見出し画像

実務補習を終えての雑感

2回目の実務補習が終わった。
参加した地域は1回目・2回目共に広島。
参加してみて、参加するまでは分からなかったことや、こうしておけば良かったことも多かった。
2次試験の合格発表が終わったら、間もなく2月の申込なのでこれから受けられる方のために分かったことを書いておこうと思う。


独学の圧倒的デメリット

中小企業診断士の勉強方法は独学・通信講座・リアルでの予備校など様々ある。
2次試験をどう勉強するか、養成課程に進むのかまでいれたらそれだけで頭がいっぱいになるくらい。
どの勉強方法がいいかは、人によるとしか言えないと思うが、僕は独学がメインで、2次試験も少しだけ通信講座に浮気したが、結局ふぞろいを使って合格した。
使ったお金は、結局テキスト代だけで通信講座メインだった人と変わらなかったので「独学ならば安く済む」ということでもないんだなぁと思った。
はたまたあれこれ買いすぎたか。この辺りはまた別の記事に書こうかと思う。
先ほどの通りどの勉強方法がいいかは人によると思うんだけど独学で勉強することの圧倒的なデメリットがある。
それは「他の受験生との情報交換をする機会がなかった」ことだと思う。
試験会場で仲良さそうに話したりしている人を見た瞬間、僕は「こいつら、どういうタイミングで知り合ったんや!?」と不思議に思ったのを覚えている。
今思えばTACを始めとする予備校があるんだからそこに決まってるじゃん・・・。
情報交換をする機会がないということは、試験だけでなく合格した後の情報にも疎くなる。
口述試験が終わった後で、エレベーターで一緒になった受験生から「2月(の実務補習)は受けられますか?」と聞かれて驚いたのを覚えている。
(合格発表もまだなのに、受けるという選択肢が逆にあったのォ・・・?)
令和6年度は合格発表が令和6年1月11日、実務補習の受付が令和6年1月9日となっている。
令和5年度は確か「2次試験の合格発表は終わっているが、口述試験は終わっていない」タイミングで受付がスタートしていたと記憶しており、実務補習の受付の開始日を知ってた人は申し込みできたようだ。
こういった情報も、学習仲間がいたら事前に情報を仕入れておいたり、相談することができたのに!
ちなみに、実務補習は申し込み後に不合格であることが分かったら返金してもらえるとのことなので、なるべく早く診断士登録を終わらせたい人はやっておいた方がいい。
独学だと孤独で情報もろくに入ってこないので、自身でかき集める必要があるけど限度がある。


爆速の申込締切

これは実務補習で調べたらすぐ出てくる情報なので、知ってる人も多いと思う。
実務補習の申込だが一つ問題があって、定員に達したら締め切られるこの実務補習、申込が開始されてから締め切られるまでが死ぬほど早いのである。
本当に早い。
僕は営業職なので、ウソの直行届を出しておいて開始時間には自宅PCの前でスタンバイし、申込した。
わざわざ有給を取って申込した人もいた。
7分後だったか15分後だったか失念したけど、それくらいには7月広島開催の申込は終わっていたんじゃなかったっけ。
とにかく早い。
あと申込の際に合格日、受験番号、最終学歴なども聞いてきたと記憶しているので結構テンパる。
取り合えず診断士関連の書類は手元に置いて申込した方がいいと思う。


合格後のお金事情

実務補習は非常に高い。
僕は、7月・9月の実務補習を各5日と、知り合いの社長にお願いして5日分実務従事で登録申請ができたので、まだマシだったが15日全部を実務補習で申請しようすると令和6年度は178,600円かかるとのこと。
他にお金がかかったものとしては

  1. ノートパソコン(8万強)

  2. Microsoft Office永続版(4万弱)

  3. 前泊が必要だったため、2泊3日+3泊4日×2回のホテル代・高速代・駐車場代(11万)

合計で35万程度かかった。
ここに中小企業診断士協会への登録が5万だとすると40万程度・・・。
これらの金銭的負担は、1次試験が合格したタイミングで一度頭に入れておいた方がいいと思う。


求められるパソコンのスペック

求められるパソコンのスペックは、実務補習だけやるなら正直そこまで高くなくていいのかなと思った。
主な作業として

  • Word、Excelを使った情報入力や、各担当者のWordファイルの結合作業

経験者は何をするか、想像がつくと思うけど実務補習では各パート毎に提言事項を仕上げて、最終的にそれを一つのWordファイルに結合して、PDF化して印刷する。
この結合作業だけはチームで行うので、これすらできないパソコンで作業されたら結合がもたつく原因になったり、WordやExcelが入っておらずOffice Onlineで作業されるのはしんどいと思う。
反対に、結合さえスムーズにできるならOSがWindowsかMacかは正直どうでもいいかなと思った。
僕はMacを使ったことがないので、この結合作業がスムーズにできるかは正直わからない。文字化けやOS違いによる不具合もあるかもしれない。
その辺りを即座に対応できるスキルがあるならば全然問題ないはず。
最近は、GoogleドライブからGoogleDocsを用いて、オンライン編集を指示する指導員もおられるとのことだけど、最終的にはWord、Excelで情報入力すると思うからスペックというよりMicrosoft Officeがやはり必須かな。

  • PowerPointでの挿入資料作成や、インターネットから必要な資料検索

  • Dropboxでのデータ整理など

これは基本的に2日目と3日目のインターバルに一人でやる作業なので、早いに越したことはないけど、もたついても迷惑はかけないと思った。
他の人の体験記では「Zoomを使って打ち合わせがあった」なども聞いてたので、それなりのスペックのPCにしたけど、基本対面での打ち合わせだったのでエントリーモデルでもよかったかなとは思う。
もちろん、今後独立する予定がありメインとして使う場合は始めからある程度のノートパソコンを準備するべきだと思う。


実務補習のスケジュール

当時、なかなか出てこなかったのが実務補習の時間割についてである。
もちろん各開催地域で進行の仕方が違うと思うけど、参考までに。

実務補習時間割

2日目は17:00には終わらないといけないようになっていて、5日目は閉会式が終わり次第解散という感じ。
広島以外を受けた人にも聞いてみたけど、5日目の終わり時間は16:00だったとか17:00だったとか定まってないようだったけど17:00には終わったとのことだった。
僕は、結果的に1回目・2回目共に全て車を使って広島まで移動したけど、長期間ホテルへの滞在が必要で、公共交通機関を使ったほうが安い人は、終了時刻を参考にしてもらって少しでも安く公共交通機関で移動してもらえればと思う。

まとめ

今回は、2次試験合格後にある実務補習について、調べてもなかなか出てこなかったことについてまとめてみた。
特に、僕は合格後のお金事情を「まぁ、なんとかなるかな!」と楽観的に考えていたけれど、いざ乗り越えてみたら結構な金銭負担だったのでもう少し調べておくんだったと後悔した。
また、終わり時間が分からず、2日目と5日目の交通手段を絞れなかったので車での移動にしたけど、これから受けられる方はなるべく金銭的負担のないスケジュールを組んでもらえたらと思う。

#中小企業診断士 #実務補習 #2次試験


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?