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日本の産業の凋落

2020年6月30日

日本の産業の凋落のきっかけは、1980年代に始まった日米貿易摩擦だったんだけど、この時の日本の振る舞いは、まさにアメリカの飼い犬ポチそのものでしたね。
アメリカの言われるがままに、円高誘導や自動車、半導体の輸出規制など、国を挙げて官民協力し一生懸命やりました。アメリカ様に嫌われたらオラたちは生きていけねえって感じでしたね。

1985年のプラザ合意後、円は1ドル240円からたった2年で120円に高騰しました。日本から定価240円の製品をアメリカに輸出することを考えると、1985年には1ドルで買えたその商品が1987年には2倍の2ドルになっていたということです。これじゃあ日本製品売れなくなりますよね。
その結果、多くの企業が国際競争力を失い、円高リスクを避けるために海外に生産拠点を移しました。それは日本国内の産業の空洞化を招きました。
それでも自動車産業は生き残れたんだけど、製造工程が複雑で膨大な品目になる原料や資材、設備の調達が難しい半導体産業は海外移転も出来ず、見るも無惨な結果になりました。

時を同じくして、韓国、台湾、中国が台頭してきて、半導体、家電、電子機器の世界市場シェアを日本からどんどん奪って行きました。これらの新興国に敗退した原因は、円高と人件費の差だけではありません。韓台中と世界の顧客を舐めきっていて、いつまでも殿様商売を続けていたからです。ヤバいと気がついたのは、なりふり構わず必死で日本を追いかける国々に日本が追い越された後でした。

1980年代以降に世界に新しく起こった産業である、ソフトウェア、パソコン、インターネット、液晶パネル、携帯、スマホ、SNSでは、日本はいいところは1つもなく全敗惨敗しました。
プロ野球で言えば阪神タイガース、東京6大学野球で言えば東大と言ったところでしょうかね。。

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(関連)
日本経済停滞の原因(プラザ合意からCOVID-19パンデミック)
https://note.com/shig_matsuoka/n/nf7ed20b1c574

日本の自動車メーカーの未来とイーロン・マスク
https://note.com/shig_matsuoka/n/n9be0a1386913