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泣く子と赤メガネとIT規制とちょっとだけビットコインの話 /2021/01/21 文化放送「ニュースワイドSAKIDORI」 出演セルフまとめ #サキドリちゃん

文化放送「ニュースワイドSAKIDORI」に2021/01/21に出演しました。その際、発信した情報のセルフまとめです。


斉藤さん「松浦さん、パネルクイズアタック25のチャンピオン経験者として、番組の予選出場をなさったんですよね。」

自分「したんですよ。残念ながら、落ちまして。ちょっと久しぶりだったので。あと、問題難しかったなというのもありましたね。」

斉藤さん「結構ライバル多かったですか?」

自分「そうですね。30〜40人くらい。」

斉藤さん「年齢層は?」

自分「若い方から上の世代の方までいらっしゃいます。実は今日ですね、予選の問題は出せないんですけど、どんな問題が出たのか雰囲気が掴める問題を持ってきまして。」

斉藤さん「類似クエスチョン!」

自分「予選問題は時事の問題と最近の話題の問題と、昔からあるような知識問題が出されます。例えば、時事問題。昨年の紅白歌合戦、『角川武蔵野ミュージアム』で『夜に駆ける』を披露したアーティストといえば誰?」

斉藤さん「はい!YOASOBI。」

自分「正解!」

永野景子アナ「あたし寝てたもん。」

斉藤さん「(笑)」

自分「他にも例えば、囲碁で昨年最年少で名人、王座、十段を獲得した棋士といえば誰でしょう?」

斉藤さん「芝野虎丸!」

自分「正解!名前が印象的ですよね。あと、昔ならではの知識問題。童謡『青い眼の人形』で、アメリカ生まれの人形はどんな素材でできているでしょう?」

永野アナ「はい!セルロース!!」

自分「ちょっと違う...!」

永野アナ「セルロイド!」

自分「正解!」

斉藤さん「セルロースはまたちょっと別のもの(笑)お肉だね。こういう誤答を聞いて、ちょっと笑っちゃうことってありますか?」

自分「ありますね(笑)あとは、ことわざで、道理の通じない相手には黙って従うしかないということを『泣く子と何には勝てぬ』というでしょう?」

斉藤さん「はい!...鬼?」

自分「うーん、違う。正解は『地頭』。ことわざ問題って今はなかなか日常生活では出てこないようなものを問われたりする。」

斉藤さん「地頭って、地主のことですか?」

自分「そうですね。昔の領主のことです。こんなようなのが出てきて、『ああ、思い出せない』となって負けてしまいました。」

斉藤さん「これだけマスクをしたまま喋っても、赤いメガネが曇らないんですよね。」

自分「ははは(笑)」

〜〜〜〜〜

斉藤さん「その赤いメガネ、曇らないわけですね。」

自分「そう、実はレンズがないんです(笑)」

斉藤さん「完全に忘れてました。メガネと顔が一体化してるんですよね、松浦さん。」

自分「覚えてもらうためにかけているとも言えるので。セルフプロデュースの一環です。」

永野アナ「コンタクトはされているんですよね?」

自分「してます、はい。」

斉藤さん「パネルクイズアタック25で優勝したときの色が赤なんですよね。ずっとメガネもスマホも時計もマフラーも赤というね。

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『ブリーフィングルーム』

斉藤さん「今日は松浦さんに、今アメリカで急浮上している『IT規制論』をテーマに、お話を伺いたいと思います。

トランプ前大統領のTwitterアカウントがストップさせられましたよね。連邦議会議事堂襲撃事件なんかあったら、当然のことだとは思うんですけど。あれはようやくといった感じですよね?トランプさん、今までもかなりフェイクニュースの発信が多かったですから。これ、どう分析していますか?」

自分「ただ、とはいえ、『発言の自由』ですよね。どこで線引きをするかを明らかにしなければならない。今回も、直接の発言を問題視しているわけではなくて、あくまでも『煽り立てた』『扇動した』っていうのが理由とTwitter公式も発表しています。」

斉藤さん「トランプ前大統領の支持者の方々は、『パーラー』というSNSを利用しているんですか。聞いたことないですが。日本にはない?」

自分「日本にもありました。過去形です。パーラーというアプリケーションはiphoneやAndroidからも削除され、かつそのサービスを提供しているアマゾン(アマゾンのサーバーを使っていた)からも締め出されてしまいました。」

斉藤さん「これはなんででしょう?」

自分「表現の自由とはいえ、『危害に繋がるコンテンツについてちゃんと確認しているのか』っていうのを、この場を提供している会社から詰められてしまい。『そういうアプリはうちのストア上では提供できません』という形で削除されました。」

