそれはそれで面白いです。


          【LUNAR2  あらすじ】
                               1992/09/15
                               重馬 敬
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・これは私の持っているイメージを生で書いたもので、細かい設定の整合性やゲーム化の 為の考証などは入っていません。まあ、花の部分だけの抜き書きですね。(^_^;)
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・発端
 広大な砂漠を帆走する一隻の船から物語は始まる。
 ガレオンの役から10年。LUNARの世界は平和と繁栄を享受していた。機械城の残骸から見つかった魔法機関は、蒸気の力で魔法力を制御するものであった。それによって、あの巨大な機械城は動いていたのだ。
 魔法が主流のLUNARの人々にとって、この魔法機関を受け入れるのはたやすく、人々は大地や空中、そしてヴェーンの魔法使いによって補充される魔法力を元に、魔法機関を動かし、新しい形の文化を築きつつあった。そう、産業革命の目が出始めたのだ。
 魔法機関によって文明は発展し、やがて大陸の彼方の未知の土地にも目が向けられた。
 幾人かの勇敢な冒険者によって航路は開かれ、新しい土地が見つかった。そして、不毛の大地と呼ばれた辺境にも、人々は入植しはじめた。
 その辺境のさらに彼方には、広大な砂の海が広がっていた。かつて何者をも寄せ付けぬ障害であったこの砂の海も、強力な砂上艦艇の開発によって、徐々にだが人の知る領域は広がっていった。
 だがここ最近、何隻もの砂上艦が行方不明になる事件が続発していた。なにか未知の怪物が砂漠に棲んでいるのだと人々は噂しあったが、その正体は謎のままであった。

 そして今日も一隻の船が、帆に風を受け、砂漠を快走している。その甲板に、髪を風になびかせながら地平線を見つめ、たたずむひとりの少年の姿があった。その肩には小さなピンクのネコが一匹座っている。
 少年の名はヒュウ、メスのドラゴンの子供はミンク。
 ヒュウはヴェーンの魔法ギルドから派遣されて来た魔法使い。これが初仕事である。
直情型でおっちょこちょい、そして浪花節の彼は、決して優等生ではない。だが、その勇気と物にこだわらないずぼらさが買われて、この辺境の船へと派遣されたのだ。
 だが、初仕事の意気込みとはうらはらに、航海は単調で、ヒュウがする仕事はあんまりない。最近の船は、魔法機関に異常がない限り魔法使いの出番はあまりないのだ。
 砂の広がる海を見たり、船客相手に剣の練習をしたり(彼はドラゴンマスターにあこがれている)の毎日である。
(数年前、同じ様に船に乗る魔法使いだったヒュウの父が、謎の怪物に襲われて行方不明であるという設定もあり?)
 ちなみに、ミンクはここまでの旅の途中で彼にひっついてきた珍しい赤竜の子供である。(未設定)
(もし5つの玉の設定を使うなら、この時ミンクが持っていたというのはどうか?)
 船は砂の海の周辺に散らばる開拓民の村を巡る補給船で、貨客船である。船客の中で興味ある人物は3人。
 ひとりはいつもヒュウの剣の相手をしてくれる初老の剣士・ギバン(もちろんレイク)。年はとっていても豪快かつ凄腕だ。
 もうひとりは、拳法家の少女ジーン。美人。お姉さんぽいしっかりした性格だがマヌケ。何故こんな所を旅しているのかは秘密。どうも、彼女の一門のゴタゴタと関係があるらしい。カワイイくせに、異常にお金に細かくウルサイところが興ざめ。(大阪弁ってあり?)(未設定)
(「あんたお給料の3割は貯金にまわさんとあかんよ! 男は……甲斐性がいっちゃん大事なんやからね! そうやないといつも苦労するんは女なんや! うちのおねーちゃんは……いや、なんでもない……」)
(ウーン……プレイヤーに愛されないような気もする。もっとロリロリしたほうが良いかも?)
 最後は異様にガタイの良い僧侶・グラウド(前云ってたアビゲイルね)。
 彼はいつも船室にじっとこもっている。どうも別れた(いなくなった?)妻を探して長い旅をしているようだが多くを語らない。妙にシリアスで物事に懐疑的な姿勢を示すが、それがなんとなくギャグになっている。かなり高位のアルテナの神官であるように見受けられるが、本人は信仰を棄てたとかいうような事を口走っているのだが……?。
(魔法使いの方が良いかも? レイクをやめてコイツをガレオンにする手もある)
 砂漠の真ん中には、常に砂嵐が吹き荒れ、巨大な竜巻が巻き起こっている。その為、船は大きく迂回しなければならない。最大の難所だが、やがて船はそこにさしかかる。
 やっとヒュウの仕事も出来た。船員に呼ばれて船首の定位置につくヒュウ。そばにギバンもくる。
 とその時、とてつもない異変が起こったのだ!
(ここまでで、1のブルグ村出だし以下の情報量で描けるかな?)
(この出だしの所は、やっぱりトレジャーハンターにしたほうが良かったかしらん?
 快晴であった空は一転にわかにかき曇り、大嵐に! 風が吹き荒れ、船のマストにセントエルモスの灯が燃え上がる。
 その時、天空に一条の閃光が駆け抜けたかと思うと、分厚い雲を吹き飛ばし、巨大な光の柱が轟音と共に竜巻の中心につき刺さった。そして見よ! 竜巻は二つに引き裂かれ、竜の顎は開かれたのだ。
(あ、これこういう伝説があったことにしておくと便利! レイクが知ってるとか、これこそレイクがこの船に乗っている理由だとか。ま、イロイロ)
 船は猛烈な流砂に流され、その竜の顎に飲み込まれてゆく。
 そして、暗転……。

