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日本が拉致被害者救出のために北朝鮮に武力行使できない理由

2020年8月25日

ネトウヨは「拉致被害者救出に武力行使を」とお花畑のようなことをよく口にします。
しかし、日本が北朝鮮に軍事攻撃を仕掛けることは現実的に不可能です。そもそも日本国憲法は日本が軍事大国に戻らないように幾重にも縛りをかけたものです。もし日本がこの縛りを外そうとすれば中国、韓国だけでなく、アメリカもそれを許さないでしょう。

中国一国だけを考えても、日本の戦前回帰が本格的に始まったと見れば、これまでとは比較にならないほどの厳しい経済制裁を行ってこれを阻止するでしょう。2018年の対中国輸出、中国国内日本法人売上、中国からの訪日客消費の合計額は75.6兆円でした。これは日本の自動車メーカー全9社の世界売上高74.9兆円を上回ります。日本経済は中国に完全に依存しています。中国を本気で怒らせれば恐ろしい結果が待っているのです。国会議員は日本経済を破綻させれば自分の次の当選がなくなることが分かっているので、危険な憲法改正には賛成しないでしょう。

奇跡が起きて法律の壁を突破できたとしても、日本が北朝鮮への軍事行動を起こせば、やはりまず立ちはだかるのは中国です。日本の11倍14億人の国民がいて、2.7倍の経済規模を持ち、5.4倍の軍事費を使う中国と戦って勝ち目があるでしょうか。
その時日本と軍事同盟を結んでいるアメリカはどうするでしょう。下手に手を出せば第3次世界大戦の勃発です。日本の情緒に任せた何の戦略もない戦争に加担して自国をリスクにさらすほどアメリカが間抜けでお人好しだと考える人間には、「寝言は寝てから言え」と言いたいですね。

ネトウヨは勇ましいことを言って1人で気持ち良くなっていますが、そんなことを言えば北朝鮮とその他の国に無用の警戒感を与えるだけです。その結果は、拉致問題の解決を遠ざけます。

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『韓国の憲法上、北朝鮮は韓国の領土です。日本は北朝鮮に軍事行動をすることは韓国との葛藤も回避できないことです。』

日本の軍事費5.2兆円に対して韓国の軍事費は4.8兆円ですが、徴兵制を持ち、常に戦争への備えをしている韓国と戦っても日本に勝ち目はなさそうですね。だいたい日本は他国を先制攻撃する武器を持っていません。爆撃機も地上攻撃用爆弾も持たないで他国に攻め入ることなど不可能なのですけどね。。

『自衛隊に比べて韓国軍のマンパワーは優れていると思います。徴兵制の結果だと思いますが。』

徴兵経験した男たちは(イスラエルの女性たちも)やはり強いです。やさ男に見えても中身が違います。昔韓国人のお兄さんと腕相撲したときに思い知りました。。
攻撃武器の購入については、トランプが大統領のうちに既成事実を作ろうとしているのかもしれませんね。

自衛隊くずれの奴もやはり強いですけどね😅。いずれにしても地上戦になると、やはり人数と個人の能力の違いが現れますよね。韓国のように徴兵経験者を戦闘員として増員できる国とそうではない国との差は大きいと思います。
近代的な兵器をどれだけ持っていても、国際法の縛りや国際社会の目などがあって一般市民を多く巻き込む空爆などはあまり派手には出来ません。結局はマンパワーを投入した地上戦に頼らざるを得ないというのは、2014年のイスラエルとガザとの紛争の時にイスラエルのオフィスで同僚たちからいろいろ教えて貰いました。