斉藤さん「トランプ前大統領の支持者はなぜパーラーをそんなに利用していたんですか?」

自分「TwitterやFacebookは誹謗中傷をやりすぎると止められるわけなんです。でもパーラーはそこがOKなんです。」

斉藤さん「なんでそこがOKなんだろう...(笑)」

自分「パーラーという世界観ではOKになっていたんですけど、でも結局それを支えるインフラであるAmazonがダメとし、サービス提供停止になってしまいました。」

斉藤さん「そりゃあそうですよね。でも結果的には表現の自由が侵害される形になっているってことですか?」

自分「そうですね。一方、トランプさんのTwitter永久停止についてTwitter社は『表現の自由は侵害していない。あくまで"煽り立てたこと"が問題』としている。そもそも、Twitterは『ヘイトはNG』とポリシーに書いている。

もうまた一方で、自由に発言できる公共性という見方もありますよね。

さらに、TwitterもFacebookも広告でご飯を食べている企業だから、企業が設定したルールに従うのが筋じゃないかという見方もあります。」

斉藤さん「でもよくもそんな非常に偏った意見や嘘のニュースを流すような方々を存在として認めていましたね。」

自分「でも今の日本のインターネットでも、笑いとしてオカルトなニュースや都市伝説を見ようと思えば見られますよね。」

斉藤さん「松浦さんも結構その手のサイトはご覧になっているんですか?」

自分「"おもしろ"サイトであれば。いわゆるフェイクニュースは見ませんが。虚構新聞というサイトがありますが、おもしろおかしくネタにしていますよね。でもあれ、信じちゃう人もいるって指摘もあります。そこをどこまでカチカチに規制するのか、それとも許すのか。ほら話前提で、おもしろおかしく話をする人もいますよね。」

斉藤さん「かつてそんなアナウンサーもいましたね(笑)」

自分「虚構だからといってほら話が全てダメなのかって考え方もあります。意見の多様性を自由の国アメリカが今一度問われている現状ですよね。」

斉藤さん「アメリカ合衆国憲法修正第1条で、『表現の自由』を保障していますよね。しかし、トランプさんが現職大統領だったときに、8870万人もフォロワーがいるTwitterアカウントが永久停止されたわけじゃないですか。

前国連大使のニッキーヘイリーさんは『アメリカ大統領は言うまでもなく人々を沈黙させようというのは、中国で起きていることだ。我が国であってはならない。』なんていう声明を出しています。こういう意見が出てくるのも、当然といえば当然なんでしょうか。」

自分「そうですね。あとアメリカには通信品位法230条というのがあって。」

自分「SNS運営企業は、不適切な投稿を掲載したり削除したりしても法的責任を問われなかった。SNSは人々が意見を交わす『掲示板』のような情報基盤に過ぎないと位置づけられているからこそ、ギリギリまで保てる。消すも消さないも企業の勝手というわけです。」

斉藤さん「あまりにも世界の至る所に流布しすぎてしまうので、影響は甚大ですよね。」

自分「そうなんですよね。私が今SNSに関して思うことは、Twitterのアカウントをどういう理由でフォローするのか。信頼か、それともおもしろおかしさで注目してなのか。フォロワー数は信頼の証ではありませんよね。フォローやRTをすればするほど、その人の発言が拡散します。従来のTVやラジオは信頼の担保はされていたが、それが今ないとも言えるからどうにかした方がいいんじゃないかと思います。でも、フィルタリングがないのはある意味自由ですよね。そのバランスをどう取るのか。」

斉藤さん「ちょっと自由度が高まりすぎてしまったので、流石にこういう世の中になってしまったということなんでしょうか?」

自分「そうですね。だからそれを法で決めるのか、ルールで決めるのか。例えば、日本には道路交通法があります。でも、そもそも車やバイクに乗るみんながルールを理解して節度を守れば、なんとかなります。80kmで走ろうが120kmで走ろうが、運転が上手い人がきっちり信号さえ守っていれば成立する。でも、怖いですよね。だから、速度の制限がある。SNSの発言や行動も自由だけど、ある一定のルールをどこのラインで引くかがポイント。」

斉藤さん「そのスピードに乗れたときってすごく気持ちいいですよね、SNSって。永野さんポカンとしてますけど。SNSおやりにならない?」

永野アナ「やってるというほどではないです。だから、スピードに乗ったときに気持ちいいとかよく分からない。」

自分「でも、見ることはあるんですよね?」

永野アナ「はい、あります。」

自分「見る人がいるからこそ、ある発言にたくさん注目が集まる。注目が集まれば、発信せずに見てるだけの人にもその発言が届いてしまう。そんな状態になっているわけですよね。」

斉藤さん「僕がスピードに乗れたときに気持ちいいって言ったのは、自分が発信者になったときのことです。」

自分「SNSのアカウントという"車"に誰しも乗ることが出来る。誰もがアクセルを踏める。そんな"車"を制限なく走らせたら、そりゃあ気持ちいですよね。」

斉藤さん「でも"車"から振り落とされるようなすごい痛い目に遭うこともあるので。スピードの出し過ぎ注意なわけなんです。」

自分「そうです、そうです。で、日本だとプロバイダ責任法があるので。違法行為を禁止する利用規約で、ある程度制限をかけられます。アメリカはもっともっとゆるい。

日本ベースのソーシャルメディアはありましたし、もちろん今も稼働しているものがいくつもあります。でも今主流のSNSはあくまでもアメリカのルールなんですよね。1番ゆるいルールが広まってしまう。中国であれば完全に締め出しですが。各人が"自由"をどう捉えるか。お上が決める話でもないと僕は思うんですよね。」

