夕張メロンNFTのアニュアルレポートが届いた

夕張メロンNFTのアニュアルレポートが届いた。
夕張メロンNFTを購入し、インタビューに応えると、特典として紙で送ってもらえる。

夕張メロンNFTのアニュアルレポート

初めてのNFT入手は、この夕張メロンNFTだった。結構前のような気がしていたけど、まだ約半年前、今年の3月の話。

その時点ではNFTという概念もよく解らないまま、新しい体験をしたいと思って購入したのを覚えている。

その後千葉工大の「web3概論」という講義に社会人枠で受講する機会があり、NFTやそれを取り巻く技術がおぼろげに見えてきた。

NFTとは、デジタルで作られた絵や写真などにブロックチェーン技術を使って「唯一無二」性を付与されたデジタルデータのこと。(Non-Fungibe Talken 非代替トークン)

デジタルデータはコピー可能なので、これまでは同じデータ形式では何がオリジナルかを判別できなかった。

それがブロックチェーン技術を使うと、絵画の原画や宝石のように「これが本物です」という証明ができる。デジタル証明書という感じだろうか。千葉工大の「web3概論」の成績証明書もNFTで配布された。

このNFTという新しい概念は、いろいろな可能性がある。

たとえばライブのチケット。暗号技術に基づいたデジタルデータなので、本人認証をした上で発行ができる。暗号通貨を使えば決済も可能となる。また転売する場合は一定の手続きが必要となる。転売するごとにちゃんと主催者に一定の手数料が入るような設計もできる。逆に転売不可にもできる。スマートコントラクトといって、発行時にプログラムを書いておけば、そのNFTの扱い方を事前に定義ができる。

この夕張メロンNFTを入手すると、7月には収穫された夕張メロンが送られてきた。めちゃくちゃ甘くておいしかった。僕は行けなかったけど、NFTホルダー限定の収穫祭があったよう。

送られてきたみずみずしい夕張メロン

また、このNFTを持ってる人だけが参加できる「夕張メロンコミュニティ」があり、そのコミュニティで夕張メロンの宣伝活動を報告すると、もらえるメロンの糖度が上がるというゲーミフィケーションも仕込んであった。

そういった一連の体験が、単にメロンを買うという行動よりも、さらに「夕張市」への関係が深くなった気がする。

アニュアルレポートを見ると、このNFTは300名以上の人が購入したらしい。夕張市の人口は7000人弱なので、約4%の関係人口が増加したことになる。僕も夕張市の「関係人口」にカウントされるようになった。

ちなみにこのアニュアルレポート、ちゃんと印刷して丁寧な装丁をして郵便で送ってこられた。PDFでメール配布すれば済む話なのに、こうやってリアル成果物として送ってもらえるのも嬉しい。おそらくPDFで送られてきたらこのような投稿を作成する事も無かったような気がするので、認知拡散に一役買ってると思う。

後から知ったけど、NFTは投機的な取引がけっこう多い。今回の夕張メロンNFTのようにちゃんと社会実装されたのは大きな実験だったと思う。

この体験を通して得た感覚が、web3というテクノロジーに引き寄せられた大きなきっかけとなった。

この技術が進化、拡散すると、面白いことがいろいろと出来るのではと思っている。

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