【過去の社内メッセージより】圧倒的に医師も病院も足りないカンボジアで、病院の建設費を支援します!

2010年より、SHIFTの社内向けブログにさまざまなメッセージを書いてきました。そのメッセージをより多くの方たちに読んでいただきたいと、noteに転載したいと思います。

(SHIFTの社内向けブログ2015年11月20日)
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カンボジアの病院建設に寄付しました。


この投稿を受けて、友人からもっと熱い想いを書けとご指摘頂いたので、編集して再度投稿します。

という指摘を受けて長々と文章を書くのも、凄く偽善者っぽくて、嫌だったので軽く寄付しましたと書きましたが、せっかく言ってくれたので。

高校の頃、朝まで生テレビの影響で同級生と朝まで議論するのが流行っていた頃、僕は潔癖症で、寄付とか、リサイクル(リサイクルすると余計お金がかかるのは知っていたので)とか凄く偽善者臭く、本当の価値を考えて動きたいと思っていました。

そんな僕に友人は


「偽善者でも良いから、やらないよりやった方が良いよね。」って言いました。

その時から、僕の価値基準はそれに従う事にしました。

話は少しそれて、昨日までベトナムに行っていました。新しい拠点の立ち上げでです。アジアの熱気と貧富の差をここでも感じました。

そして、今日の夜、久しぶりに家族とご飯に行きました。とっても美味しい夕食でした。


我が家のエンゲル係数はと高いのですが、でも人生8万食の中で、
家族と食べる食事が何回かなんて考えると、貴重過ぎて、貯金するよりも、家族の時間とその体験に使いたい、特に食事は解りやすく笑顔が出るという事で、食事をとても大切にしています。
(戦争を経験したやなせたかしさんがアンパンマンを作ったのもその影響ですよね)

そこでも、いつものように感じました。

この子達は、なんて恵まれているんだろうと。
美味しい食事と清潔な環境、そして与えられた高等教育。

一方、先日行ったミャンマーの擁護施設のドリームトレインの子達との違い。誰も選んで生まれて来た訳ではない。日本人は恵まれ過ぎてるんですね。僕の子供も、僕たちの社員も。


話はそれますが、ベトナムで視察した時、僕たちが年収600万円貰える仕事のレベルは、ベトナムでは年収200万円です。それはテスト設計が出来るエンジニアのレベルです。


僕はアジアを巻き込んでテストセンターを作ろうと思っていますが、
これが何を意味するか分かりますか?


そうです、難易度の高いテスト設計というエンジニアレベルの仕事は
ベトナムのような低賃金のアジアに奪われるんですね。


彼らは大学も朝8時から夜の20時までみっちり勉強しています。日本語も話せます。なんで、自分たちが社会人になってサボっているといつかは彼らに仕事を奪われます。難しい仕事はベトナム人がやって、簡単な仕事は日本人がやる世界がもうそこまで来ています。


日本人は、単に日本語が出来るというインターフェースか、高度な経営や研究開発が出来る部分しか、平均以上の給与は貰えないんですね。


話は戻して、美味しい食べ物、与えられた仕事、学術環境、全てが与えられている。僕は、ミャンマーの擁護施設に行った際に、僕の息子とここの子供と何が違うのか分かりませんでした。それは当然です。だって何も違わないから。


たまたま、ミャンマーに生まれ親がHIV等で早くに亡くなったか、貧困にあえいで人身売買されたかの差だけです。

僕は常々会社経営をしていて、社員のお父さんとして振舞っています。それは人間辛い事があるから、誰かが支えてあげないといけないと思っているからです。僕は良く、愛情は優先順位だと言っています。僕はマザーテレサではないので、全ての人に愛を届ける事は出来ない。


だから、僕の周り(両親、奥さん、子供、役員、社員)からまずは愛を注ごうと思っています。だから、いつも必死に考え、彼らが毎日幸せになるようにご飯をご馳走し、そして目一杯給与をあげて、会社が潰れないように意思決定しています。


そして、2年前、とあるご縁でジャパンハートの代表の吉岡さんに、シフトのオフィス移転の際に、社内に講演に来てもらいました。


そこには、人間としての本当の生の声がありました。ミャンマーやカンボジアで無償で医療を行い、お金が無い人たちを日々助けている尊い姿の先生を。

彼の講演で、感動したのは、


「この子はガンで助から無いだろうなという子供をどうすれば良いのか。
人間は楽しい記憶しか残らない。だから死ぬと分かってて、
お母さんのおっぱいをいっぱい吸う事を最後にしてあげると。
そうすると親はその子が死んだ後も、幸せな顔をしていた子供の記憶しか残らない。」

この話を聞いた時に、死に対する本当の理解をしている方なんだと。

僕のように資本主義で生きていなくて、多くの命を全て同じ命として受け止めていらっしゃるんだと、本当に感動しました。

ミャンマーでは、バイクや車の保険というのは無いです。あのアジアの混沌とした状況ですから、交通事故も頻繁に起きます。そこで、もし人を交通事故で亡くしてしまったら、示談しか無いんですね。保険が無いから。

その示談金、なんと2000円です。人間の命が2000円です。

この事実は、衝撃でしかなかったです。繰り返しですが、僕の息子とミャンマーやそういった国に住む子達に何の差があるのでしょうか?

貧富の差や、生まれた国によって医療が受けられ無いとか、勉学が受けられ無いとかの格差を少しでも無くしたい。そう心から思いました。

なんで、ジャパンハートが今度、カンボジアで建設する病院の費用を負担するために寄付をしました。

もっと世界には困っている人がいるから、なぜそのジャパンハートだけなんだ、日本人ももっと困っている、助ける優先順位が違うじゃないかという議論は辞めましょう。枯れた議論です。

今、そこにある貧富の格差を少しでも下げる為に出来る事をするしかないんです。

そして、そんな行為をこんなFacebookで偉そうに宣伝しているのは
偽善行為だという議論も辞めましょう。これも枯れた議論です。

賛否両論ありますが、知ってもらう事が重要なんです。僕がどう思われようが、そんな事はどうでも良いんです。


2000円でも一人の子供が救えるんですね。それだけです。という事で、久しぶりの長文ですが、今日は家族と久しぶりのご飯を食べて、お酒も飲んだので、支離滅裂な文章ですが、お許し下さい。


一人でも多くの人が救われますように。

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