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「村社会から生まれた慣習や制度はぶっこわす」ことで、セクハラ問題とかをそもそも予防しましょうという話をしました / 2018/04/20モーニングCROSS出演まとめ

<オープニング:トップニュース>
▼日米首脳会談が終了 その成果は?

堀『日米首脳会談、どうご覧になりましたか?』

自分『日米首脳会談というか、ビジネスマンの会話。ビジネストークという角度で見た方がいいのかな。とにかくアメリカンファーストを貫かれていますし。「先々なんとかなるんじゃないかな」というのは、やっぱりビジネスでいえば甘い見通しで。

今、現状がこれだけやばいんだから「そんな先々の話をされても困るよ」という風に言うのは、単純に企業同士の会話で「今の弊社の現状を考えてみろよ」と言われたら「そうだよね」という話で。

見通しの部分でいうと、甘かったみたいな話をされても、それはちょっと違うんじゃないかなという風に思うんですよね』

堀『確かにそうですね。役人の皆さん、外務省も含めて「安倍総理とトランプさんが会えばなんとかなるだろう」という。本当にそれがお手盛りの計算だったらやばいですよね』

自分『やばいかなと。もちろん、そういうポジショントークとかもあると思うんですけど。あとは拉致の問題とうまく交渉カードみたいな形で使われたら、バランスの悪さというのは出てくるんじゃないかなと思います』

<朝駆けヘッドライン>
▼財務省・福田次官“セクハラ”改めて否定

堀『松浦さん、どう見ましたか?』

自分『いろんな切り口があると思うんですけど、「残念な人の残念大会」みたいな形で』

堀『大会ということは、残念な人たちを?』

自分『見ちゃってる。結果として残念になっちゃってるじゃないですか。「残念になっちゃってるな」という認識で見ているだけなので、どちらかというと「なぜそんな残念なことが起きたんだ」という原因の解決の方にもっと向いてほしいなと。残念だからこそ起きた盛り上がり、炎上を見ちゃってるような感じになっているので』

堀『「全体を見てくれ」と言うけれども、そういう話なのかな。どうなんでしょうね?』

~~~

堀『僕が社会人になった頃は、まだセクハラ・パワハラ通報窓口とかは無かったんですよ。しばらくしてから局内で整備されるようになって。整備されてからは、とにかく失敗の連続。ご本人が訴えて「分かりました、何とかします」と言って動いたら、その訴えた先の上司に「本人からこういう通報があったんですけど、本当ですか?」と確認をしたりして。「お前、言ったのか!」という話になって、余計にこじれるとか』

自分『仕組みで解決しようと思っても、結局マインドが解決されていなければ「合っていない仕組みが結局またトラブルを起こす」という実例なのかなと』

森田『各部署にそういうものがあれば、小言で済むんですよ。こんな大事(おおごと)になる前に小言で済む』

堀『コミュニケーションでね』

自分『コミュニケーションがしっかりしていれば』

ハヤカワ『中で解決すべきですよね』

▽その他、紹介されたニュース
・小野寺防衛省 自衛官暴言を謝罪
・硫黄山噴火 警戒レベル「入山規制」に
・中川宝塚市長 相撲協会に要望書提出
・南北首脳会談を前に「平和の家」公開
・北朝鮮 きょう「党中央委総会」開催へ

<東京インフォメーション>
▼クルーズ船「コスタ ネオロマンチカ」が入港

堀『どうですか? 皆さん、クルーズ船は』

自分『レインボーブリッジをくぐって大きいクルーズ船ってのは入ってこられないんですけど、ちゃんと入ってこられるというニュースを聞くと、それはそれで楽しみだなと』

堀『貴重ですよね』

自分『貴重ですから』

<今朝のイチメン>


自分『慣習だと思うんですよね。そういう慣習があると、考えなくていい。考えなくていいコストというのは、時間を使わなくていいから楽なんですけど。そこの楽に溺れてしまっているのは良くないかなと思うんですよ。今一度、いろんな仕組みとか慣習とかを壊したほうがいい。面倒くさいことが多々あるんですけど。でも、そもそも仕事ってそこに対してやるべき話だと思うので』

<WEBニュース クチコミランキング>

堀『メディア報道の在り方はどうですか?』

自分『報道するからこそ、わりと皆さんの認知が高いと思うんですよ。いわゆるメディアに関わる皆さま方の認知は高いのに、こういうことが起きてしまう。やっぱり「自分たちに振り返ってみた時にどう考えるか」という話で言うと、僕は組織の問題だと思うので。やっぱり硬直化しているところが問題かなと』

堀『ある意味、人柱でしょ? 情報を取れなくなったら困るし、「ここはこらえてくれ」と』

自分『というのはあるかもしれないけど、それはそれとして。やっぱり組織として、中の話としてセクハラとかの情報があった時に、適正に対処できるかどうか。人材の流動性も含めて、ちゃんと硬直化を色んなところでほぐしていかないと。判断の硬直化が結局これを招いているのかなと自分は思います』

<20歳未満が注目したニュースランキング>

堀『アマゾン、使ってない人いないんじゃないですか? どうですか?』

自分『プライム会員ですよ』

堀『動画を見る? 何用のプライムですか?』

自分『動画も商品(購入)も、もれなく使ってますからね。写真のバックアップにも使ってますし』