・出会い
 気がつくと、そこはラピュタであった(トホホ)。もとい、気がつくと太古の遺跡であった。周囲は嵐の壁が取り巻いている。ここはあの砂嵐の中であったのだ。
 そして、遺跡の中央には、荒れ果てた巨大な塔が建っている。
「これは……女神の塔!? だがなぜ……?」
 振り向くと、唖然とした顔のギバンが立っていた。そして、グラウドとジーン、ミンクの姿もある。他の船員や客の姿は見えない。はぐれたようだ。
(今思い付いたけど、この塔を遥か未来の本物の女神の塔にして、時間物をからめるという手もある。バック・トゥ・ザ物も面白いかも?)
「何がおこるか分からん。オレが調べてくる。おまえたちはここで待っていろ!」
 そう言い捨てると、ギバンは塔に向かって走っていった。
 置いてきぼりになった3人と一匹も、いろいろあって、結局後を追うことになった。
(ヒュウにだけ聞こえる少女の声とか、音楽とか、泣き声とか……)
 グラウドは、初歩的な回復の魔法しか使えない。どうやら奥さんや信仰の問題があって、かつての力が使えないらしい。
 塔の中は怪物やトラップが張り巡らされている。そして、なぜか心引かれるものがあって、先を急ぐヒュウであった。
 いろいろあって、仲間とはぐれるヒュウとミンク。偶然から(?)塔の中枢部へと現れる。そこには、あの時見た、光柱がまばゆい輝きを放ち、その中には人の姿があった。
 ミンクの止めるのも聞かず、その光に手を差しのべるヒュウ。光芒に浮かぶ美し少女の姿に魅了されたようだ。
 彼女が、アルテナの女神の転生した姿なのだろうか!?
 光に触れたとき、その輝きはヒュウをも包む。そして、膨大な力が彼の体に流れ込んだ。
「オレの中に力が!? これは、この魔法力はなんなんだ!」
(白竜の声でナレーションで説明するのも良いかも?)
 光が収まると、少女が歩み出てきた。不思議な瞳をした、だが魅力的な少女であった。少女は、ヒュウをじっと見つめると、まるで神託のように言葉を発した。
「わたしの名はルーシア。地球から、この世界の危機を伝えに来ました。わたしを……アルテナの女神の元へ連れていってください」
 そう云うと、彼女……ルーシアは、ヒュウの腕の中に倒れ、気を失った。
 そこへ、ようやくギバン、グラウド、ジーンもたどりつくのであった。

