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生きていること、それでいい

自分とその住んでいる場所って何かしら縁があるんでしょう。

僕はいまミラノに住んでいるのですが、どんな経緯だったのかを少しシェアしたいと思います。最初のミラノの第一印象というのは大学生だった頃TVで見た「ファッション通信」という番組の中で、ファッション・ショーが行われるということで紹介と言うか、取材中の街の様子などを放送していました。
最初見た時にミラノ大聖堂の一部が写されていていたんですけれど、第一印象はそれを見て理由はないのですが背筋に何か悪寒が走るというか、なぜだかぞっとしてものすごく嫌な感じでした。後に考えると今でもそうなんですが、こちらの大聖堂の教会の建築スタイルでゴシック様式というのがあるんですが、あれが苦手なんですね。彫刻によっては白い大理石の細かく彫られたものがなぜだか骨に見えたりして何ででしょうか。理屈じゃなくてとにかくあまり好きではないです。
とは言いながら最初にイタリアに着いて数ヶ月過ごした妻の実家以外は本当にここミラノにずっと住んでいる。そして今年ついに四半世紀目に入ると思うと、ちょっと本当にそんなに長い間いるのかと自分でも驚きます。

たぶんこの次に出てくるべき話は、ありきたりな普通のインタビューなら仕事の事とかでしょうけれど、僕のケースはたぶんかなり稀な方で、イタリアに住んでいるならばデザイン?!
音楽?かなと結びつけてしまうかもしれないでしょう。
期待を裏切って、ごめんなさい。全くそういう皆さんが描いているヨーロッパのイタリアというイメージ話は僕からは出てこないんですよ。今でもちょっと気が向いたらギターを弾いたりできたらいいなぁなんて思うのですが、音楽は全くダメなんですよ。音楽系の習い事を子供時代一つでもやっていたらと今でも残念に思います。そんな感じですから歌も歌わないです。
はいよくオペラ歌手とか聞きますからね、ここの土地柄だと。

さぁそれなら、建築とかデザイン関係?と聞かれてもノーというしかないんですね。えー?まぁ、そんならラテンのリズム関係。ダンスや踊りは・・・全然ダメです。おい本当かよー!そんならイタリアに居る価値ないじゃないですかとまで言われそうですね。ほんとうに頭から尻尾までカッコつかないです。

僕もこれだけ長くいるというのは、まぁもちろんここに生活基盤がある家族を持っているということが、大きな理由の為。
それがあって、ここにいると言えば唯一世間的には通じる消極的理由にはなると思います。
みなさんはどんな人生を歩いてきたのでしょうか。
これまでどんな体験をして今、地球の反対側で、僕の書き散らしている文に目を通してくれているのか?
何と言ったらいいか、僕がここで書き綴っていきたいことって実は小さい話で表彰されるとか羨ましがられるというようなカッコイイ話ではないけれど、何か聞いていたらいつの間にか時間を忘れて、自分の中にあるつい嫌だなぁと思ったり、疲労感を覚えるようなことを少し視点を変えて見ていけるというか、いつの間にか軽くなったりするようなお手伝いができればいいなぁと。そして本音で書かれた飾りのない文章って、本を読む人なら経験あると思うけど、けっこうストーン、時にはドサッと入って来ますよね?僕は日本人でこうして日本語で書いていますけれど、そういう自分で思うことを無駄なく速く文で表現できる人になりたいですし、そのために続けます。
一つだけ言わせて下さい。もしここまで読んでいただいた方、もうあなたは素晴らしい方です。こんな僕の文章をここまで読んだということは言語理解力が高くて、忍耐力のある人です。誰が言わなくても僕が断言します。
それでは次回まで。

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