鶴見市場の花屋さん
2020年5月8日(金)
私の自宅に飾った花や内容に関連する画像をこちらのnoteに貼ったのでよかったら見てください。
https://note.com/shig_matsuoka/n/nae76147fae85
昨日、タイトル画のカーネーションを買った花屋は、八丁畷の自宅から、鶴見駅に行く途中の旧東海道沿いにある。最寄り駅は京浜急行「鶴見市場」だが駅から少し離れたところに昭和の雰囲気を漂わせながらポツンとたっている。女性が1人でやっていて、店舗は自宅を兼ねているようだ。その女性はいつも店の奥にある部屋にいて客が店頭から声をかけると出てきてくれる。年中無休で開店時間は知らないが、閉店時間はその日の気分で決めるとのこと。夜10時を過ぎてもやってることがあって驚く。
そこにある花は最近はやりの若い女性が喜ぶような派手な花ではなく、自然に咲く野花のようなものが多い。今現在はカーネーションが多いし、寺が近いので菊などの仏前花もある。昨日は売約済みの札が付いた見事な鉢植えの胡蝶蘭もあった。
ここで買った花はとても長持ちする。花瓶に生けた次の日の生き生きした元気な様子は、スーパーなどで買った花とは比べものにならない。女性もそのことを自慢にしているようだった。でも俺が2月末にここで買った桃の枝にまだ花がついていることを言ってスマホの写真を見せると、「それは新記録よ」と言って驚いていた。女性の教えを守って頻繁に水替えをして時々陽のあたる窓辺に置いておいたからだろうというような話をした。
それからここの花の値段は安い。感覚的には駅にある花屋の半値くらいだ。それもまた女性の自慢で、ここで買い物をする客は皆それを口にすると言う。俺も何度かバーの女性にちょっとしたプレゼントとしてここの花をあげたことがあってとても助かっている。ちなみに一般的に花は装飾品やコスメグッズなどに比べるとはるかに安いが、プレゼントすると大変女性に喜ばれる。例えユリの花一輪でもあげると本当に喜んでくれるから、大変コスパのよい贈り物と言える。
前回訪れたときに、俺が最近一人暮らしを始めて自分で花を飾るなんて初めてだからいろいろ戸惑うと言ったら、「じゃあ、私が先生になっていろいろ教えてあげる」と言ってくれた。先生だけあってなんとなく威厳があって口調もなかなか厳しい。昨日も俺が花を入れて手に下げられるビニール袋が欲しいと言うと「家が近いからこれで十分でしょう。余計なものはあげないわよ」と言われた。この後用事があって移動するのに必要だからと哀願したら、袋部分が長いとても持ち運びに便利なビニール袋をくれた。それから生徒の心得として、店に来るときは時間に余裕を持って来ることも言われている。早くしてくれと急かされることがとても嫌なのだとか。忘れないようにしないといけない。
ここにいると時間の流れがゆるやかに感じられる。そしてコロナ禍のことも他の嫌なことも忘れそうになる。足が少し悪くてときどきころびそうになることがあると言っていたが、どうかいつまでも元気で不出来な生徒を指導していただきたいものである。
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2020年5月14日
この後母の日のカーネーションを買いに店を訪れたところ、パートの女性らしき人がいて、彼女も俺の先生のことを「先生」と呼んでいた。店の名前も◯◯花店ではなく、◯◯スタジオとなっているし、お花教室などもやっていて「先生」はそこの先生をやっているんだろう。道理で威厳があるはずだ。。