見出し画像

自分の絵の見直しをしました【その1】

最近寒いですね。
新年の抱負でお話した通り、自分の絵の見直しを毎回行おうと思い実際にやってみたので記事にしてみました。
まず今回見直しするイラストはこちら!

新年イラスト

今年一発目に描いた新年イラストです。
おしゃれな袴を着たうちの子と白虎です。
こちらのイラストを見直して反省をしていきたいと思います。

見直しのやり方としては、
①目標の絵師さんの絵と自分の絵を並べる
②よく描けた部分とよく描けてない部分を書き出す
③よく描けてない部分を修正する
といった流れになります。

いいところ・悪いところを書き出す

まずはよく描けた部分を書き出しました。

いいところを書き出す

・傘の形がきれいに描けた
・綺麗な色使いができた
・袴のスカートのふわふわ感が表現できた
・袴の模様を頑張ったので、密度が上がり絵にボリューム感が出せた

といった感じです。
メモ書き程度に書いたので伝わらないかもしれなかったので文章に起こしました。
傘は3Dモデルを使ったので、違和感なく描くことができました。クリスタの3Dの使い方も覚えれたのでこれから複雑なものを使うときはどんどん活用していきたいと思います。

次は良くなかったところを書き出します。

よくなかったところを書き出す

・構図やモチーフに面白みがない
・顔があまり可愛くない
・傘の骨もちゃんと表現する
・手が雑
・影の落ち方をもっと工夫する
・靴の質感
・服のシワ
・白虎の毛並み

よくないところはどんどん出てきますね…。
「構図やモチーフに面白みがない」の部分は絵の根本的なところなので修正は割愛します。次の絵を描くときに心に刻みます。
書き出したよくないところを順に修正していきます。

その1.顔があまり可愛くない

顔と髪の毛の修正

まずはキャラクターの命のお顔を修正しました。
普段描かない引きの絵なので顔に力を入れずに描いたのですが、結果あまりぱっとしない顔になってしまいました…。
目の大きさを変えて、瞳の描き込みを追加しました。また輪郭も少し違和感があったため顎あたりも少し手を入れてます。
髪の毛も少し塗りを足しました。
少し幼さが増しましたが、修正前よりは可愛く印象に残る顔になったのかなと思います。

その2.傘の骨を表現する

傘の骨の描き足し

傘の平面感が気になったので、傘の骨を描き足して立体感を出しました。
これだけでも描き込みが増えて見栄えがしますね。
3Dを使ったのもあり、骨を描き足すのもそこまで苦労しませんでした。

その3.手を修正する

手の描き直し

手があまりにも雑だったので自分の手を見ながら描き直しました。
いつも爪を描き忘れるのでそこも反省したいですね。
描き直してもクオリティに満足していないので、手の練習は別でやるべきかなと感じました。

その4.影の落ち方を工夫する

ライティングの修正

ライティングは陰影がはっきりしていなかったので明るい部分を明るくし、影の境界部分に少しだけ濃い色を入れました。また、紫のオーバーレイを少し乗せて少し温かみのある光にしました。
もう少し大胆に影の落ち方を変えたかったのですが、いい感じのが思いつかなかったのと時間がかかりすぎるので断念しました…インプット不足を痛感したので次はどのようなライティングにするかをちゃんと調べてから描き始めたいなと思いました。

その5.靴の質感

靴の質感

靴の塗りがあまりにも簡素過ぎたので、もう少し質感を感じられるように塗り込みました。そもそものデザインが問題だということに後で気がついたので、まだまだファッションのインプットが足りないと感じました。
ファッションにおいて靴は意外と大事な部分なので、もう少し気をつけていきたいですね。

その6.服のシワ

服のシワを塗り込む

服のシワもあまりにも簡素だったので、細かい影を追加したり陰影を強調したりして全体を塗り込みました。
さらさらした布に見えるようになったかなと思います。
もう少しリアリティのあるシワを描けるようになりたいですね。

その7.白虎の毛並み

毛並みの修正

虎に毛並みを感じなかったので、もう少し毛の感じを出せるように描き込みました。
元々動物はあまり描かないので骨格とかもそこそこ怪しいのですが、思ったよりちゃんと虎になってくれたので個人的には及第点かなと思っています…。
毛並みは、影の境界部分や輪郭の部分に毛を描き込むことで表現しました。もっと色んなものを描けるようになっていきたいですね。

修正後のイラストはこちら

一通り出したよくなかった箇所の修正が完了しました。
修正後のイラストはこちらです。

修正後

比較用に修正前も出しておきます。

修正前

見比べると描き込みが増えて絵としてのクオリティが上がりました。
特に顔を大きく修正しているので、第一印象はかなり変わるかなと思います。
とてもよくなったかというとそうでもないくらいの変化なのでツイッターのいいね数などは変わらないような感覚はしますが、また再投稿などするタイミングがあれば見てみたいなと思います。

見直しをやってみてどうだったか

今回見直しをして一番感じたことは、「どこまでやったら完成なのか」のラインがとても難しいということでした。
自分が完成と感じたときに終わらせて投稿しているつもりなのですが、このように後から見直すとおかしい点や、もう少し頑張れたという箇所が沢山出てきます。そして修正後のイラストですら、まだまだ頑張れるところがたくさんあると感じます。
例えば靴のデザインが微妙と気づいているならば、靴の資料を漁り描き変えればもっとよくなります。直そうと思えばいくらでも直せるのです。
でもなぜそこで完成としてしまうかというと、これは感覚の話ですが、絵を描いている過程で「完成のタイミング」というものが何度かあるのかなと思いました。
例えば今回の靴の修正であれば、下記の段階があります。

①陰影をつける(修正前)
②質感がわかるように塗り込む(修正後)
③デザインを修正する(修正後に見つけた問題点)

私は①の段階で満足して投稿してしまいました。
そこが一つの完成のタイミングだったのだと思います。そこを引き上げて②まで持っていければ、見直しの段階で一つ指摘を消すことができます。
①で満足してしまうのは、時間的なものや、見落としなど様々な理由があると思いますが、見直しの段階で気付けるということは描いている最中に気がつけることだったと思います。
それを気がつけるようにするのが一つのうまくなるやり方なのかなと思います。

この見直しを続けていけば、気付けることがたくさん出てくると思います。継続は力なりを信じて頑張っていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?