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DALL・E 3の生成画像をC2PAでAI生成を証明できるようになる

昨日OpenAIから下記のようなアナウンスがありました。

C2PAとは?

C2PA(Content Provenance and Authenticity)をDALL-E 3に組み込むことで、作られた画像の出所や変更履歴が分かるようになります。これにより、画像がどのように作られたかが透明化されて信用しやすくなり、アーティストは自分の作品を守りやすくなり、偽物や不正利用を防ぐことができます。つまり、画像が本物かどうかを簡単に証明でき、クリエイティブな世界がもっと自由で信頼できる場になるというわけです。

どうやって証明するの?

C2PAは、デジタル画像や動画に「情報のタグ」を付ける技術です。このタグには、誰が作ったか、いつ作ったか、どんな変更が加えられたかなどの情報が含まれます。作成や編集の度に、その情報がこのタグに追加されます。

  • 画像が作られるとき、その「誕生証明書」みたいなものが画像にくっつきます。

  • 誰かがその画像を編集すれば、その編集の内容も証明書に追記されます。

  • 画像を見る人は、その証明書をチェックすることで、画像の歴史を知ることができます。つまり、画像がどう作られ、どう変わったかが一目瞭然になります。

このシステムのおかげで、画像や動画が本物かどうか、どう変更されたかが簡単にわかり、インターネット上の情報をもっと信用できるようになります。

試しにそれが証明できるかを確認してみましょう。

画像の左上のアイコンから生成した画像をダウンロードします。

次のサイトに画像をアップロードすることによって、DALL・E 3で生成されたことが分かるようになるそうです。

このサイトを開いたら画面の右側にダウンロードした画像をドラッグ・アンド・ドロップします。

すると下記のような画面になります。

上の画像はChatGPTで使用されたとのこと。

画面右に次のような記述がある。

image.webp
発行元 OpenAI : 2024年2月7日
--------------------------------
プロセス
このコンテンツの作成に使用されたアプリまたはデバイスには、次の情報が記録されました。
使用するアプリまたはデバイス
ChatGPT
構成要素
image.webp
2024年2月7日
--------------------------------
このコンテンツ認証情報について
発行元
OpenAI
クリックして詳細情報を表示
発行日
2024年2月7日 15:27 JST

content credentials

下の画像を選択してみよう。

使用したアプリはOpenAI-APIで、使用した AI ツールはDALL·Eとのこと。

image.webp
発行元 OpenAI : 2024年2月7日
コンテンツの概要
この画像は AI ツールで生成されました。
--------------------------------
プロセス
このコンテンツの作成に使用されたアプリまたはデバイスには、次の情報が記録されました。
使用するアプリまたはデバイス
OpenAI-API
使用した AI ツール
DALL·E
アクション
Converted asset
The format of the asset was changed
作成済み
新しいファイルまたはコンテンツを作成
--------------------------------
このコンテンツ認証情報について
発行元
OpenAI
クリックして詳細情報を表示
発行日
2024年2月7日 15:27 JST

content credentials

これで何が分かるの?

これによって、ChatGPTで画像が更新されたことと、その前にOpenAI API経由でDALL・E 3のAI画像生成されたものであり、作成したのがOpenAIであることを証明しています。
ただ、どのユーザが出力したかという証明にはなっていないので、生成した本人かどうかはOpenAI社に問い合わせが必要になります。
もし画像が盗用されたら、生成した履歴と画像のメタデータを照合することで持ち主が誰なのかを証明することができます。

AI生成が普通の世の中になると、こういう仕組みが当たり前になるんでしょうね。


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