昭和歌謡大全集 村上龍

村上龍の得意な戦闘を、戦争やゲリラ戦などの大きな世界観ではなく、近所の小競り合いという舞台で表現した作品。
若者たちとおばさんが揉め、仕返しの中で殺し合いに発展していくという、びっくりするような本だった。

本の設定は面白かったが、愛と幻想のファシズムや半島を出よ、ヒュウガウイルスなど、著者が調べ尽くしで、壮大な世界観で描く戦闘系小説の方が好みだとわかった。

余談だが、この本に出てくるノブエとイシハラは半島に出よに繋がってくるのがわかった時、少し興奮した。
個人的には、この本の販売価格が1262円に税込で1300円になっており、消費税3%の時代は知らないから、それだけ昔の作品なんだなあ。とおもった。

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