・双竜の迷宮
 全員女神の塔(?)の外へと出る。ルーシアも気がつく。どこか機械的な冷たい印象の彼女に、ミンクは反発。ギバンは、地球、つまり彼らの伝説の蒼き星から来たという少女に非常な興味を持つ。しかし、彼女は彼女がやってきた理由、そして地球やこの世界の事を語ろうとしない。ただ、アルテナの女神に会わせるように頼むのみである。
 グラウドは、複雑な反応を示す。
 とにかくここから抜け出さないことにはどうにもならない。
 ギバンは、先に塔を調べた時に分かったが、ここは高度な魔法機関の残骸があるという。そして、この地下には広大な迷宮が広がっている。そこには、まだ使用可能な魔法機関が眠っているかもしれないという。
 他に方法もないので、一行は地下の迷宮を探求することにした。
(ライバル出現であわてるミンクの心情。そのあてつけを理解できないルーシアなど、笑いを取りつつ心情描写する)
(最終的には、ルーナに会った後、ミンク対ルーシアで感情の表現をする。例えば……
「なんで正直になんないの! ヒュウのことが好きなんでしょ! 愛してるんでしょ! 使命ってなによ! やんなきゃいけないことってなによ! ずるい、そうやって何もかもごまかして!!」
「ごまかしてなんか!! ごまかしてなんか……ない……」
「うそつき!」
「あなたになんかに、分からない! わたしが、どんな思いでここへ来たのか、どんな思いで生きてきたのか……」
「分かんないよ! なによ! 自分ばっか大変なんじゃないんだからね! あたしだって、結構タイヘンなんだかんね。でも、あたしはあきらめない。だってヒュウが好きなんだもん。ヒュウが大好きなんだもん。だから……」
「あなたには……、分からない……」
まあ、てな感じで……これじゃあ小説だね。トホホ)
(あ、今思いついたけど、口づけをキーワードにするといいかも? キスで魔法が解けるっていうやつね)
 で、地下迷宮で一行は双竜に出会う。ここで、このエピソードを使うのはどうだろうか?
 双竜は、転生するアルテナのガーディアンとしてここに配置されている。もしくは、ルーシア用に置かれていた。または……思いつかない。(^_^;)
 で、双竜の助けで新しい砂上船を手に入れ、脱出する。

・敵の出現
 新しい砂上船で、とりあえず近くの村へ向かう一行。アルテナの居所はギバンに心当たりがあるというのだ。
 その航海の途中、突如怪物に襲われる一行。例の船を何隻も沈めているという謎の怪物だ。一行が力を合わせて戦うが、ちっとも歯が立たない。船は、怪物に飲み込まれてしまう。
 この怪物、実は人工の物だった。強力な魔法機関で動いている砂中戦艦がその正体。一行は強大な敵に取り込まれる。そして、なぜか敵はルーシアの事を知っており、彼女を捕らえることが目的であったようなのだ。
 直情気味のヒュウは、敵に立ち向かうが、たちまち痛い目に会って取り押さえられてしまう。ルーシアのために戦ったのに、彼女は案外無反応。それに反発するミンク。
 ギバンらは、様子を見るためにおとなしくしている。敵は、一行を親玉のところへ連れてゆくようだ。
 一行が連れてゆかれた部屋には、あのガレオンの機械城にあった紋章が飾られていた。そして、その前には超美形の美男子(実は男装の女性)が立っている。その男は、ギバンを見るなり叫んだ。
「きさまはレイク、いやかつてのドラゴンマスター・ダイン! ここで出会えるとはな!!」
 驚く一行。だが、レイクは冷静。
「オレの正体を知っているおまえは誰だ!!」
 この男こそ、追放されたバタネンのひとり息子(実は娘)シオン(シルフィーナ)であった。
(彼女は、新キャラのひとりと恋に落ちさせたい。で、最終的には敵を裏切るかな?
ルーシアの人格形成に役立ってもらいたい。死を賭けた恋の存在を知るっていうやつ)
 バタネンは失意のうちに狂い死にした。だが、彼の造った魔法機関のおかげで世界中の人間は恩恵をこうむっているではないか?
 彼は、父の無念をはらすために世界を相手に戦うことを決意したというのだ。彼の心は暗い復讐心に捕らえられていた。
 そんなことはさせない、とレイク。老いぼれに何が出来るかと高笑いするシオン。
もはやアルテナの女神はその力を失い(力を失った? どういうこと? と、ルーシア)ドラゴンマスターも腑抜けと、魔法を失った老いぼれがいるのみ。そして、あの方の予言通り、伝説の蒼き星より来たりし娘も我が手に落ちた。これで世界は我々のものだ。
 あの方? 我々? それはどういうことか?
 あの方が、復活され降臨されるのだとシオン。それは、まさかガレオンか? シオンは笑う。ガレオンなど、あの方の駒のひとつにしかすぎん。奴は知らなかったがな。
 それが、復活する邪神セレネス(この名前変えようよ)だ。
 いろいろあって、ルーシアを捕らえ、レイクを殺すべく敵が襲いかかってくる。
 それを、レイクと双竜が食い止める。この隙きにに早く逃げろ、とレイク。ルーシアは重要なキーである。このLUNARの世界に危機が迫っているのだ、と。
 逃げるヒュウたち。その背に、レイクの言葉が響く。ブルグ村へ行けと。そして、アレスに会うのだ。彼ならルーナを……。そこで言葉はとぎれた。
 ヒュウは、捕まっていた魔法使い見習いのチャドを助け、(もっと先の方が良い?)
逃げる。だが、追い詰められてしまう。
 チャドは、どこに通じるかわからないが、転送装置があるという。ええい、ままよと飛び込むヒュウ。その時、持っていた爆弾かなにかを投げる。敵が後を終えないよ
うに、転送装置を破壊しようというのだ。だが、その無茶によって、転送は正常になされない。
 彼らはいずこかへと飛ばされた。

