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ジェンダーの学びを「実践」する。「みなみな」プロジェクトの全貌をお見せします

今年度から、国立市では「くにたちパートナーシップ制度」が始まりました。
ジェンダーやセクシュアリティに関する問題を見直し改善していこうという機運が高まっています。
でも、ジェンダーやセクシュアリティに関して、実際に話し合ったり、学びを深められる機会はあっても、実際に何かやってみる=「実践」ができる機会は中々ないと思いませんか??

今回は、「実践」を重視した澁澤塾のプロジェクトの一つである「みんな違って、みんないい。」をモットーにした「みなみな」プロジェクトの全貌に迫ります!ジェンダーやセクシュアリティについて関心のある方や、澁澤塾の活動内容が気になる方は必見です!

*くにたちパートナーシップ制度
国立市で2021年4月から開始した、セクシュアル・マイノリティ及び事実婚の方々を対象として、互いを人生のパートナーとして届け出たお二人に受理証明書及び受理証明カードを交付する制度。

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今回は、「みなみな」プロジェクトのリーダー、商学部二年の渡邊花梨さんにご紹介いただきました!



〇「みなみな」ってどういうプロジェクト?


私たちは現在、大学生15名高校生2名という大所帯で活動しています!
学部も学年もSOGIの課題に関する知識もバラバラのメンバーが、「自分たちには何ができるの?」を毎週本気で考えています。
オンラインでしか会ったことない人もいる中で、みんなでわいわい、わちゃわちゃしています✨

*SOGIとは
性的指向(好きになる性・Sexual Orientation)、性自認(心の性・Gender Identity)のアルファベットの頭文字を取った「人の属性」を表す略称のこと。
自分がどんな人を好きになるのか、自分をどんな性だと認識しているのかと言う状態を指す。



〇「みなみな」はなぜ誕生したの?


あるコミュニティメンバー(通称:m姉)がくにたち男女平等参画ステーション"パラソル"さんと繋がりを作ってくれたことがきっかけで、このプロジェクトがスタートしました。
一橋大学といえば、社会学部でSOGIの課題ついて学べることで有名ですよね。
進んだ研究や優れた出版物がありますが、
その一方で

自分たちが学んだことを元に、
行動する=「実践」する機会はなかなかない、、

それなら自分たちでやってみよう!

と、まずは5つの企画案をパラソルさん、公民館の方、国立市市長室長さんたちに見せてみて、、、一緒にやらないかと声をかけて、、、
そしてついに走り出しました👣

〇さあ、実践!

と簡単には言ったものの、物事はそう簡単じゃないんすよね

「みなみな」チーム(当時運営メンバー+M姉)が考えた最初の企画は
「キャンパスでセクシュアルマイノリティの方の結婚式を挙げる」でした。でも、

「そもそも結婚式って男女二元論を前提とした仕組みだから、勝手に当てはめて考えるのでいいの??」
「LGBTQ+当事者の方が本当に喜んでくれる企画なの??」


疑問を出しはじめると止まらない。
だから、「まずは私たちが学ばなきゃ。」と思いました。
  

 ➢自主ゼミ

ジェンダー概論→パートナーシップ制度→「〇〇とジェンダー」という流れで進んで行きました。
知識としてのインプットはもちろんですが、皆が社会にある「生きづらさ」についてこれはどうだ、あれはどうだと議論していくことで、自分の半径5m以内に存在しているコトとして捉えることができるようになったと思います。これって私にとっては結構大きな変化でした。

最後に初学者の私が代表して印象に残った言葉の数々を載せておきます。(全部言えないのが残念すぎる。)

「マイノリティである」ことが人々を生きづらくしているのではなく、「性の多様性を、社会が想定していない」ことが生きづらさの原因になっているのではないか?


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△実際の自主ゼミの様子
各々が自分のスライドを作成し、プレゼン、ディスカッションなどを通して学びを深めました!



 ➢ゲストスピーカー会の座談会

この座談会では2人のLGBTQ当事者の方にお話を聞きました。
この会を外すことはできないかなと思います。
座談会はみなみなチームにとって、ターニングポイントになりました。
2人には心から感謝を伝えたいです。

「結婚したいときにいつでも結婚できる、こういう選択肢が誰にでもあることが大事」
「カミングアウトを受けたとき『勇気を出して教えてくれてありがとう』と言ってもらえるだけで安心できる」

座談会での2人の言葉の裏には、二人の本当の生活があって、それを想像したときに腹の底がぐっと重くなりました。
このときやっと、「世の中にある社会課題」というラベルがはがれて、「自分がなんかやだな、どうにかしたいなと思うこと」になりました。

 

 ➢展示会

澁澤塾が国立市の旧駅舎でパネル展示をしていたのを知っていますか??
自主ゼミの学びを紹介し、感想を付箋で返してもらう形で市民の皆さんに向け発信してきました。
写真からもその内容がみられるので、じろじろ見てみてから次へ進みましょう👀

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△展示と併せて行ったミニ講座の様子です!


〇「みなみな」新企画進行中!


現在、みなみなPJでは「実践」の機会として、国立市民の方と共に「すべての人が生きやすい世の中」にちょっと近づけるような企画を進めています。

大事にしていることは:
”「みんな違って、みんな同じ」を体得できる場を提供し、幸せの共有を通じてあらゆる人の距離を縮める”
ということ。

これを実現するために何ができるのか、どんな人・企業・団体を巻き込んでいけるのか、、、
参加型アート、ワークショップ、座談会、企業や行政への提言、、、
色々な案が生まれ今後どんな内容するのか決めていきます!
そこで!皆さんも参加者としてぜひ私たちの企画に参加してほしいなと思っております!


〇最後に


何ができるだろうと考えながら学ぶことは本当に自分を変えると思います。それと同時に、何か自分の手足を動かしてみないと分からないこともあるとも思います。やってみたいと思ったのなら、どこの人でも、どんな人でも、お待ちしてます!



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澁澤塾では、「大学生活を、デザインしよう。」という理念のもと、一橋大学内外を盛り上げるための活動をしています。

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