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「エアドロップ痴漢」が多発 問われる“匿名性の是非”からのテクノロジーに関する倫理観 / 2018/10/31モーニングCROSS出演まとめ"オピニオンCROSS neo"

<オピニオンCROSS neo:田中>

▼乗客女性の近くで画像送信「エアドロップ痴漢」

堀さん「松浦さん、いかがでしょうか?オピニオンを聞かせてください」

自分「それでいうと、先ほどのオピニオンの裏側の話をしたいです。テクノロジーの強みの裏側には、悪用の話があります。このAirDrop痴漢って、テクノロジーの悪用なんですよ。時間/距離の解消という点では、遠隔ですぐに送れてしまう。AirDrop自体は非常に便利なんですよ。例えばかつて、赤外線で画像を送りあっていたのが、今ではタップするだけですぐに送れてしまう。それができるのは良いことだけれども、それを悪用して痴漢行為に走ってしまう。

重さの解消でいうと、心理的な重さが少ないですよね。肉体的な行動を伴わずに、ボタン一つで送るだけで相手に嫌がらせができてしまう。この二点がテクノロジーの強みの悪用だと思います」

堀さん「本当だよね。でも悪用してそれが白日の下に晒されたときには、大きな罪を背負うことになるわけでしょ?」

自分「このときに、じゃあそのサービスを提供する側が改善するべきなのか。サービスを受けている側、ユーザーのリテラシーの問題なのかということですが…この点については、やはりリテラシーの問題だと思います。

変な話、ハサミだってテクノロジーですからね。物を切りやすくしている。ハサミのせいではないけれど、悪用して使えば殺人兵器にもなってしまう。それでいうと、ユーザーがそれぞれ個人で『良いモノなんだから悪用するな』というリテラシーをきちんと磨くべきだと僕は思います」

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宮瀬アナ「こういったテクノロジーが便利になっていくと、本当にその隙間を突いて…悪いことですけど、『こんなことを思い付いたの?』と少し感動してしまうくらい。今回のAirDrop痴漢も、正直よく考え付いたなと思ってしまったのですが…そんなところに感動している場合ではないですよね(笑)。そのアイデアを他のところに出してほしいです」

自分「やはり良い方に出してほしい。それを悪用の方向に考えるのは…。考えてしまうこともあると思いますが、きちんと周りのことや法的なところを考えてほしいですよね。リテラシーはそういうところも含めてだと思うので」

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堀さん「先ほど、番組中にAirDrop(で画像)が送られてきました」

宮瀬アナ「大丈夫でした?(笑)」

堀さん「松浦さんから…」

自分「いやいや、自分も堀さんから(画像を)受けましたよ」

堀さん「その前に僕も送っているんです(笑)」

宮瀬アナ「分からないところで飛び交っているわけですね(笑)」

堀さん「でも本当にうまいことを考えますね。それだけ日常生活の中に何か鬱屈したものがあるのかな。閉塞感もね」

自分「で、その閉塞感が(堀さんにも)出ているんですか?(笑)」

堀さん「ちなみに今日は地味ハロウィンで、港区おじさんと…」

宮瀬アナ「港区に憧れる女子でした(笑)」

(上記の補足。ハロウィン当日だったので、エンディングがそんな感じになりましたw)

▼放送後の補足

放送中には言いませんでしたが、テクノロジーは使う側に問題ありますが、100%使う側の問題というわけではなく、テクノロジーを産み出す側にも倫理観は必要だとは思います。悪用しやすい状況にあるってのは、テクノロジーで産み出されたツールを提供する側の問題もありますからね。なんでもゼロイチで捕らわれすぎないこと。

直近、公開されたこちらの記事。結構モヤモヤ考えてしまった。これに限らず、サービス/ツール提供時の倫理観って、どんどん大事になると感じます。もちろん、その倫理観を取っ払ったほうが、実のところユーザがしたいことに直結するのもまた事実。

そのバランス感覚は常に提供する側も受ける側もさらに強く問われていく方向になるのだと思います。


クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!