・呪われた大地
 彼らは何だか分からない所へと転送された。そこは、あきらかに彼らが住んでいた所とは違う。なんだかとんでもない所だった。(ヴィジュアルイメージありません。
よろしく。トホホ)
「空を見て!?」
 ジーンの叫びに全員が、無気味な空をふり仰ぐ。彼らの瞳は驚愕に見開かれた。空に、あの美しい伝説の蒼き星が見当たらないのだ。ここは、いったどこなのだろう?
 と、ルーシアの様子がおかしい。彼女はふるえていた。
 それまでほとんど感情を現さなかった彼女が、恐怖の表情を浮かべている。そして、彼女はふるえる手でヒュウにしがみついた。
「なんてこと、ここは……」
 その時、天空に現れし物はなんと……。

 
 まあ、こんな感じかなと。(^_^;)(^_^;)


【おまけ】
・シオンと一緒にどこかへ転送されてしまうというのもありかも? 敵と一緒の道中 行というパターンね。とりあえず共通の敵と戦わないといけなから手を組む。
・シオンと飛ばされた先が、未来のLUNARで、そこでは違う歴史が流れている。 アレスはガレオンに破れ、機械城がそそりたっていて、世界を支配しているもうひ とつの未来、っていうイメージも面白いかも?
・そのもうひとつの未来では、ガレオンが黒き月と機械城で戦っていて、敗北寸前と いうのはどうか?

・ヒュウやルーシアが転送された先のアイディア。
月の裏側の不毛の荒野で、空に地球がないから驚いた。
真っ赤に錆びた機械城が頓挫していた。空には黒い月がかかっていた。
上と同じで、黒い月の代わりに赤い地球がかかっていた。
真っ赤な砂漠と化した地球が空に浮んでいた。
空にはドクロの月が浮んでおり、彼らは実は地球に来ていた。
彼らはもうひとつの黒い月にワープしていた。
そこには悪の大帝国がひろがっていた。
カエデやシダが広がる白亜紀の自然がひろがっており、恐竜がいた。
空には巨大な顔が浮んでいた。
空には巨大なリングが浮んでいた。
空には数万のヴェーンが浮んでいた。
数万年後のLUNARの世界に彼らは来てしまった。
数万年前のLUNARの世界に彼らは来てしまった。
蒼い地球の光の下でないとルーシアは生きていられない
蒼い地球の光の下でないとLUNARの人々は魔法が使えない、または
生きられないい。
海の底にいた
天井界にいた。
敵の本拠地の奥深く、中枢のさらに奥の皇帝の息子の部屋にいた。
そして、その皇帝の息子と友達になった。
月の中心部にいた。そこには魔法力の中枢があった。
宇宙の始りを見た。
西武開拓時代のアメリカにいた。
日本の戦国時代にいた。
もうなんも思いつかん。

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