LUNAR ZERO 没キャラクタ案
LUNAR前史の企画用にいろいろなストーリーやキャラクタを設定しましたが、その没になったもののひとつです。
没になったたくさんのものたちは、そのまま塩漬けになったり、別作品のベースになったり、一部のアイディアが流用されたりしました。
ということで、没はべつに悪いことではないのだ!(涙声)
■■ キャラクター案 ■■
○ レーヴ・フェザン
・本編の主人公。16歳。本職は、錬成術師見習い。筋はいいとマスターに誉められているが、修行に熱心ではない。ハーレント自由連合都市の首都、ハーツ在住。
・レーヴは月にとりつかれている、とは人々のもっぱら噂。工房の屋上を勝手に天体観測所に改築して、夜は月をながめ、昼間は文献を調べる毎日。
・彼は、魔法力は月がその源である、という異端の説を信じている。月にロマンを感じている彼は、いつかそこへいくことを目標としている。
・満月の夜に赤ん坊のレーヴは、マスターに拾われた。マスターから、月から賜った子供だと聞かされて育った彼は、月に強い興味を持つ。
・現状考えている設定は、月の古の管理人星竜の化身とマスターの娘との忘れ形見。というライン。
・後に、初代ドラゴンマスターとなる。
○ ルミナ・イシュミル
・本編のヒロイン。15歳ぐらい。世界を滅びから救うために、自分を月に連れていって欲しいと主人公のところへ転がりこんできた。正体不明の美少女。悪漢にねらわれている。
・彼女の体には、きわめて高度な魔法式が魔法陣として封印されている。じつはこれは、 伝説の錬成術師アーロンが形成した「時空の王」、召喚のための魔法式。魔法式は、彼女をゆっくりと「人間以上のもの」へと変異させている。
・この魔法式は、二式が対となっている。もう片方は、彼女の兄、カロスの背に描かれている。
・ちょっとブラコン。「完璧な兄」というフィルターを通してみるので、最初、レーヴが頼りなく、ついイライラしてしまう。しかし、物事をあるがままに感じ、夢を追うまっすぐなレーヴに、いつしか惹かれていく。
・後に転生してアルテナという神格をえる。
○ カロス・イシュミル
・ルミナの兄。19歳。聖アクナス帝国の近衛錬成術師。
・背中に、「時空の王」の魔法陣をもつ。カロスは、自身が究極の闇となるべく妹のルミナを欲している。
・「恐怖に打ち勝つには自身が恐怖となるしかない」が、彼の精神の基調。それは、ただひとりの肉親である妹を守りぬくために自らがかぶっている鋼鉄の仮面であった。だが、いつしかその仮面こそが、彼の本質となっていった。そして――。
・後に転生してゾファーという神格をえる。
○ ナイアルト卿
・聖アクナス帝国の摂政。年齢不祥。偉大な数学系の錬成術師。メガネの美青年。
・魔法力の乱用による世界の危機にいち早く気づき、その究極の解決のため、禁呪である「時空の王」の魔法を発動させようとする。
・時空の王は、世界中のすべての魔法力を統制し、懸念されている宇宙のエントロピー的な死を回避するためのただひとつの解決策であった。
・彼の本質は善ではなく、また悪でもない。きわめて冷徹な計算によって人類の業をふくめてすべてを背負うと決断した男。
・じつは、彼は魔族とよばれる魔法による人類の変異体。古の昔、人類に奉仕するために創造された。
・彼の行動理念は、人類への究極の奉仕。個としての人間というレベルでないことがポイント。全体のためなら個を切りすてることは是である。という考え方。
・外観はガレオンにそっくり、というラインで考えている。
○ 大錬成術師アーロン
・時空の王を召喚すべく、その魔法式を研究している伝説の錬成術師。
・だが、計画の最終段階で、アーロンは己の死と引き換えに被験者であるルミナを逃走させる。
・彼は、ルミナに伝える。「月へいけ! 月こそ、世界を……人々を救う最後の希望なのだ……」
○ ルーシア
・レーヴとルミナの娘。第1部終了時で生後2ヶ月。地球再生のカギをにぎる。
・主人公は、命をかけて、ルミナとルーシアを守る。そして、すべての未来をふたりに託す。
・ルーシアは、来たる日の地球復活のためにクリスタルに封印され、そこでゆっくりと成長することになる。
○ レッドサン、シアン、ノアルβ、スノー
・主人公とともに旅する仲間たち。それぞれ、赤、青、黒、白の竜へと転生する。
○シアン
・青色の飛びペンギンの子供。レーヴが孵化させた。ふたりは、親友である。シアンは、 おっちょこちょいでとんでもないおしゃべり。レーヴをげんなりさせることも度々ある。が、いつもはとても仲がいい。
○レッドサン
・ハーツのスラムを仕切っている不良少年団、「赤い兄弟」のリーダー。若干16歳の女の子。勝ち気でケンカっ早いが、義侠心の固まり。主人公のレーヴを(年上だが)弟のように気に入っている。
・ハーレント自由連合に行幸されてきた聖アクナス帝国の皇帝が暗殺されたおり、その犯人とされたリーヴをかくまい、街から脱出させる。その後、冒険をともにすることになる。
○ノアルβ
・古の大錬成術師が創りあげた真鍮とガラス製の人形。幼女型。
・毒舌、感情をもっていないフリが得意。なにか突っ込まれても、ワタシ、感情がありませんので、なにか? みたいにスルーする。
・本当は感情豊かなのだが、自分のもつものが本当に人間とおなじ感情なのか疑っている。もし人間とおなじものだと証明されれば、自分が心を持つと信じられる。だが、それを直視するのが怖くてブロックしている。
・偶然、自分を起動したレーヴを主と認めて強引にメイドとなる。本当は、そんなマスター認証機能はついておらず、ただのデタラメであった。
○スノー
・本名不明。東方の国から流れてきた双剣使い。ちょっと武士っぽい。21歳ぐらい?
・退屈がなによりもキライで、面白いことであれば善悪を問わず首をつっこむ。ただし、極悪なことはしない、できない。
・ナイアルト郷が面白いと思い彼の世話になっていたが、面白くなくなったので敵にまわることにした。今は、月に行くというレーヴのとてつもない夢を面白く思っている。
・本当に面白い、面白くないしか判断基準がない人。
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