医薬情報担当者(MR)のリアル〜プライマリー編〜

医薬情報担当者(MR)のリアル〜プライマリー編〜

医薬情報担当者(MR)とは医薬品の適正使用のため医療従事者(医師、薬剤師、看護師など)を訪問することなどにより、医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報の提供、収集、伝達を主な業務として行う者のことを指します!

内資製薬会社でプライマリー領域(主に生活習慣病に関する薬剤)を5年担当し、その後、外資製薬会社に転職しオンコロジー領域(がん治療の薬剤)を担当している私からMRについてのリアルな仕事内容や日々の活動について書いております。今回はプライマリー領域のMRについて簡単に書きました。勢いで書いていったので読みにくかったらすいません!

主に就活生などの参考になれば幸いです。

まず、大前提にあるのはMRは薬を売り込むのではなく、あくまで自社品の有効性や安全性の情報を提供し、かつ副作用の情報収集を行うことを主としています。したがってMRには価格決定権がありません。
ようは自社品の正しい情報を伝えて、ドクターに正しく使って貰うのが目的として訪問します。

しかしながら、現実は同じ作用機序の薬剤が何種類も世に出ていることから、それぞれの薬を取り扱う会社のMRが競争しながら、いかに自社の薬を使ってもらうか、あの手この手でドクターに営業を掛けているのが現状です。

以前私が勤めていた会社の薬剤も競合他社が何社もおり、しかも薬の効果もほとんど違いがないことから、薬の情報提供というよりかは、いかにドクターの懐に入り込むかに全力を注いでました。。(先生の趣味に合わせたり、馬鹿話で盛り上げたりなど)

開業医だと新年会、納涼会、忘年会など行事がある施設が多いため、そのときに一芸をしてドクターに気に入られようとするMRも沢山みてきました。

また人によっては夜のお店をプライベートで付き合ったり、ゴルフ、マラソンに付き合ったり、、、

とはいえ生活習慣病の薬剤も競合品に比べて秀でているものも沢山あるし、上記のような営業に頼らず学術知識だけで売りを上げていくMRも沢山います。
また医薬品には副作用がつきものなので、その場合の情報入手など売ること以外の仕事ももちろん有ります。

ただ就活時点でMRに対してやりがいを期待している人なんかは入社後にがっかりするかもしれません。
患者さんのために、医療のために貢献したい!と考えていても、やはりMRは営業でありドクターや看護師のような患者さんや医療に直接繋がるやりがいは少なく、ある程度は売ってなんぼの世界であり、しかもプライマリーMRだとその売り方が学術知識だけではなく泥臭いことも大いにあるということは知っておいたほうが良いと思います。

とはいえ接待が禁止され、昔に比べて泥臭い部分はだいぶ減っているようですが。。

ざっくり短く書いちゃいましたけど、プライマリーMRはこんな感じです。

ただ上記以外にも病床数が多い大規模病院、大学附属の病院などでは働き方がだいぶ変わってきますし、
がん領域のMRについても機会があれば書いていこうと思います!

ではでは!