斉藤さん「トランプさんのTwitterアカウント永久停止は色々考えさせられるところがありましたね。」

斉藤さん「ここで松浦さんのリクエスト曲をおかけしたいと思います。曲名をご紹介いただけますか?」

自分「KANさんの23歳という曲です。」

斉藤さん「なぜこの曲を選ばれたのでしょう?」

松浦「実は先々週、弾き語りのツアーがはじまったのですが、その初日2日目の東京公演が延期になっちゃいまして。その個人的な残念の思いをリカバリーするという意味を込めてお送りします。」

永野アナ「松浦さんのリクエスト、KANで23歳でした。改めてこの曲を選ばれた理由は?」

自分「去年の11月にアルバムが出まして、その表題曲なんです。そもそもラジオっ子として、札幌のSTVラジオで育ちました。そして高校生以来ずっといままで欠かさずラジオも音楽も聴いてるアーティストはKANさんで。それこそ『愛は勝つ』がヒットする前から。コンサートも行っています。で、リクエストの機会をいただいたので選んでみました。」

斉藤さん「これなんて素敵な歌詞なんだろうと思いますね。」

自分「これから年度が切り替わる時期ですが、昔を振り返りたくなるような感覚で。KANさんが23歳を振り返るような歌詞になっていますし。かつ今58歳なんですよ。こんなに美しく23歳を振り返れるような人生を歩んだ人ってすごいなと。」

斉藤さん「歌詞の一行目『23歳の僕は大学の5年生』っていうところから、グッと掴まれますよね。情景がバッと思い浮かぶようなね。」

永野アナ「アパートが新中野っていうのもなんかリアル感がありますよね。」

斉藤さん「KANさんの23歳をリクエストしてくださった松浦さん、とにかくロマンチストでございます。」

自分「(笑)」

斉藤さん「でもロマンチストとして生きていたって、IT規制にぶち当たったら場合によっては気分が悪いじゃないですか。IT規制は今後バイデン政権の元で、どのように進んでいくと思われますか?」

自分「バイデンさんも今の現状はどうなんだって言ってるんですよ。今のままでいいとはならないはず。バイデンさんはITの優先順位がそこまで高くはなさそうですが、でも過去の発言を見ると良くないと思っていることは分かります。昨年も『Facebookは嘘だと分かっている情報を広めている』という発言がありました。こうした背景から、自由度は今よりは下がるかなと思います。」

斉藤さん「トランプさんの4年間があったから、ここまでSNSも発達しつつ荒れ放題になった面もありますよね。」

自分「そうですね、僕は加速したと思います。ただ、トランプさん時代で加速したというだけで、結局この問題にはいつかぶち当たると思っていました。変わるべき時期がちょっと早めに来た感じですね。」

斉藤さん「GAFAが巨人としてIT界では君臨しているわけですけど、この中で1番マズい状況にあるのってどこでしょう?」

自分「どこがマズいってわけでもないんですけど、全体的に変わるべきところがあると思います。

民主化ってそれぞれに権利があり、意見が主張できるもの。Twitterも誰でも発言出来る。とはいえ、最終的には中央集権なんですよね。GAFAなら、それぞれの根っこの人。政治であれば最終的な責務を負う人は首相ですが、企業だとそこが少し分かりにくい。

民主化であれば、本来はもっとユーザーに委ねられるべきだけど、そこまで行ってない。僕はインターネットの未来を信じるロマンチストとして、ユーザー同士が互いの発言や行動を認め合うことが担保出来る形にして欲しいかなと。非中央集権ですね。それでいうと、1つ実現している世界があります。ビットコイン。」

斉藤さん「やっぱりそうなんだ。信頼しあっているからビットコインの価値が生じているわけです。」

自分「中央に人がいないインターネットならではの認証や信用の仕組み。今は注目の仕組みなんです。信用の仕組みが構築されるような形になると僕は信じています。」

斉藤さん「外国の店を畳もうかっていうところが、現金かビットコインかで売れるわけですよ。で、10年後の価値を考えたら現金ではなくビットコインだって仰ってるバーの店主さんがいました。びっくりしましたね。」

自分「国から価値が担保されているのが現金で、ユーザーから価値が担保されているのがビットコインですね。」

斉藤さん「ちょっと話ズレますけども、ビットコインって自分の手元にあった方がいいんですか?」

自分「個人的には、もしなんだかよく分からないと思っているなら、1回試しに使ってみるのが仕組みを理解するのにおすすめです。現場主義じゃないですけど。」

斉藤さん「確かに。今度はそんな話も含めてご披露いただければと思います。ありがとうございました。」  

永野アナ「『ブリーフィングルーム』、今日のゲストはスマートニュースコンテンツマーケティングディレクター・松浦茂樹さんでした。」


クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!