第5回阿波しらさぎ文学賞応募完了
本日、第5回阿波しらさぎ文学賞に原稿をメールで送付して応募完了しました。
テキストファイル出力する直前まで推敲を繰り返していましたが、規定で原稿用紙15枚に収めなければならないため、とにかく一文字でも余分な文字がないように言葉を選び、かといって情報が不足しないように言葉を選び、15枚20行目きっちり文字を埋めました。
改行を極力減らし、すこしでも多くの文字を入れるために漢字表記を多用し(【例】「すこし」→「少し」)、読点(、)を削減し、画面が文字で真っ黒に埋まっている状態にしました。
わたしは長編を書くときは読みやすさを重視して改行は多めにするのですが、短編は地の文については改行を必要最低限にして、登場人物が「うん」と返事をするシーンは地の文の中に会話を混ぜ込み(【例】彼女は「うん」と答えた。)、一文字でも多く文字数を確保するための工夫に務めます。
15枚ギリギリに収まったときは、ジグソーパズルを完成させたような感覚です。
地方文学賞である阿波しらさぎ文学賞は、「徳島」にゆかりのものをなにかひとつで良いので登場させる、というお題があります。
別に「徳島」をテーマにする必要はないので、ほんの一言「徳島」を彷彿させるものがあればそれで良いのですが、お題はある方が書きやすい場合と書きにくい場合がわたしはあります。
お題は決まっても、そこからどういうテーマで書くか、どんな流れにするかといったプロットが決まらない場合もあります。
第五回に関しては、五月頃までお題はほぼ決まっていたものの、話そのものは湧いてきていませんでした。
それが、急に話が自分の中でまとまり「あ、応募できるかも」となったのが五月半ばです。
原稿用紙15枚なので、書き始めたら二日ほどで15枚分の話をまとめることは難しくはないのですが、推敲し始めるといつも「…………出すのやめる?」と自問自答します。
一応、作品としてそれなりの形になったら応募するのですが、原稿を送る際は「応募作品がひとつ増えたことで賞のにぎやかしくらいにはなるだろう」という気持ちになっています。
わたしの過去の応募作品はすべて選外ですが、参加することに意義がある、といつも自分に言い聞かせています。
そもそも文芸というジャンルそのものがわたしの作風ではないのだとわかってはいるのですが、なぜか参加せずにはいられない文学賞です。
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