~~~

堀『一方でリアル書店の方も、逆にこういうサービスが増えれば増えるほど「でもリアル書店の良さもあるよね」ということで、価値がまた相対的に上がってきている』

自分『それでアマゾンもリアル店舗を作るような形でやってますからね』

堀『どうなりますか? 今回のG20の場などでも、こういう海外の企業が独占的に広くにまたがって商売をしている』

自分『国に依存するのか、企業に依存するのかというレイヤーの戦いというのは、今後どんどん増えてくる話だと思うんですよ。

国に税金を払う…ではなく、ある意味、「アマゾン税」だと思うので。ただ(国の)税金と違って、税金だとすぐに生活の利便性、道路が良くなったりとか(変化が)分かりにくいんですけど。アマゾンは(会費を)払えばいろんなサービスがどんどん増えて便利になっていく。そこの感じ方の差というのは、難しいところではあるんですけど』

堀『確かに。もう帝国ですからね』

宮瀬『一方で、一億人突破ということは私たちの個人情報をすべてアマゾンさんがきっちり持っていっているということですよね』

自分『だからアマゾン税かなと(笑)』

<オピニオンCROSS:松浦>

堀『松浦さん、テーマの発表をお願いします』

自分『はい。ちょっと過激にいってみましょう。「村社会から生まれた慣習や制度はぶっこわせ!」』

堀『さあ、まいりましょう』

自分『話題のお二方が出ております。そもそもこの事態、「空気の読めないおじさんと、非モテのおじさんが大炎上しました。以上」でいいですよ。

今日もいろんな切り口で話があったとは思うんですけど、結局「この人たちがどうして?」みたいな話になってくると、この人たちはそれぞれ変えていかなきゃいけないみたいな個別の話なんだけど。

見ている人たちにすれば、さっきも言ったんですけど「キャンプファイヤーを見ているに過ぎない」という状況だったら、それが起きないような形に考えてあげた方がいいかなと。ただキャンプファイヤーを見ているんじゃなくて、こういう「悲しい人」が生まれないようにするにはどうすればいいんだろう?という風に考えた方がいいと思うんですよね。セクハラとか、そういうものをやっちゃうような人とか。どうしてもコミュニケーション不足で…』

堀『仕組みづくりね』

自分『仕組み作りをちゃんと考えなきゃいけないんじゃないかと』

自分『いろんな悲しい人がいると思います。その中で悲しい人に欠けている力というのは、コミュニケーションにおける想像力と判断力だと思うんですよ』

堀『いつも自分も「なんであの時、あんな判断しちゃったかな」(と思う)。失敗の連続です』

自分『でも狭いコミュニティの中でやっていれば、そこは判断しなくてもいい。さっき言ったような、みんながなあなあで思っていれば「そうだよね、考えなくていいんだったら判断しなくていいよね」という感じなってしまうので、そればっかりになってしまっている。コミュニケーションにおける想像力と判断力が弱くなっている』

堀『判断してないんだな。ボールをみんなで回して』

自分『というのがあると思うんですよ。自分がこういうのを予防したいモチベーションというのは、さっきの米山知事、50歳なんですよね。年齢の話じゃないんですけど。さっき5年、10年と言いました。米山さんは、それで言うと10年前は40歳です。10年前はすでにセクハラがどうとか、研修とかも始まっていました。だったらいろんなものが解決されているて然るべき。10年前に40歳、ノリノリじゃないですか。判断力とか何もかも。そういう状況で知っていたはずなのに起きてしまうと』

堀『「援助交際はダメ」というのもね、言われてもう何十年…』

自分『言われてもう何年ですか、みたいな。それが起きちゃっていると。いわゆる悲しい人たちがまだまだたくさんいると思うんですよ。それは「なぜ起きてしまうんだろう?」という根本から話さないと直らないと思うんですよね』

堀『話しましょう。どうすればいいのかな』

自分『これは村社会における、ここ(「集団」と「仲間外れ」)なんですよ。コミュニケーションが鍛えられない原因は、村社会・村八分にあると思うんですよ』

堀『余計なことを言ったら「あいつは異分子だ」「厄介だ」とか』

自分『暗黙知があるから判断しなくていい。そして団結力があるから、全体が一様のコミュニケーションを取れていれば判断力は磨かれずに成長してしまう。前例主義、「前にやっているからこれをやろう」と変えることを考えずにやっている。

