見出し画像

リニア新幹線の工事に反対します

2020年5月20日
現在コロナ禍で中断されているリニア新幹線の工事は中止すべきと考えます。

2027年に品川ー名古屋間が完成、2045年に大阪まで延伸。東京ー名古屋間を現在の最速1時間30分から50分短縮し、40分で移動できるとのことです。しかし名古屋から大阪方面に移動するためには、地下深くからの乗り換えが必要になります。

品川ー名古屋間の建設費は3兆円と言われています。しかしブルームバーグの試算では5兆5200億円。ガーディアン紙は12兆円としています。路線の保守費用を含めたランニングコストも高額になるでしょう。
https://newsphere.jp/business/20150422-1/

運賃は現行プラス700円になるとのことですが、乗客が見込み通りに集まらなければ、値上げ、あるいは他路線の運賃を値上げして、建設費の償還と運営費のねん出をするしかないでしょう。少子化で人口減が続く日本で見込み通りの乗客があるとは思えません。

路線の80%は地下トンネルで、時速500kmで走行するリニアの安全性は本当に確保されるのでしょうか。いくらシュミレーションや実験で安全性を確認できたとしても、大地震発生時には想定外のことが起きます。2011年の東北大地震で学んだはずです。

莫大なコストをかけて、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県の観光客も訪れないマイナー地に停車駅を作る意味があるでしょうか。

リニアの消費電力は、新幹線の4倍です。省エネが要求される現代には不適当です。

ドイツは、経済性、信頼性、環境適応性などを勘案し、リニア計画を中止しました。
他にもリニア新幹線にはさまざまな問題があります。日本科学者会議は2014年にリニア中央新幹線計画の撤回・中止を求める声明を出しています。
http://jsa.gr.jp/03statement/20140715.pdf

将来リニアが我々と次世代の負の遺産になることを私は深く危惧します。