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シブヤコミュニティ散歩 No.10 渋谷のど真ん中で年齢も国籍も超えて踊る 道玄坂商店街振興組合 大西陽介さん

SHIBUYA109の真正面、文化村通りと道玄坂通りの交差する道玄坂交差点に大きな櫓(やぐら)が出現!「渋谷盆踊り2024」が今年も開催されました。この盆踊りを企画運営しているのが、道玄坂商店街振興組合です。組合の理事として、渋谷で次々と新しい、面白いことを仕掛けている大西陽介さんにお話を伺いました。


多種多様な人たちが混じり合う、「渋谷盆踊り」の魅力

2017年から始まった渋谷盆踊りは今年で5回目。老若男女も、日本人も外国人も一緒になって、大きな輪をつくって踊るひととき。「炭坑節」や「東京音頭」などどこか懐かしい音楽が、ふだんの渋谷と少し違った賑わいを生んでいます。

提灯の下には揃いの浴衣に身を包んだ踊り手さんの姿が。物珍しさに立ち止まる人も多い

観光客らしき外国人が周りの人たちに身振りを教えてもらいながら踊っていたり、お揃いの浴衣で決めた一団に買い物帰りの普段着の人が混じっていたりと、多種多様な人たちが混じり合っている様子は渋谷ならでは。盆踊りの幕間には、アーティストのミニライブやダンスチームのダンスの披露もあり、今年は沖縄県石垣島出身のアコースティックバンドBEGINがサプライズ出演。このイベントのために書きおろした「渋谷百年総踊り」を披露してくださいました。

街の内と外のふれあいの場に。盆踊りをはじめたきっかけ

この盆踊りを毎年企画運営しているのが、道玄坂商店街振興組合です。大西さんは理事として、2017年のスタート時から盆踊りの開催に関わっています。

ー盆踊りはどんなきっかけで始まったんですか。

大西さん:
それまでの渋谷って地域の人の顔が見えなくて、「商店街です」といってもぴんとこない感じだったんです。地域の人と来街者がコミュニケーションを取れる場が、あるようでない。

ちょうど駅前で年明けのカウントダウンが始まった頃でもあり、じゃあ盆踊りをやってみたらどうだろう、というところから始まりました。

都会のはざまにあって地域の顔が見えるのも魅力

準備は毎年、半年ほど前から進めています。コンテンツ設計からやっているので、出演者はじめ関係各所との調整をやっている期間が長いですね。今年も昨年に続き、サプライズゲストにBEGINさんが来てくださって、渋谷の為にオリジナルの盆踊りの楽曲を披露してくれました。道玄坂商店街を代表する一大イベントですね。

ーコロナでいったん休止したとのことですが、お客さんの数はいかがですか。

大西さん:
今年は特にお客さんが増えまして、6万人の来場がありました。SNSやYoutubeなどで知られてきていることもあり、渋谷の真ん中で踊れる、ということを楽しみにしてくださる人も増えている印象ですね。

街発信のイベントが、渋谷の新しい一面を見せてくれる

ー地元の人たちと外から来た人の触れ合いは生まれていますか。

大西さん:
もちろん、年に一回のイベントをやったからといって激変するわけではないのですが、外から来た人との交流が生まれて心温まるシーンはいくつも生まれています。また、テレビで取材していただいたりして、全国的にも発信できているので、渋谷のイメージアップにはつながっているのではないでしょうか。

ーたしかに、特に夜だとディープなイメージが先行しがちなエリアでもありますね。

大西さん:
地元の人の顔が見えて、人と人が関わり合う温かい雰囲気が、夜の渋谷にもあるんだよということが、この盆踊りで伝えられている気がして嬉しいですね。

<次回予告>
大西さんのお話を伺って、渋谷の街の魅力の新しい一面が見えてきた気がします。次回は、大西さんと道玄坂との関わりについて、また、大西さんの目から見た渋谷の街の変遷、その中で感じる渋谷の街らしさについてお話を伺います。

infomation

道玄坂商店街振興組合公式サイト
https://shibuyadogenzaka.com/

ライタープロフィール

八田吏(はった・つかさ)
シブヤ散歩新聞副編集長。ライター/ディレクター。産前産後の家庭と産前産後の家庭とサポートのプロをつなぐマッチングサイトMotherRingディレクター。自宅から一番近い繁華街が渋谷なので、映画に行くのも友達とのお茶も、本や洋服などの買い物も、だいたい渋谷区内で完結しています。



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