ただ、そうすると多様性と可視化が進んだ現在というのがいざそこに晒されると、全然合わない。ネガティブコミュニケーション、「いや、ここはダメでしょう」と言ったところで、それが嫌になっちゃう。というのが磨かれずに来ていると、「それ、セクハラだろ」と周りから言われても「いや、俺このままでやってきたんだけど何が悪いのかな」みたいになってしまう。それが良くないのかなと思うんですよね。

一昨日のテレビ朝日の会見も、記者クラブ以外は基本締め出しだったそうですけど』

堀『ハフィントンポストの記者さんが「入れなかった」という風にTwitterで言っていましたけど』

自分『それも判断の放棄だと思うんですよね。異分子を入れたらいろいろ面倒くさいから、という風にコミュニケーションの放棄だと思うんですよ。それが結局、セクハラが容認される機関につながってしまうと思うんですよね。

面倒くさくても判断する。先送りにする、みんなに聞いてみる、部内で考える…という風に考えちゃうと、どうしてもそこで判断が鈍ってしまう。それは良くないと思うんですよね。昨日言ってました、西田さん』

堀『早いですね(笑)。4月19日、昨日の(モーニングCROSSで)』

自分『昨日ちょうどこの話をしていたと思うんですけど、西田さんが最後にぽろっと「文化はなかなか変わらないから、むしろ制度が必要だよね」という風に言っていたんですよ。そうだと思うんです。文化はなかなか変わらない。さっき5年、10年で変わらないという話があったんですよね。でも、それで生み出されてしまった制度の方をぶっ壊すことで、この文化をちょっとずつでもいいから変えていかなきゃ。

例えば、記者クラブというところはぶっ壊さなきゃいけない。野球部の丸刈りとか。要するに前例主義みたいな形で、みんな考えなくて「とりあえず頭を丸刈りにしとけばいい」と。

土俵の女性禁止の話でいうと、(多々見市長が)倒れて(観客の女性が土俵に)上がって、(行司が)アナウンスして問題になったじゃないですか。あれも判断力とかがちゃんと磨かれていれば、そんな台詞は言えなかったはずなのに』

堀『制度に縛られちゃう。慣習に縛られちゃって判断ができない』

自分『ちゃんと判断力があれば、そんなことを言わずに適切に対処して「それはそれ、これはこれ」という話になっていたはずなのに、あれが出ちゃう。そういうのが問題だと思うんですよね』

自分『だからこそ、文化はなかなか変わらないんだったら、そういう文化が生み出した慣習や制度をとにかくぶっ壊していく。例えばリーダーシップトレーニングだったり、という部分で壊していくべきだと思うんですよね』

堀『5年くらいで見直しみたいなのを最初に設計したらいいかなと思ったりしますね。記者クラブみたいな在り方も、良い面・悪い面があって。どちらかというと弊害の方が大きいかなとも思っているんですけど。誰も何も区切りもなく、ずっと続いているじゃないですか』

自分『結局、前例主義になっている。良いところがあるのもすごく分かるんだけど。それは何かしらの文化が生んだ記者クラブという制度が、良いことだから生まれたのは百も承知で。

でもそれをやっていたら変わらないから、そこを変える勇気ですね。チャレンジしていかないと、いつまで経ったってこの問題、最終的に「悲しい人」がずっと生み出され続けると僕は思います』

堀『“想像力と判断力”、ここがポイントです。ありがとうございました』

▼オンライン発言

<ニュースHORIC>
▼拉致問題解決への道は? トランプが見せた“本気度”

堀『松浦さん、日本は何をしていくべきか。どう思われますか?』

自分『米朝会談のカードの1つとして拉致問題が入る・入らないという話はあるかもしれないんですけど。でも今の前半の話にあった通り、(拉致問題が)入ったら何かしらの経済的な…「じゃあこれやってね」みたいな話になると思うんですよね。それで言うと、日朝でつながりになるような連動策になるかどうかというのを見た方がいいと思います』

堀『皆さんの意識調査、結果はこうなりました。「今回の日米首脳会談で拉致問題は進展すると思いますか」。(結果が出る)「思わない 1959票」、シビアですね。「思う 477票」、「わからない 417票」ということで』

<エンディング>

堀『今日もあっという間でしたけれども、松浦さんいかがでしたか?』

自分『森田先生の「睡眠の質を上げる」。これは働いていると、やっぱりそこを考えないと。常に頑張って働くというところに考えなきゃいけないポイントをあらためて教えてもらったなというのはあるんですけど』

▼後日ツイート


クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!