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【MACAP M7D】1ヶ月使用レビュー【エスプレッソグラインダー】

新しいエスプレッソマシン「Rancilio Silvia Pro」の相棒として、「MACAP M7D」も同時購入していました。

使用して1ヶ月経過したので、使用感をまとめておきます。

これまで使っていたグラインダー「VARIO-V」

これまで使っていたエスプレッソマシン「Rancilio Silvia」の相棒は「VARIO-V」でした。

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このグラインダーは国内でも海外でも家庭用グラインダーのおすすめランキングでだいたい上位に入っています。当時は全く知識がなかったので、そのおすすめを信じて購入し、使っていました。

40段階の挽き目調整ができるのですが、実際にエスプレッソ用として使っていたのは3,4,5の3パターンでした。1段階変えたときの味の変化が大きいと感じるようにもう少し細かい調整ができるといいなーと思っていました。逆に3パターンしかないので、メッシュ調整はとても簡単でした。

購入の決め手

「MACAP M7D」の決め手は使ってみた時の感触が良かったから。

エスプレッソのワークショップで触らせてもらったことがあり、非常に使い勝手の良い印象を受けました。非常に短時間で挽くことができ、ポルタフィルターでドーシングスイッチを押せるのは便利だなと感じました。

グラインダーも高価なものなので、全く情報のないものは避けたく、かといって無難に王道(MAZZER)をいくのも面白みがない。加えて、予算€1000で買える中では見た目も良かった。そんな訳でエスプレッソマシンと同時購入です。

実際に使ってみて

まず、家に置くには大きいです。我が家ではかなり隅の方に設置していますが、それでも存在感はあります。

使い始めた時の最大の難点はメッシュ調整がとても大変でした。1杯のコーヒーを淹れるために豆を200g以上使った日もありました。

いろいろ試して分かったのは、豆の状態と挽き目の目盛り設定だけでなく、ホッパー内の豆の量も影響していること。業務用なのでホッパーには1.3kgの豆を入れることができます。そして、ホッパー内にある程度の豆を入れた状態での使用が前提とした設計と思われます。そのため、ホッパーが空に近い状態では、細かい挽き目に設定していても、エスプレッソがさっと落ちてしまいます。感覚的には200g以上の豆を投入して、刃の方に負荷がかかるようにしておかないと、安定しませんでした。

最初の頃は、ホッパーに豆200gを入れて、抽出が終わったら取り出すを繰り返していました。豆も500g以上冷凍庫に保管しておき、常温保管の豆が200g以下になると付け足していました。ですが、この方法だと新しい豆と古い豆が混ざり、豆の状態が安定しない問題がありました。

そこでホッパーを取り外し、ディストリビューターを乗せる方法を試したところ、挽目がぶれませんでした。豆をこのくらい投入して

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ディストリビューターを乗せて

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刃と刃の間に豆が落ちるまで1~2秒挽く。もしくは刃と刃の間に豆が残っている状態

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だと、1~2秒挽く必要ないです。前日の残りなら味に大きな影響はありませんでしたが、2日以上経過している場合は潔く捨てるしかなさそうです。ロスにするくらいなら毎日1杯淹れた方が良さそうですね。

刃と刃の間にある豆はおよそ15gで、これを取り除くには、挽いて落とす、もしくは刃を取り外すしか方法はなさそうでした。

こんな感じで、日々どうすればロスを減らしつつ、美味しく淹れるかの試行錯誤が続いていました。

その他、グラインダー新旧比較等はこちら。

まとめ

バチッと決まった時のエスプレッソはお店クオリティです。1杯分だけ挽くならディストリビューター方式、数杯分挽くならホッパーを使うことで家庭でも十分使えます。1秒で約4g挽けるので、ドーシング時間も短縮できます。

注意点としては浅煎りの豆はジャムる可能性があるということ。僕はまだ体験していませんが、実際にお店で使っている方や海外のレビューにはそういった話がありました。(電圧を上げることで解決するかも?とのことらしいです)

慣れるまでは空振り続きで、すさまじく打率は悪く、打率を上げるまでの道のりは険しく泥沼ですが、そこが魅力とも言えます。

ステップレスグラインダーならではの楽しみ方として、ホームラン狙いの強振設定を突き詰めるか、安定感重視の安打製造機的な設定でいくかもあると思います。

しばらくグラインダーを買い換えることはないでしょうが、Varatza Sette270、Niche Zero、EUREKA Atomは気になります。

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