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サラリーマン時代の海外旅行


2020年6月11日

「そう、日本は生きづらいと感じる事が多いと私も思います。明るく目立てばうるさいと言われ、おとなしくしてれば暗いとからかわれ。人の事を気にしすぎなんですよね。でもいいんですよ、自分らしくすれば。出る杭は打たれるけど、突き抜ければ誰も文句言わないって誰かが言ってましたw」

ホントそうなんですよねー。

私の別れた奥さん(注1)も私も海外旅行が大好きで、2人で毎年1回海外旅行に行ってました。共働きで子供がいない我々の1年で1番楽しみなイベントです(タイトル写真は2005年に行った南アフリカの自然公園で撮ったものです。友人の韓国人女性が南アフリカ人男性と結婚すると言うので、結婚式に出席することにかこつけて行きました(メインの目的は野生動物に会うことでしたけど笑))。

(注1)別れた経緯などについては『うつにならないために https://note.com/shig_matsuoka/n/n606412ebab2c 』に書きました。

奥さんの仕事には自分の好きな時に連続2週間の休みを取らなきゃいけないという決まりがありました(社員に不正をさせないためです。もし不正があったら2週間の休暇中に他人が業務代行するので発覚する)。

盆正月GWは普段は彼女の両親だけで暮らしてる彼女の実家で過ごすことにしてたし、何よりシーズンオフと比べてチケットが倍くらいに高くなる。
だから、俺は毎年シーズンオフに10日から2Wの有給休暇を取らなきゃいけなかったのです。俺の仕事はソフトウェアの開発で、何故か大体一匹カバ🦛的な仕事してたんで(よっぽど嫌われてたんでしょうねー)、そっちはどうにかなるんですけど、上司に休暇をくれって言いに行くのが、いつもお腹が痛くなるくらいプレッシャーのかかることでした。上司や先輩たちに何て思われ、何て言われるだろうって。。他に私のようなことする人間なんていませんでしたからね。どこの職場でも、みんな有休のほとんどを余らせて、結局は捨ててしまうのが当たり前のことでした。

まあ、なるべく早く言った方が会社にも迷惑かけないから、旅行の日程決めたら、あんまり悩んでないで意を決してさっさと上司に休暇くれって言いに行きます。大抵は「ええっ」て反応はあっても、しぶしぶ承認してくれます。1度だけ(いや2度か?)駄目って言われて「じゃあ会社辞めます」って言ったこともあります。実際は辞めませんでしたけどね。最終的には了解してくれたから。。でも大手企業を定年退職してうちの開発部長になった人に陰で「あいつはクソ虫!」って言われてた社長に嫌味言われたりとか、やっぱりお腹痛くなるような思いすることもありましたね。

ある職場は結構体育会系のノリの強いところで、会社の役員の方が部の番長で、昼食行くときも週末飲みに行くときも部の人間を番長さんが誘いに来て、皆でぞろぞろ付いていくようなところでした。私はもともとそういうの好きじゃないところにもってきて、「飲みの席とかで絶対長期休暇のこと、いじられたりすんだろうなー」って思ったのです。だからその職場に転職した最初のころこそ何度かお付き合いしたけど、その後は全て番長さんのお誘いを断るようになりました。昼休みくらい自分の好きなもの食べて、余った時間は散歩してリフレッシュしたいと思ったし、1週間の疲れがたまる週末の夜まで番長さんの昔話聞いてヨイショするのなんてまっぴらでしたしね。つまり部の中で完全に孤立した異端児にあえてなったという訳なんですけど、これは変なイジリもされないし、嫌なところに付き合う必要もないし、私にとっては一石二丁でした。慣れてしまえば職場内孤立なんてむしろ快適なくらいでした。上司の顔色伺って定時過ぎても帰らないなんてこともする必要なかったですし。「どうせ俺は変人の異端児だよーん」って感じ。。でもその分仕事は真剣にやりました。依頼された仕事は相手の期待以上の結果を出すことを自分に果たしてましたし、「ireplacable(代替がきかない)」人間にならないと、本当に首になっちゃいますからね笑。

私には米シリコンバレーに住んでるデンマーク人の友人がいます(一緒に彼の奥さんと彼、うちの夫婦で京都に旅行に行ったり、うちに泊まって夜遅い時間までいろんなことおしゃべりしたり、シリコンバレーでも一緒に旅行したり、食事したり、彼らとの思い出は尽きないです。私の人生の中でも一番楽しい思い出の1つです)。

その友人に「毎年長期休暇とるのプレッシャーなんだよね」って言ったことがあります。そしたら彼は「我々デンマーク人は、長期休暇は悪いことじゃなくて会社にとってもメリットのあるWin-Winなことだって考えてるんだよ。長期休暇でリフレッシュすることでいい仕事が出来るようになるからね」って言いました。

彼は本当に優しくて(はっきり言って優しすぎる。いくらベタぼれだからって嫁さん甘やかしすぎだろ!「たまに疲れることもあるよ」って言ってたし笑)、頭良くて、いろんなこと知ってる。彼から教えてもらったことは本当にたくさんある。俺は彼を尊敬してるし、彼と友人であることは俺の自慢だ。

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デンマーク人の友人はアメリカに移り住む時にそれまで一緒に暮らしてた彼女と入籍しました。でも何年も結婚式は挙げてなかった。

専業主婦の彼の奥さんはチェコ人です。俺なんか比較にならないくらい凄いマシンガントークが持ち味の彼女は、結婚式に並々ならぬ情熱を持っていました。チェコの首都プラハの有名な教会で結婚式やって、自分で探して来た聖歌隊に歌わせる歌はこれとこれで、式の後バスで全員でプラハ城に移動して記念撮影して、ホテルでやるパーティーの音楽はスロバキアから探してきたジプシー音楽バンドに奏でさせ、朝までダンスパーティーやるって決めてました。そして企画立案から手配までの全てを自分がやるという一大プロジェクトでした。

でも彼女の旦那は何故か「いつかそのうちやるよー」って言ってばかり。まあ面倒くさかったんでしょう。気持ちは分かります。あんな計画聞かされちゃあね笑。それからヨーロッパ人の癖に「ダンスが嫌い。俺踊れねえ」とも言ってましたね。😁

私は彼の奥さんに忖度して、結構彼に会うたびに「女性にとって結婚式がいかに大切になものか」なんてことを彼に話してました。そして2011年にようやく計画通りプラハで結婚式が行われました。彼の奥さんには「Shigが説得してくれたから、彼もやっとその気になったのよ」って感謝されました。

俺も自分の奥さんと2人で参加してきました。結婚式の後、彼女が所有するいかにもヨーロッパって感じのアパートの部屋に招かれたり、4人で一緒に何度も食事したり、プラハの穴場的スポット案内してもらったり、ディスコで朝まで踊ったりしました。本当に楽しかった。。

チェコ旅行記、2011/7/29-08/08|Shig(シグ) @MoMoMoMoshe #note https://note.com/shig_matsuoka/n/nf5d20226ea90